試合実況考察

第15節 香川 vs 八王子 Game2

香川スタメン

木村足立ママドゥラベネルダマ

1Q

八王子2-3Zone

9:05 香川
Zone Attack

Topラベネル、DSダマの適材適所。
ラベネルにボールを預けて前衛2人を集めたところで、Wingの木村がパスを受けてギャップドライブ。
DSのダマが合わせてダンク成功。

岐阜戦を経て、Zone Attackにおけるラベネルランダルの引力をすごく有効に活用できている。

ダマのオリジナリティで適材適所が乱れ、よく分からないZone Attackになるポゼッション。

Game1と違って1Qからよくショットが決まる八王子。

8:02 香川
Zone Attack

Topラベネル、DSダマ。ラベネルvs前衛の1on1。フィジカルで圧倒するドライブでFT獲得。
八王子はこれが嫌なら、M2Mに戻す他ない。さあどうする?

DREBからダマがボールプッシュ。そのままレイアップ成功。
ドブラスとのスプリント勝負に持ち込めることを認知したダマの好判断。

6:45 香川
Zone Attack

Topラベネル、DSダマ。ラベネルvs前衛の1on1。後衛中央のRim Protectionを受けながらフローター成功。
このドライブからCornerにキックアウトを出せたら、八王子の手に負えないZone Attackになる。

ショットコンテストからそのままRim Runしたダマがタッチダウンパスをキャッチしてエンドワン獲得。
ダマのハードワークと、ラベネルのナイスパス。

5:18 香川
Post
- Laker Cut Feed (TOV)

ラベネルPost Up。WingからLaker Cutしたダマへのパスがターンオーバー。

スティールから逆速攻でママドゥのレイアップ。

ランダルダマの組み合わせ

4:12 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Chase)
- Kick Extra

ランダルWing StretchでストックマンJr.ダマPnR。松井のプルアップは失敗。
ランダル以外(主にストックマンJr.)がHandlerを務めることで、ランダルがクローズアウトシチュエーションでプレーできる機会が増えている。良いこと。

3:40 香川
Stagger Flip Thru
- Flare

DREBから速攻、ランダルのレイアップ。

2:18 香川
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。外国籍対決。八王子は2-3Zone Shift。
ヘルプの干渉を受けない位置でターンしてショット成功。

これが、ただ押し込めなかっただけなのか、あえてヘルプの領域には近づかなかったのかは分からない。

1:40 香川
Pin - Short Step-Up (vs Blitz)
- Short Roll Feed

上良ダマPnRでBlitz攻略。八王子のTagが不十分なのを見て、ダマが自らフィニッシュに持ち込みエンドワン獲得。
上良Handlerの質の高さは相変わらずだが、ランダルがDS待機するデザインは正しかった?
原則的にはダマDSでランダルPopのはず。

1:02 香川
Empty Angle Inverted PnP (vs Switch)
- Post Iso

ランダル松井PnPでvs SmallのMUM。
あっさりSwitchしてくれたから、そのままランダルが体格差を利用してイージーショット。
もともとランダルをマークしていた外国籍はSwitchで松井をマークすることになったから、そう簡単にヘルプに行けなかった。

0:20 香川
High Inverted PnP (vs Switch)

ランダル松井PnPで↑同様のMUM。
ドライブでOne Pass Awayのヘルプにほぼ捕まっていたが、強引にFT獲得にこじつけた。

1Q終了
香川 26 - 22 八王子

2Q

ランダル上良松井ムンホラベネル。
ビッグラインナップ。

10:00 香川
Elbow Pin (vs Chase)

松井のためのATOセット。たぶん今季初めてのプレー。

9:00 香川
Elbow Pin
- Reject into Corner Filled Inverted PnP (vs Switch)
- Kick Extra

↑のセットと同じ形からランダル松井PnPでMUM。vs Smallを嫌った八王子がDoubleを仕掛けてきたところでパスを展開。
ムンホの3ptは外れた。

パスコースを切らずにRotationしてくれるからExtraがびゅんびゅん通る。

8:12 香川
Horns Flare - Corner Filled PnP (vs Switch)

ラベネルWing StretchでランダルムンホPnP。
ビッグラインナップによる自動MUMが完了している中でのムンホとのPnPは、外国籍対決を望んでいるかのようなプレー選択。好ましい1on1とは感じないが、ランダルは見事FT獲得。

ちなみに、個人的には別になくていいと思うが、Weak Side Flareでヘルプポジションの意識をランダルから外す工夫があった。
あってもいいか。

7:40 香川
Empty PnR
- Reject

ムンホWing StretchでランダルラベネルPnR。
レイアップは決めきれず。良い配置ではあったが、プレーが直接的すぎてヘルプが集まりすぎてしまった印象。

自動MUMは済んでいるため、こうやってシンプルに決定的なプレーを狙うのは良いと思う。あとはキックアウトが出せるかどうか。
上良が45Cutで合わせられると完璧だった。

ATOの遂行力が低くて、何したいのか分からないパターン。

Topでラベネルvsドブラス。
スピードで上回るラベネルがレイアップ成功。

ラベネルダマの組み合わせ。
ビッグラインナップ解消。

6:05 香川
Flex Post - Rip
- Post Iso

ラベネルPost Up。ダマ松井RipでダマがDS待機へ。
こうなると、ドブラスがDSからRim Protectionできる状況になってしまい、ラベネルの1on1が難しくなる(この場面はファールドロー)。
だったら、Ripの後は松井ラベネルDHOに移ってラベネルのPop、までをパッケージにしたい。その方が合理的。

Wingでラベネルvsドブラスの1on1。
WingでのIsoはドライブのスペーシングになりにくい。この場面もDSのRim Protection含めて狭かった。
1on1はちょっと前のポゼッションのようにTopでやりたい。

逆転されてオフィシャルタイムアウト。

ランダルダマの組み合わせ

4:45 香川
Flip - Pin (vs Chase)
- Roll Feed

松井ダマPindown。
Empty SideでのPinだったため、Roll Feedが成功した時点で勝負ありだった。

4:15 香川
Flip - Ram Double

↑と同じセット。Flipの後の松井ダマPinをスルーしてDouble Dragに移行するパターン。ドライブでFT獲得。
1枚目の松井のところでSwitchが発生したため、もともとランダルをマークしていた外国籍を蚊帳の外にした上で2枚目のドブラスとの勝負に持ち込めた。

ムンホいないとサイズが気になる。

3:12 香川
Pin - Step-Up
- Pop Feed

木村ランダルPnP。PopをStuntで守られたことで、明確なチャンスにならず。
木村はランダルのPopがどのような状況になっているか、を最優先で考えてほしかった。この場面ならLate Switchが起きていたのを見逃さずにランダルに預けてMUMを完成させてほしかった。そうすればStuntの隙を与えずに済んだ気がする。
あとダマがShortの配置にできていなかったのも地味にフロアバランスを乱していた。

なんだかんだセカンドチャンスでランダルFT獲得。

2:16 香川
Ram Veer (vs Under)
- Return - Iso

何が本命のプレーだったのか見えなかった。
ママドゥダマのPindownがしたかった?ランダルダマPnRがしたかった?
どちらにせよ、他により良いプレーがあるはずなのになって感じ。

1:40 香川
Empty Angle Inverted PnP (vs Show)
- Post Iso
- Kick Extra (Deflected)

ランダル木村PnPでMUMを図るがShowで回避され、ランダルPost Isoへ。
6:05のこともあり、DS待機するわけにいかないダマはTop Stretch。
ただ、ダマのStretchで引力が発生するはずもなく、ランダルのスペースが潰される。
そこでダマにキックアウト、ダマがExtraを出すところで見事にパスコースを切られ、ディフレクションをくらう。

ダマDS待機で木村 / ストックマンJr.ランダルPnPとかでいいのにな。

ストックマンJr.ダマHigh PnP。
ストックマンJr.のプルアップスリー成功。
それは良いとして、ダマは何を思ってPopしたのだろうか。

DREBからランダルがJailしながらのボールプッシュでアウトナンバーを演出。
オープンになっていたママドゥのレイアップ成功。

ダマPost Up。DSのランダルがSealしてダマからパスを受ける際にファール獲得。すごいパワープレー。
すでにボーナス突入。

2Q終了
香川 45 - 41 八王子

2Qはオフィシャルタイムアウト明けの2ポゼッション以外は、パッとしないオフェンスが多かった。

3Q

9:18 香川
Floppy - Post

ダマDS待機でラベネルPost Up。
ドブラスがDSでRim Protection準備を整える中での1on1は難しい。
Pull the ChairされてTOVしかけた。

8:40 香川
Zone Attack

Topラベネル、DSダマの適材適所。
ラベネルの引力をきっかけにパスを展開するのは良かったが、流れに任せたパス選択だったため、リターンした方がギャップが大きくなる場面に気づけなかった。

スティールから速攻。
ストックマンJr.のレイアップ成功。

7:35 香川
Zone Attack

TopのラベネルにストックマンJr.がInverted Screen。
スクリーンでギャップを作り、キックアウトで木村の3pt成功。
今までにないパターン。

DREBから速攻。
ママドゥのレイアップ成功。

6:53 香川
High PnR (vs Switch)
- Wing Feed - Counter Drive

ラベネルWing Stretchで木村ダマPnR。八王子まさかのSwitch。
Switch Backするところの混乱に乗じて、ラベネルがドライブでFT獲得。

One Pass Awayでの無茶なSwitch Backにラベネルが気づいて、木村にリターンパスを出す可能性はあるのだろうか。
ここは本当にランダルとの違いだなと感じる。

6:00 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pop Feed into Empty PnP (vs Chase)
- Kick

木村ラベネルPnPからストックマンJr.ラベネルPnP。キックアウトから木村の3pt失敗。
木村がもう少しDropと駆け引きしてくれたらラベネルへのLate SwitchもしくはLong Close Outを強いることができるなあっていうのと、ストックマンJr.はラベネルのPopをまず意識してもらえると助かるなあっていうのと。

5:25 香川
High PnP (vs Chase)
- Pop Feed

木村ラベネルPnP。
↑同様、ボールプレッシャーに押されて木村がチャンスを作りきれないまま、ラベネルにパス。
ラベネルがジャブステップから3ptを決める。すごい。

木村がRejectを見せてHandler's Dをスクリーンにしっかりぶつけて、その上でDropするScreener's Dと駆け引きしてくれると、ラベネルのところで大きなチャンスが生まれるが、プレッシャーかけられると木村は難しくなっちゃう。
木村もクリエイテッドな状況で輝くタイプっぽい印象はある。
それこそ、新セットのPop Feedの後のEmpty PnRとか。

4:50 香川
Floppy Cancel ?
- Empty PnR (vs Under)
- Pull Up

Floppy - Postっぽかったが始まらず、Empty PnRへシフト。
Underを見たストックマンJr.がプルアップをヒット。

3:52 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pop Feed - Counter Drive

上良ラベネルPnP。上良がしっかりScreener's Dを引きつけてPop Feed。
八王子はRotationで対応を試みるが間に合わず、ラベネルのイージーレイアップ。

引きつけてPop Feed、ができるとプレーは簡単になる。
上良は信頼できるHandler。

上良のスーパースティールからダマのレイアップ。
13点差に広がったところで八王子タイムアウト。

3:05 香川
Pin - Short Step-Up

ラベネルDS、ダマScreenerの異常事態。
このセットにおいて初めてScreenerをやるダマは、混乱しながらの中途半端スクリーン。
上良がドリブルをディフレクションされてやり直し。

ランダルラベネルの組み合わせ。

2:09 香川
Get (vs Under)
- Pop Feed - Counter Drive (TOV)

ランダルDSで上良ラベネルPnP。
Pop Feedの際にWeak WingからStuntが来てリズムが乱れた模様。
Weak SideはDS + CornerでWingを空けて、Popのところで2GAPを作る配置にしておきたい。

ママドゥのトランジションスリーは外れるが、セカンドチャンスで上良が3pt成功。

トランジションでランダルvs Smallのクロスマッチアップ。
それを見たランダルがドライブでエンドワン獲得。
偶然にも八王子の外国籍がTopとWeak WingというRim Protectionできない場所にいたのも、香川にとって好都合だった。

ラストポゼッション。5outの配置でTopからランダル1on1。
One Pass Awayが塞がっているため、当然ドライブできずWingにパス。
パスを渡された上良は依然塞がっているOne Pass Awayをなんとか突破するもタフレイアップをミス。
配置がどうしようもなかった。

3Q終了
香川 70 - 53 八王子

4Q

ランダル上良末廣松井ダマ。

10:00 香川
Get Veer
- Reject into Rip DHO (vs Chase)

松井ダマPindownで松井がRejectして、TopのランダルとRip。からのダマとのDHO。
最近よくやるセットのアレンジ。
松井の3ptミスを末廣が回収してダマのイージーショットに繋げた。

スティールから速攻。
ランダルがエンドワン獲得。

DREBからダマがC2CでFT獲得。
マッチアップ相手のTag Upミスを感じてボールプッシュする素晴らしい判断。

DREBからプッシュ。
Rim Runしたランダルのところでクロスマッチアップ発生し、Post Up。
2-3Zone Shiftで対応する八王子に対し、末廣がTop CutでRotationを破壊し上良のワイドオープンスリー。
ダマがセカンドチャンスでFT獲得。

3連続でトランジションスコア。

8:15 香川
Post Split
- 1st Curl Feed

八王子の外国籍退場によりランダルの自動MUMが発生。
ランダルPost Upで松井上良ダマでのSplit Action。
Switchの逆をつく1st Curlで上良がパスを受け、FT獲得。

DREBからダマがボールプッシュ。
ファールで止められるが、すでにボーナス突入。

Post Feedをスティールして速攻。
松井のプルアップ成功。
Defからどんどん点を重ねていく。

5:35 香川
Post Split
- Slip Feed

8:15と同じセット。
松井ダマSplitと思わせて、スクリーン2枚セットして上良が使う、かと思いきや上良が1st Curlしてもう一度松井ダマSplitに戻ってくる形。
なんて表現すればいいのだろうか。
その最後のSplitでダマがSlipしてオープンになり、パスを受けてダンク成功。

オフィシャルタイムアウト明け。
ストックマンJr.上良末廣ムンホラベネル。

0:48 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)

立石DS待機で足立ムンホPnP。
ムンホのPopにScreener’s Dが反応したのを見て、足立は自らのドライブを選択。
その時に立石が完璧なクリアアウトで足立のイージーレイアップを演出。

Popの引力はラベネルScreenerの時も当然強いから、その時にHandlerが「Popを見せて自分が行く」判断をできるとこのセットの威力はさらに増す。
今回の足立はそれがばっちりできた。ナイス。
ダマがボールを運んできてHorns Rip - High PnPのパターンと違って、こっちのセットはちゃんとガードがボールを持ってきてDSとPopという同じ関係性を作れるからより良いかも。

4Q終了
香川 95 - 71 八王子

まとめ

第15節 Game2

香川 ◯ 95 - 71 ● 八王子

【主なセット】

・Pin - Short Step-Up

・Horns Flare - Corner Filled PnR

【主なセット】

・Pin - Short Step-Up

・Horns Flare - Corner Filled PnR

【良かった】

✅ラベネルvs前衛のMUMを軸にしたZone Attack

✅トランジションオフェンス

▶️Tag Upミスを見逃さない

✅ラベネルランダルのPop

▶️スコアラーへの構造的お膳立て

【課題】

☑️ペイントエリアのスペーシング

▶️DS配置Post UpでRim Protectionの隙を与える場面が比較的多め

☑️PnPでのHandlerの引力

▶️上良Handlerの機会もっと多くていい

-試合実況考察