試合実況考察

PO SF 鹿児島 vs 香川 Game2

スタメン

ストックマンJr.上良ママドゥラベネルダマ

鹿児島は#32と#34をベンチ起用し、1Bigのラインナップでスタート。

1Q

10:00 香川
Zone Attack

ラベネルTop、ダマ右Short Cornerの配置。
ラベネル強制MUMができた状態から、DS落とし→Top Diveのパターン。
後衛がTop Diveケアで完全にダマを捨てたところで、ダマのジャンパー成功。

ラベネルには前衛右が担当し、右Wingに入った上良は後衛右が担当。
Top Diveを前衛右と後衛中央の2人がかりで対応したことでダマが捨てられることになった。
ダマのジャンパーに仕向けた鹿児島と、打たされたショットを決めきった香川。
幸先が良いのはどちらだろうか。


9:09 香川
Stack Out
- Corner Filled PnR (vs Chase)
- Drive Layup

ダマDS待機で上良ラベネルPnR。
Chaseを剥がした上良だったが、Nextに捕まりタフレイアップ失敗。

キックアウトを選びたかった場面。
上良にしては状況判断が悪かった。
普段であれば、Chaseを剥がした後に一旦減速してヘルプを確認するのに。


M2Mの時はラベネルにSmallがマッチアップして、ダマにBigがマッチアップ。
おそらくラベネルのPost Upは、Game1同様に2-3Zone ShiftでBigの補助込みで対応するつもりっぽい。
香川はハメられにくい配置を作ることがほとんどないため、ローリスクでダマを捨てることができる。

そこで気になるのは、ラベネルPopへの対応。
どうせvs SmallだからSwitchしてくるのか、それともShowでもしてくるのか。


8:56 香川
Short PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Side By Sideの2on1でRoll Feedを受けたダマがブロックされる。

2on1の質ね。

ちなみにラベネルDS待機は良いアイデア。
これまではダマとラベネルで中と中の関係性を作ることを良いとは一切書いてこなかったが、今回は異例。
というのも、ラベネルがSmallにマークされているため、これまでラベネルがStretchすることで得られていた「Rim Protecterをペイントエリアから除外する」が起こらなくなっている。
となれば、ラベネルはStretchしてもしなくてもどちらでもいい。
むしろ、今回のようにDS待機していればSmallに対してOREBのチャンスが大きくなるため、DS待機の方がメリットがある可能性も考えられる。
よってラベネルDS待機は良いアイデアと言える。


8:48 香川

BLOBでストックマンJr.のフローター成功。


8:18 香川
Post Iso

DREBからドリブルプッシュしたラベネルがそのままPost Up。
ダマDS待機でハメられにくい配置でのPost Up開始の際にファールドロー。

Smallにマークされるラベネルの的確な判断。
ハメられにくい配置さえ作っておけば、香川のやりたいフィジカルゴリ押し戦術も成立する。


8:07 香川
Pindown - Corner Filled PnR (vs Under)
- Pull Up

ラベネルDS待機で上良ダマPnR。
Underに対してプルアップ成功。

ラベネルがSmallに対してDSでめちゃくちゃOREB狙っていた。
マッチアップ的にラベネルDS待機はメリットがある盤面。
マッチアップ関係なく香川はこれをやるから、たまたま鹿児島のスタメンとマッチアップに対して刺さっているだけではあると思うが。
鹿児島としてはもっとラベネルPost Upでごりごり来てほしいと思っているはず。


7:38 香川
Post Iso

ラベネルTop StretchでダマPost Up。
Bigに対してダマがフィジカルで押し込もうとしたが、弾き返されて体勢を崩してのフェイダウェイ失敗。
ただ、ママドゥOREBからラベネル3pt成功。

ラベネルの3pt能力やドライブ能力を発揮できること以外の付加的メリットは特にないラベネルTop Stretch。
そんな中、マッチアップ的に最も期待値の低いであろうダマとBigのPost Isoを仕掛けた。
特に意図があるわけではなく、勢いで選んだプレーっぽい。


6:57 香川
Empty DHO (vs Under)
- DS Feed (Face Seal)

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマDHO。
DS待機していたラベネルがFace Sealでポジション確保。
それを見逃さなかったストックマンJr.がDS Feedし、FT獲得。

ラベネルDS待機のメリットが形として表れた。


6:21 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Roll Feedを受けたダマのジャンパー失敗。

ラベネルがDSで張り切りすぎて、PnRのスペースを相当浸食していた。
それによってダマのDiveが不可能となり、ジャンパーしか選択肢がない状態になっていた。
もちろんストックマンJr.とダマがSide By Sideで2on1を進めたのも同じくらい大きな要因だった。
ラベネルは狙いすぎた。
ストックマンJr.とダマはいつもの悪いところが出た。


5:56 香川

DREBからボールを運んできたダマがラベネルのスクリーンを使う。
その際にShowされて、あえなくTOV。


5:46 香川
Post Iso

ダマパサーでラベネルPost Upを狙う。
ダマをマークするBigがダマを完全に捨ててPost Feedを大警戒。
ダマはPost Feedしてみたが、ディフレクションされた。

ダマを捨ててラベネルPost Upにサイズと人数をかける鹿児島のDefプラン。
ようやく香川がPost Upを選んでくれたから発動できたって感じ。
香川はPnR中心で行くべきだと思う。
Post Upするなら、ハメられにくい配置を絶対に作ること。


鹿児島、選手交代で#32を投入して2Bigに。


5:34 香川
Short PnP (vs Show)
- Reject

ダマDS待機で木村ラベネルPnP。
Show準備しているDefに対してRejectして、フローターを放つが失敗。

ShowへのRejectのアイデアは非常に良い。
ただ、フィニッシュが弱かった。
ドライブの勢いを抑えられないまま、追いかけてくるDefにコンタクトを入れてプレッシャーかけさせないような工夫もせず、「今打つしかない!」という焦りを感じるフローターを放った。


ランダルダマの組み合わせ。
鹿児島はママドゥとダマにBigをつけて、ランダルにSmallをつける。
ランダルPost Upを誘っているとしか思えないマッチアップ。


5:04 香川
Post Iso
- Return - Empty Step-Up PnP (vs Show)
- Pop Feed - Extra

ダマDS待機でランダルPost Up。
ややハメられにくい配置で2-3Zone Shift。
パサーからのStuntが強かったため一度リターンし、PnPに移行。
Pop Feedとエクストラを繋ぐが、そこでショットクロックバイオレーション。

配置はそこそこ良かった。
だから、パサーからのStuntをリターンとRe-Postでほぐすやりとりがスムーズにあれば、展開は変わっていたと思う。
あとリターンを待つ木村の位置が3ptラインより1歩ほどディープだったため、そこでリターンをもらっても3pt打てないでしょとなっていた。


4:16 香川
Post Iso ?

ランダルTop StretchでダマPost Up。
ドライブレイアップを試みるが、パサーの位置からヘルプに来たBigにブロックされる。


鹿児島のPnRがめっちゃ上手い。
#31のスクリーンの質がすごく高いのに加えて、リチャードソンも交代で出てきた2回良いPull Screenを成功させた。


ランダルラベネルの組み合わせ。
ラベネルと松井にBigをつける鹿児島。


3:55 香川

Press Breakから松井3pt失敗。


3:35 香川
Post Iso
- Drive Layup

ランダルTop Stretch、松井Weak Corner StretchでラベネルPost Up。
ハメられにくい配置でラベネルベースラインドライブからFT獲得。

鹿児島はBigを松井につけているが、松井の引力が強いため、2-3Zone Shiftを躊躇していた。
それにより、ラベネルが広いスペースを得ることができていた。
個人的には、松井でも関係なく2-3Zone Shiftして、Weak Wingの木村を捨て気味にすればいいのではと思う。

香川がハメられにくい配置を作れているのは必然なのだろうか、偶然なのだろうか。
必然であってほしい。


松井がベンチに下がる。
これで香川のオフボールの引力が低下。
鹿児島としては2-3Zone Shiftしやすくなった。


2:55 香川

DREBからプッシュ。
上良Wing DriveにDSで合わせたラベネルのレイアップ成功。

BigにマークされていたランダルがTopにいたことで、ペイントエリアはラベネルをマークするBigのみとなっていた。
良いドライブ判断だった。
鹿児島はScreenerが#31からリチャードソンに替わり、はじめはPull Screenが2連続で炸裂していたが、今回はUnderへのPush Screenをできず。
Handlerもズレを生まない状態でパスしたことで、香川がトランジションを仕掛けやすいポゼッションにしてしまった。


2:28 香川

DREBからプッシュ。
ラベネルがドライブレイアップでエンドワン獲得。

鹿児島がPress Breakに苦労してOffのリズムが崩れたところを、一気に攻め立てる。


鹿児島はセカンドユニットになって、2連続で質の低いOffをしてしまった。
香川は今が盛り返すチャンス。


2:07 香川
AI - Corner Filled PnR (vs Under)
- Pull Up

ランダルDS待機で上良ラベネルPnR。
UnderをPush Screenで巻き込み、上良のプルアップスリー失敗。

上良にBigがつくようになったか。
今回の鹿児島はUnderをPush Screenでカウンターされたのか、Big同士だからSwitchしようとしてコミュニケーションミスが発生したのか、1ポゼッションではどちらか断定できない。
上良のプルアップはフォーム的に全然悪くない。


1:47 香川

スティールから速攻。
ランダルエンドワン獲得。


1:22 香川
AI - Corner Filled PnP (vs Chase)
- Wing Feed - Post Iso

ランダルDS待機で上良ラベネルPnP。
本命のプレーはそこから展開してのランダルPost Up。
ラベネルWing Stretch、上良Top Stretchのハメられにくい配置。
鹿児島はWeak WingのBigが後衛中央に降りることで2-3Zone Shift。
ランダルは自身のターンアラウンドでのフィニッシュを選択し、見事に成功。

Bigである前衛左がTopの上良とWeak Wingのラベネルを1人で担当する状況。
香川としてはすでにハメられにくい配置ではあるが、ラベネルをDSに移動させて、Smallである後衛左にラベネルとWeak Cornerを1人で担当する状況にする方が、より大きなチャンスかもと思った。
これを狙えるというのが、Bigにマークされる上良をWeak CornerではなくTopに配置するメリットと言えそう。


0:45 香川
AI - Corner Filled PnP (vs Chase)
- Snake - Pop Feed
- Counter Drive

上良Strong Corner、ランダルDS待機で木村ラベネルPnP。
木村はChaseに対してSnakeし、ラベネルにPop Feed。
ラベネルはCOSでカウンタードライブを選択するが、レイアップがブロックされる。

プレーは悪くなかったが、ラベネルのフィニッシュがシンプルすぎた。


0:12 香川
Inverted PnP (vs Switch)
- Pull Up

Topでラベネル木村PnP。
Switchさせて、Smallの上からプルアップスリーを放つが失敗。


鹿児島のPnRの質が非常に高くて失点が多くなっている。
ただ、香川もスタメン時はラベネルDS待機が効果的に働き、Post Upもハメられにくい配置でできたため、得点のペースを落とさずに食らいつくことができている。

このように、Game1からは見違えるような内容の1Qだった。
良い試合の匂いがする。


1Q終了
鹿児島 28 - 21 香川

2Q

ランダルラベネルの組み合わせ。
鹿児島は2Big。


9:45 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)

ランダルDS待機でストックマンJr.ラベネルPnR。
その際にラベネルがHandler Dからファールドロー。


鹿児島のマッチアップは1Qに引き続き、上良とラベネルにBig、ランダルにSmall。


9:33 香川
Post Iso
- Laker Cut - Kick

ラベネルDS待機、上良Top StretchでランダルPost Up。
ハメられにくい配置に対して鹿児島はPost Double from Wing。
香川はストックマンJr.が完璧なLaker CutでTopのBigを引きつけ、ワイドオープンになった上良の3ptを演出するが失敗。

ハメられにくい配置から、機転を利かせたLaker Cutで上良のワイドオープンを作った。
1Q 1:22同様、Bigにマークされる上良をTopに配置する効果が発揮されためっちゃ良いポゼッション。
鹿児島は1QのランダルがパサーのStuntにやや困っていたのを利用して「Doubleしてしまえ」と判断したのだろう。
たしかに良いアイデアだと思うが、今回は香川のカウンターがあまりにも完璧だった。


9:06 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Reject - Pull Up

上良DS待機でランダルラベネルPnR。
Rejectからフローター成功。

上良がDSでできることは特にないし、BigのRim Protectionを許してしまうことになる。
実際、ランダルはフローターを選択したから、スペースに問題ありだった。
だから上良はTopかWeak Slotかに配置してほしかった。
それか、High PnRにして上良をDouble Side WingもしくはSingle Side Cornerに配置するか。


ランダルダマの組み合わせ。


8:30 香川
Empty Angle Drag (vs Switch)
- Pull Up

ランダルWeak Wing StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Switchでダマvs Smallが発生し、鹿児島はTag Switchするも依然vs Smallは変わらず。
そこでWeak WingのBigがランダルを捨ててヘルプ(Off Switchかも)に行くところで、ストックマンJr.がBigの上からプルアップスリー成功。

自信があるなら打つべきで、しっかり決めたからOK。
ただ、Weak Wingのランダルのオープンに気づけていた上でのショットセレクションだったかは重要。
今後のストックマンJr.の判断で、その辺りは見えてくるはず。


鹿児島選手交代。
#34と#31交代。2Bigは継続。
Bigはママドゥとダマをマークするように。


7:56 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Roll Feed
- Wing Iso - Pull Up

ランダルSlot、ママドゥWeak CornerでストックマンJr.ダマPnR。
ChaseとOne Pass AwayからのStuntでズレを起こす前にRoll Feed。
#31を目の前にしたダマにできることは少ないため、ランダルIsoに託す。
ランダルのプルアップスリー成功。

TopやSlotに配置して効果を生むのは、クローズアウトを素早くできないBigにマークされているプレイヤー。
今回で言うとそれはランダルではなくママドゥ。
SmallにマークされたランダルをSlotに配置した今回は、StuntとRecoverが迅速で、ストックマンJr.が困らされた。
その結果、Side By Sideの位置関係のままダマにRoll Feedすることになり、最終的には何もないところからのランダルIsoで打開せざるをえなくなった。
この「One Pass Awayでのヘルプ能力」という観点でも、BigにマークされるプレイヤーをTopに配置する効果はあると考えられる。


7:10 香川
Slot Iso
- Drive Kick

ダマDS待機、ママドゥWeak Corner StretchでランダルSlot Iso。
ドライブキックを受けたママドゥの3pt失敗。

ドライブキックをきれいなX-Out Switchで対応してきた鹿児島。
香川はBigにマークされるママドゥをWeak Cornerに配置しないほうがいいとやはり思う。
今回、ランダルは自分・DS・Weak Cornerを、DS・Weak CornerのDef2人はどう守ってくるか、というのがショットセレクションの判断基準だった。
その時に今回はWeak Corner DがBigだったため、DSとWeak CornerをそのBigに曖昧に守られたことで、X-Out Switchができる程度のズレでとどまった。
これがWeak Corner DがSmallだと、DSとWeak Cornerの両方を曖昧に守ることはできないため、早い段階で決定的なズレが生まれやすい。

まあそれでもママドゥがCOSでもう少し打開できてもいいのではとは思う。
パスのもらい方的にCOSでの選択肢が少なくて苦しい。


1Bigに戻った鹿児島。


6:39 香川
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。
ややハメられにくい配置で2-3Zone Shiftされる中、ターンアラウンド成功。

パサーからStuntがあって、ランダルの自由は半分ほど奪われている雰囲気。
それでも今日2本目のターンアラウンド成功で打開した。
1Q 5:04同様、リターンとRe-PostでStuntをほぐすべきだったかもという場面。
もしくは2Q 9:33のようにLaker CutでStuntを連れ去っていくか。
どちらかは選んでいかないと、いずれPostが手詰まりになる。


5:56 香川
Zone Attack

ランダルTop、ダマ右Short Cornerの配置。
右Cornerから右WingにLiftしてきた上良がパスを受けてランダル強制MUMを狙うSeal。
ただ、上良はDS落としでもランダルへのパスでもなく、自分の3ptを選択し、失敗。

東京Uで成功していたZone Attackと同じパターン。
東京Uに対して成功していた要因はランダル強制MUMを強調できていたから。
今回はそこを怠ってしまったことでワイドオープンでのショットにならなかった。


4:59 香川
Zone Attack

ランダルNail、ダマDSの配置。
前衛左に対して強制MUMしたランダルのNail Iso。
背中を向けてパスを受け、ターンアラウンドを放つが失敗。

正対して1on1してほしかった。
強制MUMの意義はその引力でDefを集めて味方のワイドオープンを演出できることにあるため、Defを背負うよりDefに向き合ってほしい。


4:12 香川
Post Iso
- Kick

ダマDS待機でランダルPost Up。
香川はややハメられにくい配置を作り、鹿児島は2-3Zone Shift。
TopのストックマンJr.がElbowに入って、Weak CornerからWeak Wingに顔を出した木村にFlareをセット。
パサーからのStuntに対してパサーのママドゥはAwayし、キックアウトを受けて3pt失敗。

ストックマンJr.の謎Flareにより、ママドゥがAwayするスペースが生まれたことで、ママドゥの3ptが生まれた。
WingからのStuntはLaker Cutでのカウンターかシンプルなリターンでいいと思うけどな。

Weak CornerにSmallにマークされる木村を配置していたのは非常に良かった。
やはりSmallはDSとWeak Cornerを曖昧に守る余裕などないため、今回はDSにベタ付きだった。
そこを木村がWeak Wingに顔を出してあげるのは良い展開だった。
だからストックマンJr.とママドゥは、特に何もやらずに構造とランダルに任せておけばいいと思う。


3:18 香川
Empty PnR (vs Under)
- Drive Kick - Extra
- Top Iso - Skip

ランダルWeak Slot Stretchで木村ダマPnR。
Defにとって木村ダマのHandler Forwardの位置関係での2on1に脅威はないため、ダマを的確に捨てて木村のドライブを封じる。
やることがない木村はキックアウトしてランダルIsoに託す。
ランダルのTop Isoは両Wingが埋まっていたことでドライブできず、Short Cornerで捨てられていたダマへのスキップパスを選択。
ダマのジャンパーは失敗。

悉くダマのアウトサイドが捨てられることで、前後関係を間違えた香川のPnRは完封される。
また、Isoのポジショニングもまったく良くなかったため、何も良いことが起こらないポゼッションだった。


2:37 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Zoom (vs Chase)
- Kick Extra

ダマTop Stretchで木村ランダルPnR。
Fight Overされてダマに展開し、ストックマンJr.Zoom。
ChaseとNextで対応してくる鹿児島に対してキックアウトとエクストラでRotationを上回ろうとするが、ディフレクションされる。


1Q同様にランダルDS待機でのPnRか、ハメられにくい配置を作ってのPost Upをやっておけばいいのに。
2Qになってその遂行力がガクンと落ちている。


ラベネルダマの組み合わせ。
鹿児島は2Bigに。


2:10 香川

BLOBで木村の3pt成功。


1:33 香川
Empty DHO
- Chase (vs Show)
- Pop Feed - Counter Drive

ダマDS待機で上良ラベネルDHO。
ChaseでラベネルがPop Feedを受ける。
One Pass AwayからのPopへのStuntをやりすごし、ドライブを仕掛けてダンク成功。

ラベネルダマの組み合わせと鹿児島の2Bigが重なるのはこの試合初めてかも。
ラベネルPopが普通に効果的なのは、この試合では新鮮な場面。


0:58 香川
Empty PnP (vs Ice)
- Reject - Pop Feed

ラベネルTop Stretchで木村ダマPnP。
Iceに対してRejectとPop Feed。
完全に捨てられるダマがジャンパー成功。

完全に捨てられるけど、意外と4割ほどの成功率はあるかもしれないダマのジャンパー。
ただ、さすがにここに希望を見出すようになったら香川は終わり。
Iceに対してはFlip + Snakeとかでカウンターしたいところ。


0:20 香川
Top Iso

ダマDS待機でラベネルTop Iso。
ドライブを仕掛けてのプルアップ失敗。

左Wingを空ける配置を作れていた。
2Q 3:18のようなドライブレーンが一切ない状態ではなかったため、悪くないエンディングポゼッションになった。


1Qで良かった
・Smallにマークされる外国籍をDS待機させてのPnR
・ハメられにくい配置でのPost Up
の両方がほとんど見られなくなった2Q。

この2つが見られなくなった代わりに何をやっていたのか、と振り返ってもパッとしないのが2Qの残念なところ。
ただ遂行力が低かっただけに思える。

1つ明確だったのは、ノンシューター扱いされるママドゥの配置ミス。
Weak Cornerに配置し続けたことで、Rim Protecterを完全にはペイントエリアから排除しきれなかった。

ハメられやすい配置でPost Upしていたとか、外国籍同士のPnRをしていたとか、中と外の関係性が崩れていたとか、そういうのはなかったため悪い内容というわけではないが、加点要素もなかったという2Q。


2Q終了
鹿児島 47 - 40 香川

3Q

ラベネルダマの組み合わせ。
鹿児島は2Big。


10:00 香川
Zone Attack

ラベネル右Slot、ダマ左DSの配置。
前衛右に対してラベネル強制MUMで後衛右のヘルプを誘う。
オープンになった右Cornerのママドゥの3pt失敗。

ママドゥがこのCOSでカウンタードライブと3ptの両方を鑑みて3ptを放っているわけではないのが、チームプレーの幅を狭めている。
ラベネル強制MUMによるズレを活かせるロールプレイヤーがいてくれないと、この構造は成立しない。
そうでないと、がちゃがちゃボールと人を動かしてカオスを作り、Defのなんらかのミスを待つような、いわゆる「美しいバスケ」とやらをやるしかなくなる。


9:18 香川
Empty PnR (vs Under)
- Pull Up

ダマDS待機でストックマンJr.ラベネルPnR。
Underに対してPush ScreenとFadeでワイドオープンを作ったと思ったが、ストックマンJr.のプルアップスリーはブロックされた。

この間合いでブロックされるのはびっくり。
このポゼッションでは特に影響はしていなかったが、2Qに引き続き、BigにマークされるママドゥをWeak Cornerに配置している。
3Qも所々このポジショニングが効いてきそう。


8:42 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ダマDS待機でストックマンJr.ラベネルPnR。
Chaseを剥がしてTrailer Forwardの位置関係を作り、Roll Feedするがラベネルが取りこぼす。
ただ、Liftしていた上良がこぼれ球を確保し3pt成功。

前半何度かあったChase + NextをWeak Flareでカウンターしようとしている香川。
そこにパスが通ることは今のところないが効果的なのだろうか、判断できない。
それよりTrailer Forwardの位置関係をきちんと作れたのが良かった。
あと、ママドゥはSmallにマークされていて、ダマとラベネルがポジション通りBigにマークされていた。


7:56 香川
Post Iso
- Face Seal
- High PnP (vs Show)
- Pop Feed

ラベネルDS待機でダマPost Up。
ラベネルがDSからFace Sealを試みるが失敗し、仕切り直し。
ダマDS待機でストックマンJr.ラベネルPnP。
Pop Feedを受けたラベネルがドライブを仕掛けるがショットクロックバイオレーション。

1Qと違ってラベネルをマークしているのはBig、Smallではない。
そのため、ラベネルDS待機が効果的になることは基本的に考えられず、ポゼッション前半のPost狙いは残念だった。
1Q 6:57のような展開にはならない。

ポゼッション後半のPnPはプレー自体は良いアイデア。
鹿児島はラベネルに簡単にボールを持たせないよう、HandlerにShowで負荷をかけ、ラベネルにはWeak WingからのStuntでオープンを与えない守り方をしてきた。
2Q 1:33もOne Pass AwayからのStuntでPop Feedのリズムを崩されていた。
今回はダマがDS待機していたため、ママドゥをWeak Cornerに降ろしてWeak Wingのスペースを空けることはできたはず。
Popの際の配置の工夫も必要。


7:12 香川
Pindown

PindownユーザーのストックマンJr.がオフェンスファール。


ランダルダマの組み合わせ。


6:43 香川
Corner Filled PnP (vs Chase)
- Pop Feed - Counter Drive Kick

ダマDS待機で上良ランダルPnP。
Pop Feedを受けたランダルのドライブキックから、ママドゥコーナースリー失敗。
OREBを確保して上良の3pt成功。

Weak WingからのNextでドライブコースは塞がれていたが、Pop Feedのパスコースはあった。
3Q 7:56のラベネルの時と違ってPopへのStuntがなかったことで、ランダルへのPop Feedが簡単だった。
これはPop SideがさっきはDouble Sideだったけど今回はSingle Sideだったという配置の違いによるものなのか、ラベネルとランダルの警戒度の違いによるものなのか。
あとNextが面倒だから、Weak WingをWeak Cornerに降ろしてWeak Wingを空ければいいと思う(Weak Flareも別にいらない)。


5:46 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)

ランダルWeak Corner?、ママドゥStrong Cornerで上良ダマPnR。
Weak WingでのWeak Flareによって上良のスペースが潰れており、何もできず。
よく分からないDHOに展開されて、上良の3pt失敗。

PnRと同時に行う、ヘルプの意識をボールに集中させない系の補助的な意味合いの大きいWeak Flareは好きでない。
Flare Screenerがパスをもらう可能性がなさすぎて、スペースが逆に悪化するパターンが多いから。
今回もその例に漏れずといった感じ。


1Qは面白かったのに、右肩下がりで内容が悪くなっている。

・ハメられにくい配置でのランダルPost Up(ママドゥTop)
・ランダルダマPnR
・ママドゥSingle Side Corner、ダマDS待機でランダルScreenerのPnP
・ママドゥを邪魔にならない位置に配置して適当にPnR

今のラインナップとマッチアップ的には、例えばこれらのプレーは理論上うまくいくはず。
ただ自分で考えてみると、ママドゥがノンシューター扱いされてBigにマークされているのがかなり厄介に感じる。
ランダルDS待機の可能性を自分の頭の中で模索してみたが、Bigにマークされるママドゥをどこに配置するのか、という問題に直面してしまう。
具体的には、ランダルDS待機の可能性とは、ランダルDS配置かつOff Switchが起こらないくらいランダルから遠い位置にママドゥを配置するパターンを考えることと同義なのだが、これが思いつかない。
早く1Bigになってくれないかなと思った。


5:07 香川
Pin - Short Step-Up PnP (vs Under)
- Short Roll Feed (TOV)

ランダルDS待機で上良ダマPnR。
Underに対して上良がプルアップを打つと思ったダマと、Short Roll Feedしたかった上良とで連携ミスが発生してTOV。

ちょっと何をやるのが正しいのか分からなくなっている様子。
とりあえず上述した不正解ではないであろうパターンを繰り出して、このラインナップの時間帯を凌ぐしかないのではないだろうか。


4:46 香川
Zone Attack

3-2Zone。
ランダルNail、ダマDSの配置。
ランダルの引力で前衛後衛を全体的に引きつけ、ハブとなってCornerのママドゥに捌く。
ママドゥからTopの上良にエクストラパスが繋がり、上良の3pt失敗。

初見の3-2Zoneに対してランダルを起点に結構良いショットを演出できた。


4:01 香川
Post Iso
- Kick Extra - Counter Drive

ダマパサー、ママドゥWeak Wing StretchでランダルPost Up。
Post Feed後にダマはLaker CutでDSへ、ママドゥはTopにFill。
ハメられにくい配置での2-3Zone Shiftに対して、ランダルがなんとかキックアウト。
エクストラパスを繋いで、ストックマンJr.がカウンタードライブを仕掛けるがランダルがオフェンス3秒。

ママドゥTopのハメられにくい配置でのランダルPost Upが実現。
ただ、初期配置からそうだったわけではないため、ママドゥをマークするBigを前衛にとどめることはできておらず、意図した形にはなっていない。
とはいえ、ハメられにくい配置だったため期待の持てるポゼッションだったが、ランダルが配置の整理を待ちきれずに仕掛けてしまったことでごちゃついた。
もどかしい。


3:28 香川

DREBからプッシュ。
ランダルのドライブレイアップでFT獲得。

Bigが2人ともペイントエリアに戻りきれていないことに気づいたランダルが一気に加速。
ガラ空きのペイントエリアにアタックして見事にFT獲得。
ランダルのIQの高さが発揮された。


2:59 香川

DREBからプッシュ。
Give & Goを絡めたアーリーオフェンスの中でランダルがTOV。

ランダルが1歩先の展開を想像できていない、浅めの判断をするようになっている。
らしくない、焦りが感じられる。


2:35 香川

DREBからプッシュ。
ドリブルプッシュの中で1人振り切ったことで5on4の状況に。
ランダルからスキップパスを受けたママドゥのコーナースリー成功。

これは雰囲気的にも大きい。
ママドゥは、左足に軸を置いて、右足で踏み切りのリズムを作るシュートモーションになっていた。
良い意味でママドゥらしくない。


鹿児島ようやく1Bigになった。
ここが勝負どころと踏んで、2Big(特に#32)を長めに引っ張った模様。


1:59 香川
Horns Flare
- Corner Filled PnR (vs ?)
- Reject

ランダルダマPnR。
RejectでFTを誘うようなドライブからフローター失敗。
DREBのこぼれ球を拾ったダマがFT獲得。

ランダルはもう1ドリブル追加してコンタクトを入れながらステップを踏んでいれば、FTをもらえたかもしれない。
とりあえず鹿児島が1Bigになったことで、ダマPost Upとかハメられやすい配置でのランダルPost Upとかを選ばないかぎりなんでもOKな盤面。
あとはその中の細かな個人スキルの質の問題になってくる。


1:22 香川
High Inverted PnP (vs Switch)
- Slot Iso
- Drive Kick - Counter Drive Kick

ダマDS待機でランダルストックマンJr.PnP。
Switchさせて、よりSmallなDefとのMUMを完成させてからランダルIso。
ドライブキックの連続で木村の3pt失敗。

鹿児島が1Bigになったことで、香川の選べるプレーに自由が生まれ、リズムが出てきた。
ママドゥのカウンタードライブも今回は軸足とフリーフットが正しく使えていたため非常に良かった。


1:02 香川(↑のOREB後のセカンドチャンス)
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。
ハメられにくい配置で鹿児島は2-3Zone Shift。
ハメられにくい配置のはずなのにランダルがRedにハメられかけるがなんとかファールドロー。
すでにボーナス突入。

何が起こったのか。
それはDSのダマがWeak CornerのストックマンJr.にFlareをセットしようとしていたことで、ランダルが孤立した。
より詳しく書くと、ダマがFlareをかけるようことでしか説明のつかない中途半端な位置にいたことで、ランダルが後衛中央を引きつけた際にダマがパスを受けられる状態になかったために、ランダルがDoubleに潰されかけた。
ダマが実際にFlareをセットしていたとしても、ランダルからストックマンJr.へのパスの難易度はめちゃくちゃ高い。
その間、ダマは今回のようにパスを受けられる可能性が非常に低い。
3Q 5:46で書いたWeak Flareが嫌いな理由の現象がまさしく起こった場面。
ダマがDSで合わせに備えていれば、ランダルからシンプルにDS Feedが通ってダマはダンクしていたと思う。
せっかくハメられにくい配置を作れているんだからさ。


0:24 香川
High Inverted PnP (vs Switch)
- Slot Iso - Pull Up

ダマDouble Side Corner StretchでランダルストックマンJr.PnP。
Switchさせて、よりSmallなDefとのMUMを完成させてランダルIso。
プルアップスリーを放つが失敗。

3Q 1:22と似たようなプレー。
違いとすれば、ダマがCorner Stretchになったこと。
それによって前回はWeak CornerにいたプレイヤーがWeak Wingに上がることになり、それがPopするストックマンJr.とスペースの競合を起こしていたこと。
ただ、ラストポゼッションはランダルIsoが全てであるため、特に気にはならない。
というタイムマネジメントが悪いのか、Inverted PnPを開始する時点でショットクロック残り8秒ほどだった。
始めるの5秒くらい遅くない?


ラベネルがファールトラブルを起こしたことで、ランダルダマの組み合わせで鹿児島の2Bigと対峙する時間帯が長くなった3Q。
ランダルにSmallをつけてママドゥにBigをつける鹿児島のDefプランに対して、2Qから継続して攻めあぐねた香川。
ハメられにくい配置でのランダルPost UpとランダルダマPnRを軸にポゼッションを組み立ててほしかったところだが、最後まで攻撃が迷走してしまった。
その結果3Qは12得点にとどまり、わずかではあるが点差を広げられてしまった。


3Q終了
鹿児島 61 - 52 香川

4Q

ランダルラベネルの組み合わせ。
鹿児島は1Big。


9:35 香川

謎のプレー。解読不能。


8:58 香川
High PnR ? (vs Show)
- Drive Layup

↑と同じプレー。
ランダルラベネルPnR。
Showに対してランダルがドライブを仕掛けてFT獲得。

High PnRではないなという開始位置の低さ(3ptラインの内側から始まっている)。
Chinを偽装したSpainなのか?とも思えるストックマンJr.の初期配置。
解読不能だが、2連続でやられると、さすがに書ける範囲で書かざるを得ない。
鹿児島は素直にSwitchするのかと思いきや、Switch Backしようとしていて、実質Showみたいな感じの対応。


8:24 香川
Chin
- Rip Feed

前回前々回と同じ配置からChin。
ラベネルストックマンJr.Ripでオープンになったラベネルがレイアップ成功。

やはりChinがベースにあるプレーだった。
それにしても急にやり始めた。
3Q、2Bigに対してやることがなさすぎて、全然毛色の違うことやってみるかとなったのだろうか。
3Q 1:59のところでも書いたが、とりあえず今は1Bigだから、余程のプレーを選択しないかぎり何やっても大丈夫。
そのため、このChinが効果的なのかどうかは判断できない。
ランダルにSmallをつけてCornerにBigが待機できるマッチアップをしてきたら、CornerがSmallの方のサイドでRipすればうまくいくかな。


7:41 香川
Post Iso

ラベネルストックマンJr.Rip後にラベネルDS待機でランダルPost Up。
ハメられやすい配置で2-3Zone Shiftされる中、ランダルターンアラウンド成功。

Weak CornerのママドゥがWeak Wingに上がってWeak Cornerが空くことで、ハメられやすいと認定される珍しいパターン。
たしかに、RipをWeak CornerがTagするところで、Weak Wing寄りに顔を出すとパスを受けやすいかも考えたとしたら理解できる。
誰のどのプレーがどうとかではなく、Ripの位置が低すぎるのが気になった。
ペイントエリア内でRipしたところで、ラベネルがオープンになったとしても狭すぎてパス出せるはずがない。
ランダルに救われたポゼッション。


6:58 香川
Chin
- Top Iso - Pull Up

ラベネルストックマンJr.Rip。
Ripへのパスは見送って、ランダルIso。
プルアップスリー成功。

RipからDeep Sealしたラベネルへのパスを窺い、難しいと判断した後にIsoを開始した。
Isoの前にストックマンJr.のInverted ScreenでさらなるMUMを図ってもいいと思ったしストックマンJr.もセットしようとしていたが、ランダル自身で「いける!」と判断してそのまま仕掛けたのだろう。
構造を作りにいく感じではなく、クラッチタイムって感じのポゼッションになりつつある。
これが良いことなのかどうかはよく分からない。


特に書いてないけど、鹿児島のOffも1Q以降ずっと低迷している。
1Qは両チームとも面白かったが、2Q以降は互いにパッとしない。


鹿児島2Bigに戻す。
上良とラベネルがBigにマークされる。


6:23 香川
High PnP ?
- Ghost Feed

ランダルラベネルPnPでラベネルGhost?
そんな感じでWingに抜けていったラベネルがパスを受けて3pt成功。

完全にクラッチタイムの攻撃。
エースたちに託して、すごいパフォーマンスを期待する感じ。
最低限の配置を整えてあげたい。
High PnRするとしたらBigにマークされている上良をDouble Side WingかSingle Side Cornerに配置して、BigがTagに出られないようにしたい。


5:41 香川
High PnR (vs Chase)
- Roll Feed

上良Single Side Corner StretchでランダルラベネルPnR。
ラベネルへのRoll Feedが奇跡的に通って、ラベネルダンク成功。

これで逆転。
Drive SideをDouble Sideにするから、One Pass Awayに引っ掛けられてしまう。
ただ、Single Side CornerをBigにマークされる上良にしていたのは非常に良かった。
上良がDouble Side Cornerだったとしたら、この奇跡的なRoll FeedもBigのTagに阻まれていたかもしれない。


上良をSingle Side Cornerに配置して、そちら側をDrive SideにしたHigh PnRが見たい。


5:10 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Drive Floater

ランダルラベネルPnR。
Chaseを剥がしてランダルのフローター失敗。

トランジションでのクロスマッチアップにより、Bigが上良ではなくランダルをマークしていた。
Big同士の組み合わせでのPnRだったが、SwitchしてこなかったことでランダルはDropとのスペースを獲得。
あっさりフローターを打ってしまったのはもったいなく感じる。
Handler Forwardでランダルのリムアタックか、Trailer Forwardになるのを待ってRoll Feedかキックアウトか、とかそういうのが見たかった。


4:53 香川
Zone Attack

3-2Zone。
ランダルTop、ラベネルDSの配置。
ラベネルが後衛右に対してFace Sealしたところへの、ランダルからのPost FeedがTOV。

ATO潰しのZoneに見事にやられてしまったか。


4:18 香川
Zone Attack

3-2Zone。
ランダルTop、ラベネルDSの配置。
何をやればいいのかという雰囲気が漂う中で、ランダルのプルアップスリー失敗。

TO明け、鹿児島の3-2Zoneによって明暗が分かれている。
立て直せるか。
Game1の記憶だと、前衛サイドに対して強制MUMして、両Corner配置して後衛に対して数的優位を作るパターンならすぐできるはず。


3:22 香川
Post Iso
- Kick

ラベネルパサーでランダルPost Up。
Post Feed後、ラベネルはWeak Slotへ移動。
ストックマンJr.DS待機という異例なパターンでのややハメられにくい配置。
鹿児島はラベネルをマークするBigが後衛中央に降りて2-3Zone Shift。
これによりラベネルのところで強制MUM完成し、ラベネルがキックアウトを受けて3pt失敗。

色々イレギュラーなポゼッション。
ラベネルは自信があったから3ptを放ったと思うが、観ている分には目の前にSmallがいるんだからよりイージーなショットを狙えたのではと思ってしまう。


「やや」ハメられにくい配置程度でとどまっているのも地味にもったいない。
「完璧な」ハメられにくい配置を作れば、もっと得点できていたのではと思えてならない。


2:35 香川

Press Breakからマッチアップミスの隙を突いて上良のコーナースリー成功。


1:48 香川

スティールからプッシュ。
Rim RunしてDeep Sealしていたラベネルがパスを受けてフック成功。


1:23 香川
Zone Attack

3-2Zone。
ランダル左Wing、ラベネル左DSの配置。
ランダルが前衛左に対して強制MUM。
ラベネルは後衛左にSealして、ベースライン沿いを通って左Cornerに出てくる上良にSYOMするデザインだったが、SYOMは後衛にうまく受け渡された。
ランダルは強制MUMの引力で前衛中央を引きつけてTopにパスしたが、それがディフレクション。


1:05 香川
Zone Attack

3-2Zoneに対して↑と同じプレー。
SYOMは特に発生せず、ランダル強制MUMのIsoが最後に残った。
前衛中央を引きつけて展開し、ストックマンJr.のプルアップ失敗。

ランダル強制MUMでズレは作れていた。
ただ、ストックマンJr.が右Cornerでワイドオープンになっていたママドゥを見つけられず、タフめのプルアップを放ってしまった。
残り1分を切っている時間帯ではもちろん、「オープンかどうか」以上に「決めきれるかどうか」が大事なため、ストックマンJr.の判断を尊重したい。
決めてくれていたら、こんなこと書くまでもなく肯定できたけども。


0:33 香川

ラベネルがDoubleされながらも突破してドライブからダンク成功。


0:19 香川
High PnP (vs Switch)
- Pop Feed

ランダルDS、上良Double Side WingでストックマンJr.ラベネルPnP。
Switchでvs SmallになったラベネルがPop Feedを受け、上良をマークするDefのStuntを受けつつも、Smallを吹っ飛ばしてワイドオープンになって3pt成功。

Double Side Cornerにいた上良に対して同サイドDSのランダルがWingへ上がるように指示していた本ポゼッション。
Pop FeedへのOne Pass AwayからのStuntは1Q 1:33と3Q 7:56でも苦しめられていた配置。
なぜ今回もその配置をランダルはわざわざ作ったのだろうかと考えた時、はじめは「学習していないのか?」と思ったが、よく考えると明確な意図が見えたような気がした。

本ポゼッションはどうしても3ptが必要なポゼッション。
鹿児島はPop Feedに対してStuntしてくる。
ということは、あえてPop FeedにStuntさせて、そのStuntがReturnする道中にFlareをかければ、Stuntで捨てられたプレイヤー(今回で言うと上良)がオープンになって3ptを狙えるのでは?
こう考えたのかもしれない。
とすれば、死んだふり作戦というかなんというか、策士だなと感じた。
実際にこのポゼッションでは上良はたしかにワイドオープンになった。
ただ、ラベネルがSmallをなぎ倒すという想像できない方法でワイドオープンを作り出したため、ランダルのFlareがラストショットを直接的に演出することにはならなかった。


引き続きOffが停滞する両チーム。
香川はオフィシャルTO明けに3-2Zoneでリズムを崩されたが、トランジションで持ち堪え、最後はラベネルのスーパープレーでなんとかOTへ持ち込んだ。
1Qは練ってきたプランを遂行していたためか、構造的に相手を上回るための工夫が感じられたが、2Q以降はそのような丁寧な組み立てがほとんど観られなくなった。
1Qと同じことをしばらく続けていればいいのにと思いながらOTまで来てしまった。

鹿児島は香川の外国籍の組み合わせによって2Bigのマッチアップ相手を調整しているのが上手い。
ランダルと誰かの時はランダルにSmallをつけてママドゥにBigをつける。
ラベネルダマの時はポジション通りBig同士のマッチアップ。
香川はこのマッチアップごとにプレーと配置を選択できれば強力だが、そこまでの柔軟性をもって試合を作っていくのはやはりなかなか難しい様子。


4Q終了
鹿児島 75 - 75 香川

OT

5:00 香川
Zone Attack

3-2Zoneに対して4Q 1:23, 1:05と同じプレー。
ランダル強制MUMはできたが、その後が停滞してランダルプルアップスリー失敗。

ラベネルがDS待機していればランダルIsoの展開に落ち着いていただろうが、ラベネルがNailに出てきてしまった。
これにより、全体として強制MUMを狙うIsoの雰囲気ではなくなってしまったことでその後の攻撃が繋がらなかった。


4:16 香川
Zone Attack

3-2Zone。
ラベネルDS待機で上良ランダルEmpty PnR。
前衛右を剥がしたところで上良プルアップスリー失敗。
OREB確保で得たセカンドチャンスで、ラベネル3pt成功。

これまで3回試した3-2Zone Attackが不発だったためか、PnRのパターンを見せてきた。
上良はスクリーンを使った先で前衛中央のSwitchによるコンテストを受けながらプルアップスリーを放った。
ランダルが前衛右に対して強制MUMできていたため、そっちを優先しても良かったかも。


3:18 香川
Post Split
- Post Iso

ラベネルパサーでランダルPost Up。
ストックマンJr.ラベネルSplit。
ハメられにくい配置かどうか微妙な配置で2-3Zone Shift。
結局ランダルは自分のターンアラウンドを選択して失敗。

ハメられにくい配置であってほしいけれども。


2:51 香川
Stagger
- Double Drag (vs Ice)
- Reject - Pop Feed
- Counter Drive

上良Double Side Corner Stretchで、ランダル木村ラベネルDouble Drag。
1枚目はShowでSwitch回避され、2枚目はIce。
RejectとPop Feedでカウンターし、COSでラベネルはドライブからエンドワン獲得。

2枚目でIceすることで、Drive SideをDouble Sideにする鹿児島の良い対策。
香川はこのIce作戦によりランダルは封じられたが、代わりにラベネルのPopするスペースが広くなった。
鹿児島目線で書くと、鹿児島はラベネルのPopをケアできるように2枚目のDropをラベネル寄りに合わせていきたかったか。
Iceのアイデアは良かったが、チームDefとしてはチグハグな要素があったという感じ。
ポゼッションの内容に大きくは影響しなかったが、ちなみに上良がBigにマークされていた。


2:13 香川
Stagger Twirl (vs Show)
- Wing Iso

StaggerでラベネルTwirlでパスを受ける。
ラベネルWingからドライブプルアップ失敗。

ShowでTwirlによるズレを回復する時間を稼がれた。
ラベネルのドライブも駆け引きが特になかったため、ドライブを対応された。
配置としては、TwirlのScreenerだったストックマンJr.がSingle Side CornerではなくDSに移動していた。
これによりEmpty SideでのIsoとなり、2-3Zone Shiftで分厚くヘルプされていた。


結局この試合の最重要局面で使うべきプレーが何なのか、チームとしてピンと来ていないように見える。
ランダルにSmallがついているから、シンプルにランダルラベネルHigh PnRとかでいいけどな。


1:30 香川
Stagger Twirl
- Decoy Drive

↑と同じプレー。
ラベネルTwirlを待っていると思わせたランダルが自分のドライブを選択し、そのままレイアップ成功。

ドライブのタイミングが完璧だった。
ラベネルをマークするBigはTwirl対応に手一杯になっていてランダルへのヘルプは不可能だった。
また、左Cornerの上良をマークするBigはそれまでSingle Side Cornerだったことで完全にはヘルプ準備できていなかった。
その2つが重なる絶妙なタイミングでランダルはドライブを仕掛けたことで、イージーレイアップになった。


1:01 香川
High PnR (vs Switch)
- Drive Layup

左サイドをEmpty Sideにしての、ランダルラベネルPnR。
Switchで出てきたBigに対してランダルがドライブを仕掛けてそのままレイアップを試みるが失敗。

配置が訳分からなすぎた。
左サイドをEmpty Side、右サイドをTriple SideにしてのHigh PnR。
ランダルのDrive SideがEmpty Sideだったため、Weak Sideから全てを捨ててRim Protectionしてくるヘルプに見舞われた。
もし左サイドがEmpty SideではなくSingle Sideであれば、Weak Sideからのヘルプには簡単にキックアウトを出せるため、それが抑止力となって全てを捨ててRim Protectionしてくるヘルプなどそもそも発生しない。
このヘルプはSmallだったことから十分に決めきれるはずのレイアップではあったが、配置ミスがなければ確実に決めきれるレイアップかワイドオープンの3ptだっただろうなと思うのも事実としてある。
痛恨のポゼッション。


0:18 香川
Top Iso
- Pull Up

ラベネルTop Iso。
プルアップスリー失敗で試合終了。

3点差だったため、何が何でも3ptを放たなければならなかった。
タイムアウトも取れない状況だったため、このポゼッションについて振り返ることはできない。


OT終了
鹿児島 86 - 83 香川

まとめ

主なセット
・特になし

良かった
✅1Qのオフェンス(ラベネルDS配置、ハメられにくい配置でのPost Up)
▶️ハメられやすい配置でのPost Upを期待する1Bigの鹿児島が最も嫌がる形

課題
☑️鹿児島2Big時のノンシューターの配置(特にランダルにSmall、ダマママドゥにBigがつく時)
▶️ダマは完全にジャンパーを捨てられてRim Protectionの起点にされる
▶️ママドゥは基本Weak Corner配置のため、3線からRim Protectionの起点にされる
☑️ハメられにくい配置の安定感のなさ
▶️きれいなハメられにくい配置を初期配置から作れる場面が2Q以降少なかった
☑️Stuntへのカウンターを打てない
▶️Post Feed後のパサーからのStuntへのLaker Cut
▶️PnPのPop Feedの際のOne Pass AwayからのStuntへのCut the Pop
☑️Zoneへの強制MUMの精度
▶️強制MUMできた後の配置と本人のセレクションの質が高くなくて決定的な場面を作れない

-試合実況考察