試合実況考察

第26節 埼玉 vs 香川 Game1

スタメン

ランダル上良ママドゥムンホラベネル

1Q

埼玉1Bigのラインナップのため、ランダルにもムンホにもSmallがマッチアップ。


9:40 香川
Stagger - Rip Post
- Empty Angle DHO (vs Chase - Late Switch)
- 45Cut Feed

ママドゥStagger後にラベネルPost Up?
その後に上良ラベネルDHOでLate Switchに対して上良ドライブ。
45Cutしたムンホへのパスがぎりぎり繋がるも、ショットクロックバイオレーション。

ラベネルPostが目的だったのか、その後のSplit的なDHOが目的だったのか。
このプレーはこの試合を通して使う?


DREBから速攻。
ママドゥレイアップでFT獲得。


8:23 香川
Corner Filled PnR (vs Switch)
- Roll Feed

ランダルラベネルPnR。
Switchに対してDeep SealしたラベネルがRoll Feedを受けてのフックをミス。

Smallの中では大きめのプレイヤーがランダルをマークしていたため、ここはSwitchするらしい。
ランダルをマークしてくる#8はBigと判断しよう。
Big同士のためSwitchできる組み合わせではあるが、ラベネルとのフィジカル差は間違いなくある。
埼玉はSwitchで受けられる組み合わせだと捉えるが、香川はMUMと捉える盤面かも。


DREBからプッシュ。
上良の3pt失敗。

姿勢は悪くなかったが、Swayのタイミングがやや早かったか。


7:27 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Angle Change Pass
- Post

ランダルラベネルPnRから、Lift経由でPost Feed。
ランダルTop StretchのラベネルPost Upで、ラベネルFT獲得。

1Q 8:23ではSwitchしてきたが、今回はChaseだった。
この組み合わせのPnR Coverageについてはもう少し様子を見る必要がありそう。


6:55 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Drive the Slip
- Pull Up

ランダルラベネルPnR。
ラベネルSlipのタイミングでランダルがドライブを仕掛けて、プルアップ失敗。

Big同士の組み合わせであること、実際に1Q 8:23でSwitchしてきたことから、ラベネルはSwitch攻略が必要と判断してSlipしたのかも。
1Q 7:27とこのポゼッションの様子を見る限り、SlipがなかったとしてもChaseで守るように思えるか。
まだ判断つかない。


6:25 香川
Zoom (vs Push Under)

ママドゥZoom。
Underに対して3ptを放って成功。

はじめはStaggerをやる雰囲気だったが、最終的にZoomを選択。
Push Underに対して素直に3ptを選択するシンプルなポゼッションだったため、特に書くことはない。


埼玉選手交代で2Bigに。
ムンホにBigでランダルにSmall。

以降ムンホのポジショニングにも言及。


5:45 香川
Horns Flip (vs Under)
- Iso

ラベネルムンホがElbowのHorns。
ランダルラベネルFlipから、Empty SideでランダルIso。
ドライブレイアップでFT獲得。

Flipに合わせてCornerのママドゥがClearすることで、Empty Sideを作っていた。
ラベネルPopとムンホElbow配置によって、2人のRim Protecterをペイントエリアから除外できていた。
また、ムンホがCornerとのPindownの動きを見せて、ヘルプに集中させていなかったのも大きかった。


ランダルムンホダマの組み合わせ。


5:17 香川
Floppy - Empty PnR (vs Chase)
- Pull Up

ムンホWeak Wing Stretchで松井ダマPnR。
松井のプルアップ失敗。

松井がコントロールの効いた速度のドリブルで様子を窺って、確信を持って自らのプルアップを選択。
前節の山口戦でも目立っていたが、松井のドライブがこれまでより良い。


4:55 香川
Horns Flare
- Top Iso

松井ダマがElbowのHorns。
Flareした松井へのパスをFlare Screenerのダマが取っちゃう。
ダマIsoになり、ドライブレイアップ失敗。

ダマのドリブルが1つ足りなかったが、ダマにそんなの求める方がおかしいから、特に書かない。


4:34 香川
High Short PnR (vs Chase)
- Veer (vs Chase)
- Roll into Post

ムンホDS待機でランダルダマPnRから、松井ダマPindown。
松井がChaseを剥がしきれないまま、ダマに預けてPost Up。
ダマのプルアップ失敗。

Pin - Short Step-Up PnRのセットと思わせて、のパターン。
しばらくToplockされ続けてきた松井だったが、今回はChase。
ただ、そのChaseを剥がせず。
スクリーンまでに通るコースが良くないのか、事前のコンタクトを入れるべきなのか。


4:07 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Kick - Zoom (vs Switch)
- Step-Up PnR (vs Switch)
- Roll Feed

ストックマンJr.ダマPnRからキックアウト。
ムンホZoomを挟んで再びストックマンJr.にパスが回る。
2度目のストックマンJr.ダマPnRでSwitchさせて、vs SmallでSealしたダマがRoll Feedを受けてFT獲得。

SwitchでBigにつかれることになったランダルがWeak CornerにいたことでTag Switchを許したが、ぎりぎりなんとかなった。
プレーが複雑になると配置に気を配るのが難しくなるから、解決策を提示できない。


3:30 香川
Empty Angle PnR (vs Switch)

ムンホTop StretchでランダルダマPnR。
Switchに対して何かしようとしたランダルがファンブルしてTOV。

外国籍2人で明確な2Bigになった埼玉は、Switch + Tag Switchでの対応をするようになった。
Topのムンホを捨ててのTag Switchのため、ムンホへのパスが選べるといい。


DREBからプッシュ。
Rim Runしたダマがパスをもらってのレイアップ失敗。

これもダマはドリブルが1つ足りないことでタフレイアップになった。
この場面のドリブルはダマにも頑張ってほしい。


2:37 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)
- Post Iso
- Skip - Counter Drive Pull Up

ダマDS待機、ムンホWeak Corner StretchでランダルPost Up。
ムンホにスキップパスが飛び、カウンタードライブプルアップ成功。

2-3Zone Shiftでハメられやすい配置だったが、ランダルがWeak Cornerへの立体的なパスコースを見出した。


2:08 香川
Wing Iso
- Drive Pull Up

ムンホSlot Stretch、ダマDS待機でランダルWing Iso。
ドライブからペイントエリアで押し込んでプルアップ失敗。
OREBの際にファールドロー。
すでにボーナス突入。

スペーシングは良かった。
ランダルのこの機会は増やしたいというか、ランダルにこのドライブをさせることを軸にデザインしたい。


ラベネルダマの組み合わせ。


1:34 香川
Empty PnR (vs Push Under)
- Zoom (vs Under)
- Wing Feed - Post

Step-Up PnRではなくPost Upしただけで、1Q 4:07と同じプレー。
ラベネルPost Seal時にファールドロー。
すでにボーナス突入。

PnRもZoomもUnderされたが、特にカウンターを打つわけではなかった。
定められた次のプレーに淡々と繋いでいる感じ。


0:51 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ダマTop Stretch?でストックマンJr.ラベネルPnR。
Roll Feedを受けたラベネルのレイアップ成功。

横並びの位置関係に見えたが、ストックマンJr.がDropをうまく引きつけた。
↑もそうだったが、ダマTop Stretchの悪影響は出ていない。


0:34 香川
Stagger - Rip Post
- Angle Change Pass

1Q 9:40と同じプレー。
Post FeedへのDenyに対してElbow経由のAngle Change Passでカウンターを図ったが、ディフレクション。


0:18 香川

BLOBで松井プルアップ成功。


1Q終了
埼玉 11 - 19 香川

2Q

10:00 香川
UCLA Pop - Short Step-Up PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Roll Feedを受けたダマのレイアップがブロックされる。

ラベネルDS待機でダマもDiveしていく中と中の関係性。
そりゃペイントエリアのスペースが乏しくて難しい。
ダマDS待機でラベネルPopでしょうよ、っていうのは導入した横浜戦の時にも書いた記憶。


9:35 香川
Empty PnR (vs Under)
- Top Feed
- Get Veer (vs Chase)
- Post

1Q 4:07, 1:34ではZoom(1枚目Slip)だったところを、今回はGet Veerにした。
ダマDS待機で松井ラベネルPindown。
Late Switchに対して松井がドリブルを止めてしまい、ダマPostで緊急回避。
ダマのフック失敗。

1Q 5:17では松井のドライブとドリブルつきながらの状況判断を良い感じと書いたが、この場面はそれができなかったため手詰まりになった。
Late Switchしてくると思わなかったのかもしれないが、それでもドリブルは止めたくなかった。


8:49 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)
- Drive Layup

ラベネルTop StretchでダマストックマンJr.PnP。
Showが過ぎ去るのを待ったダマがドライブでエンドワン獲得。

Showする必要なく、Push UnderでダマHandlerのInverted Screenは簡単に守れると思うけどな。
ラベネルTop Stretchの効果はとりあえず絶大。


DREBからプッシュの際にファールドロー。


8:25 香川
High Short PnR (vs Show)
- Veer (vs Under)

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnRから、松井ダマVeer。
Underに対して松井の3pt成功。

1Q 4:34と同じ、Pin - Short Step-Up PnRと思わせてのプレー。
埼玉はVeer待ちのストックマンJr.をShowで潰しにいくアイデアは良かったが、中途半端なところでReturnしてしまったため、潰しきれなかった。


7:53 香川
Horns Out
- Empty DHO (vs Chase)
- Roll Feed - Skip
- Counter Drive (TOV)

ラベネルSlot Stretchで松井ダマDHO。
Roll Feedに対して埼玉はWeak CornerからのPost Double。
ダマがWeak Cornerに冷静なスキップパスを供給しての木村のカウンタードライブが止められてTOV。

運ゲーカウンタードライブは、止められた時に次の一手に繋げられない。
1Q 4:34と同じように、松井がChaseを剥がせない。
剥がせないというか、この場面に関してはそこまで剥がすつもりがなかったのかもしれない。
コンタクトを入れてスクリーンにHandler's Dをなすりつけるようなスクリーンの使い方もできるはずだし、Chase Screen前提の運動量で振り切る使い方もできる。
今回はその後者の使い方だったけど、Chase ScreenではなくRollをダマが選択したことで、結果的にChaseを剥がすことにならなかったという感じ。
だから何っていうわけではない。


7:20 香川
Horns Out
- Empty DHO (vs Chase)
- Roll Feed

↑と同じプレー。
今度は松井がChaseを一発で剥がし、Dropを引きつけてRoll Feed。
ダマがTagを目の前にしてのターンアラウンド失敗。

ダマのところにTagが来ることは直前のポゼッションで分かったはずだから、Roll Feedを受けてすぐにドリブルをつくのは残念だった。
それでラベネルへのキックアウトを出したかった。


6:56 香川
Horns Flip
- Pop Feed
- Empty PnR (vs Chase)
- Slot Feed

ラベネルSlot Stretchで松井ダマPnR。
ラベネルがパスを受けて3pt失敗。

ラベネルStretchを有効活用。
ショットは外れたがナイスプレー。
1Q 5:45と同じプレーで、今回はその先まで繋がったのだろう。


6:27 香川
High Short PnR (vs Under)
- Re-Screen (vs Chase)
- Roll Feed
- Empty PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Underに対してRe-Screenでカウンターを図るが、Handler Forwardの位置関係でストックマンJr.がクリエイトできず。
その後はラベネルDS待機で木村ダマPnRを実行し、最終的にダマPost UpになるがパサーからのPost Doubleに捕まってTOV。

1Q 4:34, 2Q 8:25と同じ、Pin - Short Step-Up PnRと思わせてのプレーだが、Veerではなかった。
2Q 10:00でも書いたけど、なんでずっとラベネルDS待機でダマDiveなのさ。
またそれとは別に、ダマはスクリーンのRollのタイミングとセット位置が良くない。
Re-Screenに移行するのが早すぎて、ストックマンJr.がイメージする位置より自分に近い位置にHandler's Dがいる状態になり、Fight Overされやすい状況になっていた。
ダマはあの早めのタイミングでRollするなら、Push Screenをやってほしい。
1Q 4:34, 2Q 7:53で松井がChaseを剥がせなかったのはダマのスクリーンにも原因があったかも。


ランダルラベネルの組み合わせ。


5:38 香川
Empty Angle PnR (vs Chase)

ランダルラベネルPnR。
SwitchなのかChaseなのか曖昧な対応に対して、ランダルがフローター成功。

Switchしてくる方が香川としては厄介。


5:08 香川
Empty PnP (vs Late Switch)
- Reject

ランダルラベネルPnP。
Late Switchしてくる相手に対して、ランダルがRejectから再びフローターを放つが失敗。

トランジションの影響で、ランダルにSmallのマッチアップだった。
Late Switchだったから、ラベネルMUMを優先してほしかった。


ランダルムンホラベネルの組み合わせ。
外国籍1人の便宜上の2Bigラインナップで、ランダルにSmall、ムンホにBig。


4:38 香川
UCLA Pop - Step-Up PnP (vs Switch)
- Top Iso - Pull Up

ラベネルDouble Side Corner StretchでランダルムンホPnP。
Switchされて、ランダルIsoになり、プルアップスリー成功。

良いプレーなのか?
ランダルムンホPnPによって起こったのは、ランダルのvs Small解消のみだったから、意味があったとは思いにくい。
ランダルが3ptを決めたからなんとか成立した。


3:43 香川
Post

ラベネルTop、ムンホWeak Wing StretchでランダルPost Up。
ムンホを捨ててのPost Doubleを受けてキックアウトとエクストラ。
COSでジャブステップを入れたラベネルの3pt失敗。

UCLA Pop - Step-Up PnPと同じ導入で、UCLAを始めずにランダルがSealするパターン。
このセットは最初の配置がなんて書いたらいいか分からない変な配置なんだよな。
パサーだったラベネルの隣(一般的なOne Pass Awayより近い位置)にムンホがいたが、Post Feedに合わせて思いきりムンホを捨てていた。


2:43 香川
High PnR (vs Chase)
- Drive Kick

ムンホSingle Side Corner StretchでランダルラベネルPnR。
Chaseに対してJailを交えてTrailer Forwardの位置関係を作り、ヘルプを引きつけてキックアウト。
上良のコーナースリーは外れるが、ランダルがプットバック。

ランダルの今回のスクリーンの使い方はめちゃくちゃうまかった。
JailでTrailer Forwardの位置関係をきっちり作ったことでヘルプを引きつけ、それによってオープンになった上良の存在にきちんと気づいた。
理想的なHandlerとしての働き。
上良はまたSwayが不十分になっていて、距離感にブレが生じている。


DREBからプッシュしたランダルがそのままドライブレイアップでFT獲得。

ラベネルがRim RunからDeep Sealしていたことで、Rim ProtecterにPost Dのタスクを背負わせていた。
これがClearout的にランダルのドライブスペースの演出に寄与していた。


おそらくムンホが戻ってきたあたりからだと思うが、埼玉は1Bigに戻っている。


1:39 香川
Empty PnR (vs Chase)

ムンホTop StretchでランダルラベネルPnR。
ドライブからフローター失敗するが、自らOREB確保してFT獲得。

BigにマークされるムンホをTop Stretchさせて、One Pass AwayからそのBigのヘルプを引きつける。
しかしランダルはパスではなく自らのフローターを選択。
ショットセレクションとしてどうだろうか。
ランダルはムンホのワイドオープンに気づいた上でショットを打っていると思うから、結局はムンホの信頼の問題。
そこに関しては外野がどうこう書くことではない。


1:10 香川
Horns Flip
- Pop Feed
- Zoom (vs Under)

2Q 6:56と同じプレー。
最終的なZoomで、Underに対してママドゥが3ptを放つが失敗。

Sweep & Swayではないフォームのママドゥが、このようなDHO直後の素早い3ptを決めることはなかなか起こらない。


0:37 香川
High PnP
- Wing Feed - Counter Drive Kick

Double SideのWingでラベネル、CornerでムンホがStretchする配置でランダルママドゥPnP。
ランダルがヘルプを引きつけてラベネルにパス。
ラベネルがカウンタードライブでさらにヘルプを引きつけてキックアウト。
ムンホのコーナースリー成功。

外国籍BigにマークされるラベネルをWingに配置して、ムンホをCornerに配置する良いアライメント。
ただ、埼玉がOff Switchで外国籍BigがCornerのムンホにつくようにする良い工夫。
それでもランダルとラベネルの引力で、最終的にムンホのワイドオープンを演出したナイスプレー。


プレーの意図についてコメントしたポゼッションがほとんどない。
1つ1つのプレーが独立していて文脈を生まない感じ。
後半に向けても、プレーオフに向けても次に繋がらなさそうで、楽しい試合ではない。


2Q終了
埼玉 29 - 40 香川

3Q

埼玉3Bigで後半スタート。
ランダルもムンホもBigにマークされる。

2Q終盤で書いたけど、Smallの中では大きめのプレイヤーをBigとカウントして3Bigと言っている。


9:47 香川
Horns Out
- High PnP (vs Switch)
- Skip - Counter Drive

ラベネルWing StretchでランダルムンホPnP。
Switchされて、Single Side Cornerのママドゥにスキップパス。
ママドゥがカウンタードライブでFT獲得。

3Bigだから、ランダルをHandlerにする限りInverted以外ではSwitchされる。
MUMにならないSwitchはDefが一方的に得をする。
最初のプレーはデザインされたプレーを遂行するだけだろうから仕方ないけれど、今後どうなるか。


9:10 香川
Horns Out
- High PnP (vs Switch)
- Top Iso

↑と同じプレー。
ラベネルWing StretchでランダルムンホPnP。
SwitchされてランダルのIso。
MUMなしのランダル1on1が止められる。

そりゃね。


スティールからプッシュ。
ランダルレイアップ成功。


DREBからプッシュ。
ラベネルドライブレイアップ失敗。


7:40 香川
Floppy Post

ラベネルTop、ムンホWeak Corner StretchでランダルPost Up。
ランダルフェイダウェイ成功。

2-3Zone Shiftしてこなかったため、純粋な1on1。
2-3Zone Shiftにハメられにくい配置になっていたため、ランダルが勝てる限りは香川有利の盤面。
MUMなしのため、どれだけ勝ち続けられるか分からないが、とりあえずランダル1勝。


7:05 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)
- Post Iso

ラベネルStrong Slot、ムンホTop StretchでランダルPost Up。
スピンしてレイアップ成功。

ランダル2連勝。
ラベネルとムンホの配置は今回も良かった。


6:40 香川
High PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ムンホSingle Side Corner、ランダルWing Stretchで上良ラベネルPnR。
Roll Feedを受けたラベネルのレイアップ成功。

Bigにマークされるムンホとランダルの配置が完璧。
それで空いたペイントエリアにラベネルがDiveしていく最高プレー。
これがいいんだよね。
Handler Forwardの位置関係に対してScreener's Dが上良に体を向けたことで、ラベネルのDiveに反応できなかった。
2on1の駆け引きに関してはややラッキーな感じもある。


6:10 香川
Floppy Post

ラベネルTop、ムンホWeak Corner StretchでランダルPost Up。
ターンアラウンド失敗。

ランダル3連勝ならず。
とはいえ2勝1敗は十分な期待値。
Weak Cornerのヘルプポジションが少しランダル寄りになった気がする。


5:32 香川
Horns Flip
- Zoom (vs Under)
- Pull Up

上良ZoomからUnderに対してプルアップを放ち失敗。

前半から使っている新しいセット。
Underを見て咄嗟にプルアップを選択したが、慌ただしさがあった。
前後の位置関係をゆっくり作れば、プルアップもゆっくり打てるはず。


5:05 香川
Empty DHO
- Get Veer (vsSwitch)

前半から使っている新しいセットその2。
ママドゥランダルPindownからランダルはPost Feedを要求していたが、ママドゥがドライブを狙う。
ドライブに対してコースに入ってくるDefと良い感じに接触してスペースが生まれ、プルアップスリーを放つが失敗。

埼玉はGet Veerが始まる前にOff SwitchでBigがベースラインにとどまるようにしていた。
これによってVeerをSwitchしてもランダルPost UpでMUMにならないようになっていた。
埼玉は工夫してきている。


4:35 香川
Post Iso

ランダルパサー、ムンホWeak Corner StretchでラベネルPost Up。
ムンホを捨てて2-3Zone Shift。
ラベネルハンドリングミスでTOV。

ハンドリングミスがなかったとしても、2-3Zone Shiftでがっちりペイントエリアを固められていたため厳しいポゼッションになっていたと思う。
ムンホWeak Corner配置で2-3Zone Shiftされるのは香川あるある。


4:04 香川
Post Iso

ラベネルWeak Wing Stretch、松井ムンホSplit Actionしながら、ランダルPost Up。
ムンホを捨てての2-3Zone ShiftになりそうなDefの挙動。
バックダウンでのドリブル時にTOV。

2連勝からの2連敗で対戦成績5割。
怪しくなってきた。
ショットが決まらなかっただけで過程としては勝っていた、というわけではなくしっかり守られての2連敗。
結局MUMは非常に大事という結論は当然なんだけど変わらないと思う。


3:48 香川
Post Iso

ラベネルパサー、ムンホWeak Wing StretchでランダルPost Up。
押し込んでフック成功。

2-3Zone Shiftされる前にランダルが押し込みきった。
意地のパワーって感じ。
これで3Q対戦成績を3勝2敗に。


3:22 香川
Post Iso

ムンホWeak Corner Stretch、松井ラベネルRipしながらランダルPost Up。
押し込んでのフックを打ちきれず、TOV。

ムンホを捨ててのヘルプと、RipをSwitchしたBigのヘルプが周囲にいた状態でのPost Upだった。
ヘルプはいたが、直接的な影響は受けておらず、シンプルに1on1で負けた。
3Qこれまでマッチアップしてきた日本人Bigではなく、外国籍Bigとの勝負だったため、さらにタフなマッチアップだった。
これでランダルの3QのPost Upは3勝3敗。
3敗のうち2回がTOVで終わっているのがきつい。


2:47 香川
Horns Flip
- Zoom (vs Switch + Tag Switch)
- Iso

1枚目ムンホ2枚目ラベネルの松井Zoom。
SwitchとTag Switchできれいに対応され、松井Isoが始まる。
松井のプルアップスリー失敗するが、ラベネルプットバック。

埼玉が3Bigのメリットを発揮してきた。
MUMできていないことが香川の3Qの失速の全てと言える。
ラベネルのプットバックはその前にDef押してた。


・ムンホSingle Side Corner、ランダルWing Stretchの上良ラベネルPnR
・ムンホSingle Side Corner、ラベネルDS待機の上良ランダルPnP
・1枚目ランダル2枚目ラベネルの上良Double Drag

このあたりが3Bigに対してTag SwitchされずにMUMもしくはDropさせて2on1のチャンスを作れるプレーになる。
どれか選びたい。


ランダルダマの組み合わせ。
埼玉は2Bigになり、ストックマンJr.にBig、ランダルにSmall。


1:58 香川
UCLA Pop - Step-Up PnR (vs Switch)
- Drive Kick

ランダルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
SwitchでストックマンJr.がBigに対してドライブを仕掛けてキックアウト。
キックアウト先がごちゃついていた中、松井のジャンパー失敗。

ストックマンJr.にBigをつけることで、ストックマンJr.HandlerのPnRをSwitchできるようにしてきた。
ストックマンJr.のBigとの1on1は思惑通りサイズの威力で封じられる。
ランダルはDS待機なのかよく分からないスクリーンなのか、という中途半端な動き。
埼玉のマッチアップ戦略にことごとく苦しめられている。
香川はMUMを発生させる工夫が乏しすぎるから、Defの1手で詰む。


1:03 香川
Floppy Post
- Return

ダマDS待機、ストックマンJr.Weak Corner Stretchのハメられやすい配置でランダルPost Up。
2-3Zone ShiftとパサーからのStunt。
パサーにリターンして、上良の3pt失敗。

美しい2-3Zone Shiftへのハマり方。
ストックマンJr.が死角に消え、ペイントエリアを固められ、パサーからはStuntでちょっかいをかけられる。
上良は相変わらずSwayが不十分だからショットに乱れが生まれる。
ランダルにSmallをつけてくるようになったことで自動MUMが発生しているが、これは2-3Zone Shiftするために埼玉があえて発生させたもの。
埼玉の手のひらで転がされ続ける3Q。
非常に残念。


ラベネルダマの組み合わせ。
埼玉、ポジション通りのマッチアップに戻る。


0:20 香川
High Short PnR (vs Chase)

ダマDS待機でストックマンJr.ラベネルPnR。
ドライブの際にファールドロー。

マッチアップと組み合わせ的にSwitchは想定しにくい状況でラベネルがFlat Screenをセット。
案の定Fight Overされるがファールだけはぎりぎりもらえたという場面。
スクリーンのかけ方もよく分からないし、ラベネルがPopせずにDiveしたのも解せない。


SLOBでママドゥドライブプルアップ失敗。

ママドゥはSweep&Swayじゃないシュートフォームの影響で、カウンタードライブの突き出しがトラベリングになりやすい。
Sweep & Swayが発現するフォームであれば、自然と左ピボットフット・右フリーフットになって、スムーズに足を出したり引いたりできる。
でもママドゥはそうじゃないから突き出しで自然に出る足がなくてジタバタする。
ママドゥに関してはそもそもSweep & Swayでない原因として正対スタンスもある。
カウンタードライブができないシューターって怖くないからね。
シュートが打てない間合いで何ができるかが、シューターにとってはシュート力と同じくらい大事。


3Q終了
埼玉 51 - 53 香川

4Q

ラベネルダマの組み合わせ。
埼玉も2Bigでポジション通りのマッチアップ。


10:00 香川
Pin - Short Step-Up PnP (vs Chase)
- Slash (vs Under)
- Push Screen - Pull Up

ダマDS待機で松井ラベネルPnPから、ストックマンJr.ラベネルPnR。
UnderをPush Screenで巻き込んで、ストックマンJr.のプルアップスリー成功。

ダマが中、ラベネルが外の良い関係性。
久しぶりに適材適所になった。
この試合のここまでの内容から、修正が入って適切になったというより、たまたま合理的なプレーをATOとして選んだだけに見えてしまう。
今後何のプレーをやるかによる。


9:24 香川
Pin - Short Step-Up PnP (vs Chase)
- Pop Feed - Counter Drive

ダマDS待機で松井ラベネルPnP。
Pop Feedを受けたラベネルがカウンタードライブでレイアップ成功。

2連続で同じプレーを選択。
このセットは適切な役割分担とScreener Popがあれば、非常に合理的なプレーになる。
ScreenerにDiveさせたいかPopさせたいかで、AI - Wedge Rollと使い分ければいいと思う。
その2プレーだけで少なくともB3では無限に点取れると思う。


8:56 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Side by Sideの位置関係で悩みながら、Roll Feedを選択。
パスキャッチの際にダマがファールドロー。

ダマがDiveする時間をストックマンJr.が少しでも稼いでTrailer Forwardの位置関係を作っていれば、簡単にRoll Feedできただろうなと思える場面。
前後関係問題は、PnRの機会を増やした試合からずっと気になっている。


8:28 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Re-Screen (vs Chase)
- Pull Up

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Fight OverされてRe-Screenするも、そこもFight Overで無効化される。
それでもストックマンJr.がタフなターンアラウンド成功。

ダマのセット位置が理想より半歩リング寄りだったことと、リバースターンでのRollがvs Chaseにしては早いことで、Fight Overされやすい状況を招いていた。
ストックマンJr.はこの試合ここまでUnderされる機会があった気がするため、ダマのセット位置に関しては致し方ない部分がある。
↑でダマのDiveをストックマンJr.が待ちきれずにSide by Sideになっていたことから、ダマがRollのタイミングを早めることでTrailer Forwardの位置関係を作ろうとしたのか?
絶対に考えすぎだけど、筋は通っている。
ストックマンJr.がJailすればいい話だから、ダマはFight Overを許さないタイミングでRollしてほしい。


7:52 香川
Empty DHO (vs Under)
- Fake DHO

ラベネルTop Stretchで松井ダマDHO。
Fake DHOでダマドライブレイアップに持ち込み、FT獲得。

セットとしてはZoomに繋げる新しいやつ。


7:19 香川
Floppy
- Empty PnR (vs Under)
- Drive Kick - Extra

ラベネルSlot StretchでストックマンJr.ダマPnR。
ドライブキックとエクストラで松井3pt失敗。

今度はダマのセット位置が3ptライン側すぎたというか、角度がもう死ぬ気でChaseするDefを剥がすためみたいな角度になっていたから、逆に余裕でUnderされる。
ただ、ストックマンJr.がややFadeしてダマの陰に入ったところから再加速してドライブを成立させる。
その後のドライブキックは配置に問題があった。
ラベネルSlot Stretchの配置だったため、CornerとWingの距離が非常に近くなっていた。
エクストラパスが通るのもやっとみたいな距離感だったため、当然ワイドオープンになるはずもなくという感じ。
Weak Cornerのママドゥを捨ててがっつりストックマンJr.にヘルプしに行っていたため、ママドゥがCorner Diveで合わせてあげると良かった。
ただ、ママドゥがそういう咄嗟の判断をするイメージはないから難しいか。
だったらラベネルTop Stretchにして、松井とママドゥの間隔を十分に保っておくべきだった。


6:10 香川

DREBからプッシュ。
ストックマンJr.ドライブレイアップ失敗。
ラベネルプットバックでエンドワン獲得。

ラベネルがRim RunからClearoutでストックマンJr.のドライブスペースを演出し、さらにプットバックまで頑張るスーパーハッスル。


ランダルダマの組み合わせ。
ポジション通りのマッチアップで、ランダルにBig。


スティールからプッシュ。
Rim Runしたランダルがパスを受けてFT獲得。


5:24 香川
Empty DHO
- Zoom (vs Under)
- Pindwon (vs Chase)

1枚目松井2枚目ランダルの上良Zoom。
松井がSlipしてWeak SideへClear。
上良がWeak Sideへ展開し、松井ダマPindown。
松井のジャンパー成功。

そういうパターンですって。
たぶん何度も使うプレーではないだろうから、特に感想はなし。


スティールから速攻。
ランダルのFTを期待したドライブレイアップ失敗。


4:27 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Pull Up

ランダルSlot StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Side by Sideの位置関係から、ストックマンJr.のプルアップ失敗。

開始位置がミドル寄りだったことで、ランダルがSlot StretchでロックしていたBigの干渉をやや受けることになった。
また、今回もSide by Sideだったことで明確なオープンにはなりきらなかった。
ストックマンJr.がもう1つドリブルを使ってJailしていれば、きれいにTrailer Forwardになって簡単な2on1への状況が変化していただろうなという感想。
たしかに十分にプルアップを打てるScreener's Dとの間合いではあったけど、もう1つドリブルするだけでより良い状況にできたから、「あとは決めるだけ」とはあまり思えない。


4:10 香川
Empty PnR

スペシャルATO。
プレーが複雑だから説明する気が起きない。


DREBからプッシュ。
ストックマンJr.ドライブにRim Runで合わせたランダルのショット失敗。
ダマのプットバック。


3:12 香川
Empty DHO
- Zoom - Pindown (vs Chase)
- Chase Screen (vs Chase) - Pop Feed
- High PnR (vs Chase) - Skip

4Q 5:24と同じプレー。
2回目あると思ってなかった。
松井Pindownではチャンスを作れず、ストックマンJr.ダマPnRへ。
がっつりTag出てきたのを見てスキップパスを飛ばすが、そうこうしているうちにショットクロックバイオレーション。

まあ3回目はないでしょ。
リングの真下から松井をスタートさせることでToplock対策をしている、とか可能性ある?
いやその目論見であれば、Toplockで左サイドのスクリーンを封じられた場合用の右サイドのスクリーンを用意しておくべき。
ただ、この場面ではその右サイドの用意はなかった。
となるとやはり構造で崩すというより、複雑な手数で崩すという相手のヒューマンエラー待ちのセットと分類できるか。


2:33 香川
Double Drag (vs Chase)

1枚目ダマ2枚目ランダルのストックマンJr.Double Drag。
WingからのStuntを見て素直にWingにパスして、松井の3pt失敗。

スクリーンがTopと右Slotにセットされ、左サイドが意味なく空いていた。
そのため、右Wingとの距離が近くなりすぎて、Stuntされやすい状況になっていた。
右Wingが近すぎるから、Stuntに対してすぐパスを出してもすぐにクローズアウトが完了し、チャンスにならない。
PnRの開始位置のミスが4Q 4:27に引き続き発生。


なんかもう全然良いプレーが起こらない。
デザイン通りにやっていれば勝手に合理的になるPin - Short Step-Up PnPかAI - Wedge Rollかをずっとやっておいてほしい。


2:07 香川
Pindown Post

ダマDS待機のハメられにくい配置でランダルPost Up。
2-3Zone Shiftでの対応。
ランダル押し込んでのターンアラウンドでFT獲得。

ハメられにくい配置だったため、押し込んでヘルプを引きつけたタイミングでまずDSがワイドオープンになっていた。
その後そこをRotation的にケアしてくることで、今度はWeak Cornerがワイドオープンになっていた。
ただ、ランダルは自分で攻めきる決意をしていたようで、これらのオープンは特に見ていなかった。
ママドゥはランダルからのパスコースを生み出すための微調整でのLiftをしていたが、完全にWingまで来ていたため、もう少しCorner寄りでとどまっておきたい。


スティールから速攻。
ランダルエンドワン獲得。


1:29 香川
Double Drag (vs Chase)
- Roll Feed

1枚目ランダル2枚目ダマのストックマンJr.Double Drag。
Roll Feedを受けたダマのレイアップ成功。

ランダルが先にDiveして、その後にダマもDiveする、中と中の関係性。
また、今回もSide by Sideの位置関係になっていた。
そのため、Screener's Dの体が極端にHandlerに向いていたことで、それでもチャンスになったが、まともにDropされていたらどうだっただろうか。
Side by Sideはもう今更書いたって仕方ないとして、ランダルはPopさせとけ。


0:57 香川

Press BreakからTrapを掻い潜り、ランダルドライブレイアップ成功。


4Q終了
埼玉 79 - 84 香川

まとめ

主なセット
・Horns Flip - Pop Feed - Zoom(1Q 5:45, 2Q 6:56, 1:10, 3Q 5:32)
・Empty PnR - Top Feed - Zoom / Get Veer(1Q 4:07, 1:34, 2Q 9:35)
・UCLA Pop - Short Step-Up PnP
・Pin - Short Step-Up PnP Series(1Q 4:34, 2Q 8:25, 6:27)
・Floppy Post

良かった
✅ラベネルStretch

課題
☑️低いMUM意識
▶️MUMなしのランダルPost
▶️MUMにならない組み合わせでのPnR / PnP
☑️ムンホを捨てた2-3Zone Shift / Tag Switchを防ぐアイデアがない配置
☑️質の低いPnR
▶️開始位置とオフボールの配置のミス
▶️Chaseを剥がせないHandler、角度とRollのタイミングが悪いScreener
▶️Side by Side問題

-試合実況考察