試合実況考察

第22節 福井 vs 香川 Game2

スタメン

ランダルストックマンJr.ママドゥムンホラベネル

1Q

ランダルにSmallをつけて、ムンホにBigをつける福井。


9:35 香川
Iso

オープニングプレーがぐだぐだで何も始まらない。
応急処置で始めたストックマンJr.の1on1でフローター成功。

なんだったんだ。


8:41 香川
Rip Thru
- Wing Iso

↑と同じプレーっぽい。
最初のランダルストックマンJr.Ripまでは分かったが、その後のプレーの繋げ方があまりに見覚えがないものだったため、そこからよく分からない。
結局今度はラベネルの1on1が始まり、ドライブでFT獲得。

ランダルのPost Upを狙いたいプレー?
なんでこんなにできないのか。
セットを遂行してDefに止められるとかじゃなくて、そもそもOffがセットを遂行できていない。


スティールからプッシュ。
ラベネルのドライブがTOV。

ムンホがタックルみたいなファールで速攻阻止。


7:26 香川
Horns Rip - Pop Feed into High PnP (vs Chase)
- Pull Up

ストックマンJr.ランダルRipからランダルラベネルPnP。
ラベネルのGhostは見送って、ランダルは自分のプルアップスリーを選択し成功させた。

積極的にプルアップを打つようになっているランダル。
ミドルレーンでのPnPでオフボールはきっちり両Cornerを埋めていたため、ドライブから両サイドにキックアウトできる、かつ、そのRotationが困難な配置になっていた。
これはランダルの得点と直接はつながらないが、良いことだったため記録。
Hornsすれば大抵この配置になるから、Hornsは積極的に使っていきたい。


6:50 香川
Horns Zoom (vs Chase)
- Pop Feed

再びHornsで、今度はZoom。
2枚目ScreenerのラベネルがDHO後にPopしてパスをもらい、3pt失敗。

ラベネルのPopに合わせて1枚目のランダルがCut the Popしていれば、ラベネルがCOSで3ptもカウンタードライブも選べた。
それがなくてもラベネルは3ptを十分にオープンな状態で打てたため、良いプレーだった。
Hornsは続けよう、ドライブも狙おう。


6:19 香川
Pin - Short Step-Up PnP (vs Under)
- Re-Screen (vs Chase)
- Pull Up

ムンホDS待機でランダルラベネルPnP。
1回目はUnderされてRe-Screen。
2回目はラベネルがUnderさせない絶妙な角度でスクリーンセットし、ランダルのプルアップスリーを演出。
ランダルのショットは失敗。

ラベネルの2回目のスクリーンの角度は完璧すぎた。
ランダルはドライブ狙ったらいいと思うけどね。
ミドルレーンでのPnP、というスペースと役割分担の観点から合理的と言えるプレーが連続して実行されていることに興奮している。


ムンホ交代。
ランダルにSmallをつけることは継続し、Bigはママドゥをマーク。


福井Offへの香川Def

ランダルがマークするプレイヤーをOne Pass Awayに配置してのHigh PnR。
香川はSwitchの後のTag Switchをできるプレイヤーがランダル以外にいないが、そのランダルはOne Pass Awayでロックされていたため、なすすべなくRoll Feedを許して失点。

福井が非常に良い構造を作ってきた。


5:25 香川

ボール運びからランダルがそのままドライブ。
ディフレクションされてアウトオブバウンズ。


↑のBLOBでラベネル1on1が始まり、そこでラベネルがトラベリング。


5:00 香川

高速リスタート。
ピックアップが完了していない隙をついて、ラベネルドライブからのレイアップは失敗。

香川と福井はそれぞれDef時のマッチアップにずれがあるため、トランジションで余裕のある時はピックアップの段階でマッチアップを調整する。
今回の福井は「余裕がある」と考えたのだと思うが、香川の高速リスタートが本当に高速だったため、ピックアップが間に合わなかったのかも。


4:40 香川
Floppy Post
- Kick

ラベネルTop、ママドゥパサーでランダルPost Up。
Post Feed後にママドゥをマークするBigがママドゥを捨てて2-3Zone Shiftしてきたため、あっさりママドゥがワイドオープンに。
リターンパスを受けてママドゥ3pt成功。

ハメられにくい配置でママドゥをパサーにするアイデアが非常に面白い。
BigにマークされるママドゥがWingでパサーを務める場合、Defはママドゥを捨てての2-3Zone Shiftをするのが極めて難しくなる。
理由としては、Wingのママドゥを捨てて2-3Zone Shiftの後衛中央になろうとすると、ママドゥがあまりにPostからパスしやすい位置でワイドオープンになるため。
それでも福井はママドゥを捨てて2-3Zone Shiftしてきたため、普段3人目まで含めて駆け引きしているランダルにとっては簡単なパス判断だった。
また、2-3Zone Shiftが始まるタイミングで、ラベネルがTopからDiveしていたのも良かった。
これによってキックアウトを受けたママドゥにOne Pass AwayからRotationできるDefが消滅したため、ママドゥのワイドオープンがより確固たるものになった。
以上の通り、ナイスプレー。
ちなみにこれは、ランダルダマの組み合わせだと起こりえない駆け引きと現象。


4:07 香川
Post Iso
- Kick

ラベネルTop、ママドゥパサーでランダルPost Up。
↑同様、Post Feed後にママドゥをマークするBigがママドゥを捨てて2-3Zone Shiftの後衛中央に入る。
↑と全く同じようにママドゥがワイドオープンになり、パスを受けて3pt成功。

ママドゥをマークするBigは後衛中央の位置へと降りながら、TopのラベネルをマークするBigにママドゥへのRotationを指示していた。
ただ、ラベネルを離れてママドゥへとRotationした場合、今度はラベネルのところでvs Smallが発生するため、簡単にはママドゥへのRotationを決断できなかった。
その結果、ランダルにPost Feedしただけでママドゥがワイドオープンになる不思議な現象が発生した。
ラベネルTop Stretchが効果的すぎる。
ハメられにくい5人の配置を作れているだけですごく良いと言えるラインに達しているが、さらにその中で誰をどこに配置するかまでこだわれていて本当に素晴らしい。


こうなると、福井はランダルにBigをつけるマッチアップへと変更する必要が出てくるか。
でもそろそろボイドを起用する時間帯だ、どうなる。


3:36 香川

DREBからプッシュ。
ラベネルのトランジションスリー失敗。

ラベネルの3ptの調子が最近上がってこない。


ボール運びの流れでファール獲得


ランダルダマの組み合わせ。
ボイド出てきた。
4out1inでBigはダマをマーク、ランダルのところでvs Small。


2:59 香川

↑のBLOB。
インバウンズ時限定発動の2-3Zoneの前衛に対してランダル強制MUM。
中途半端な1on1ではあったが、最後は3pt成功。


2:24 香川
Post Iso

ダマパサーでランダルPost Up。
ダマはLaker CutでDS移動。
2-3Zone Shiftで対応されるが、DSのダマが後衛サイドに対してBack Sealを成功させて、ランダルからのパスを受け取ってレイアップ成功。

ランダルダマの組み合わせは、Strong Wing、Top、ダマDS、Weak Cornerの配置以外はハメられやすい配置になってしまう。
この場面もハメられやすい配置だったが、2-3Zone ShiftをダマのSealで攻略した。
Game1でも、これが最初の1回は同じように成功した。
ただ、その後この成功パターンを見ることはなかったため、Game2ではこれから成功させ続けられるのか注視したい。
それか考え方を変えて、ランダルダマの組み合わせ唯一のハメられにくい配置を作るか、そもそもPnRとか3ptラインでの1on1でドライブするとかでSmallを狙っていくようになるか、何が起こるだろうか。


2:00 香川
Post Iso

↑と同じ、ダマパサーでランダルPost Up。
↑同様、ダマはPost Feed後にLaker CutでDSに移動。
福井の2-3Zone Shiftに対して、↑とは違い、ダマはBack Sealせず。
ランダルからダマへのパスはTOV。

今回はダマのSealが成功しなかった。
今回は、ダマのLaker Cut後にTopがWingへ、Weak WingがTopへそれぞれFillして、ランダルダマの組み合わせでは唯一のハメられにくい配置を作れていた。
そのため、Strong Wingでワイドオープンになっていた木村の存在にランダルが気づけていれば、ダマのSeal関係なくチャンスになっていた。
ランダルはハメられにくい配置でPost Upすることがこれまでほとんどなかったため、DSとWeak Cornerしかパスの選択肢の意識になかったのだろう。
ダマのLaker Cutと同じタイミングで、ランダルが正対してしまう前にFillしておけば、ランダルもStrong Wingの木村の存在を認識できるか。


1:24 香川
Floppy Post

ダマDS待機でランダルPost Up。
ハメられやすい配置だったため、しっかり2-3Zone Shiftにハマり、ランダルタフショット失敗。

ランダルダマの組み合わせでのPost Upは非常に繊細。
丁寧に丁寧に配置を整えないと、やはりすぐハメられやすい配置になる。


DREBからプッシュ。
Rim RunからDeep Sealしたダマがパスを受けてエンドワン獲得。

ボイドをマークするダマがRim Runすることで、ボイドに対してSealできる。


0:35 香川
Post Iso

ランダルDS待機でダマPost Up。
ダマのフェイダウェイ成功。

vs SmallのランダルをDSに配置するパターン。
問題はダマが相手外国籍との1on1で勝てるかどうかだったが、無事にジャンパーを成功させた。
MUMなしのダマで1on1突撃というのは、え?と思ったが、ダマに結果で黙らされた。


1Q終了
福井 26 - 22 香川

2Q

ランダルダマの組み合わせ。
福井はボイドがオンコート。


10:00 香川
Flex Post - Rip

ダマへのPost Feed後、ランダル松井Ripの際にファールドロー。


SLOBで上良ダマPnPから上良プルアップスリー失敗。


9:30 香川
Post Iso
- Kick

DREBからボールを運んだダマがボイドに対してそのままPost Up。
2-3Zone Shiftから、後衛中央がPost Doubleに来たが、うまくEscapeしてキックアウト。
上良の3pt失敗。
ランダルOREBの際にファールドロー。

ベースライン付近の逃げ場のないところではなく、Logo近辺の逃げ道が豊富にあるところでPost Doubleしに来たから、ダマは冷静に対処できた。
また、ハメられやすい配置ではあったが、ダマがLogoエリアからElbow側にEscapeしたことで、Weak Wing、Weak Corner、DSの3箇所へのパスコースが重ならない状態を作れた。
そのため、ハメられやすい配置には最終的にはならなかった。
まあ、これを分かった上でやっているとは思えないため、このポゼッションではうまくいった、という事実だけ覚えておこう。
上良はSweepはできているものの、上体の前傾が不十分なため、Sway動作が発現していない。
それさえできれば3ptのシュートタッチを取り戻せると思う。
vs SmallのランダルがDSでOREB確保、良い効果が出ている。


↑のBLOBでダマエンドワン獲得。


香川3-2Zone開始


8:55 香川
Get Veer (vs Toplock)
- Reject Inverted
- DHO (vs Chase)

松井ダマDHOで松井タフスリー失敗。
ランダルOREB時に再びファールドロー。

ランダルがvs Smallでのフィジカル優位をOREBで発揮している。


↑のBLOBでダマのフック成功。


8:10 香川
Empty Angle PnR (vs Chase)
- Drive Kick - Extra
- Counter Drive

ダマDS待機で木村ランダルPnR。
2-3Zone Shiftされる中、木村はドライブからなんとかキックアウト。
エクストラパスを受けた松井がカウンタードライブからフローター失敗するが、OREBの際にダマがファールドロー。
すでにボーナス突入。

ハメられやすい配置のはずがそうでなかった2Q 9:30のダマとは違い、木村はベースライン側で2-3Zone Shiftされたため、DSとWeak Cornerへのパスコースが重なっていて、ハメられやすい配置となっていた。
そのためキックアウトが山なりのパスになったが、なんとか停滞しなかった。
ScreenerのランダルがDiveではなくPopして、DSのダマがサークルモーションすれば、パスコースが重なることはなかったか。
福井のBigがRotationの中で立ち位置を見失い、Rim Protectionもダマへのマークもできない位置にいたため、ダマのOREB時のファールが発生した。


ラベネルダマの組み合わせ。
ボイドは引き続きオンコートのため、ダマのところでvs Small。


7:20 香川

Press Breakから松井3pt成功。


香川M2Mに戻す。


6:53 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Pull Up

ラベネルTop Stretchで松井ダマPnR。
松井のプルアップスリーは外れるが、OREB確保。
セカンドチャンスは次のブロックに。

ラベネルTop Stretchの効果で、Rim Protecterをペイントエリアから排除できていた。
松井のショットセレクションは2Q 8:55もそうだったが、結構タフなのに打つなあって感じ。
ペイントアタックしたいところ。


6:35 香川
Post Iso

ラベネルTop StretchでダマPost Up。
ダマがターンでボイドをかわし、Weak CornerからのSmallのヘルプの上からレイアップでエンドワン獲得。

↑もそうだが、ラベネルTop Stretchかつ、ハメられにくい配置でのプレーだったため、ペイントエリアのスペースとWeak Sideへのパスコースが十分に作れていた。
ラベネルTop Stretchは1Q 4:07で書いたように相手のRotationを抑止する効果があるため、ハメられにくい配置でのスペーシングに欠かせない。


ボイド交代で2Bigに戻す福井。


6:00 香川
Floppy - Empty PnR (vs Chase)
- Re-Screen (vs Blitz)
- Short Roll Feed
- Kick Extra

ラベネルTop Stretchで松井ダマPnR。
Re-ScreenからShort Roll展開で上良コーナースリー失敗。
OREB確保して、セカンドチャンスでダマエンドワン獲得。

ラベネルTopの5outはハメられにくい配置であるため、Short Roll Feedを受けたダマは簡単にキックアウトできた。
ラベネルTop Stretchだけでスペーシングが大体良い感じになるため便利。
ラベネルパワーで良いスペーシングでのプレーが続いている。


5:02 香川
Post Iso
- Kick - Counter Drive

ラベネルStrong Wing StretchでダマPost Up。
ドライブを仕掛けて、Weak Sideにキックアウト。
松井のカウンタードライブからのフローターは失敗。
福井がDREBを取り損ねてアウトオブバウンズ。

1Q 0:35ではダマが勝った外国籍対決で、今度はDefが勝った。
ダマHandlerのInverted PnPがあったが、Underすれば回避できるため、このプレーでMUMを実現するのは難しい。
それ以外は特に書くことなし、たぶんこの1on1を何度も狙うことはないだろうし。


ランダルラベネルの組み合わせ。


↑のBLOBでストックマンJr.プルアップスリー失敗。


DREBからプッシュ。
ランダルから上良へのタッチダウンパスは少し大きく、上良はレイアップを断念。
ピックアップのごちゃごちゃでオープンになっていたラベネルがパスをもらって3pt失敗。

2モーションのラベネルが、腕は2モーションのリズムなのに体だけ1モーションみたいなリズムで動かすチグハグなフォームになっていた。


DREBからプッシュ。
ランダルドライブキックを受けた上良のカウンタードライブでさらにキックアウト。
ストックマンJr.の3pt成功。

上良のカウンタードライブがめちゃくちゃ良かった。


3:10 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Chase)
- Roll Feed

ランダルラベネルPnR。
ランダルが深くドライブしてのRoll Feedがディフレクションされてアウトオブバウンズ。

Switchできる組み合わせだったが、福井が自らChaseを選んだのか、ラベネルのEarly RollによってSwitchできなかったのかは、このポゼッションだけでは判断できない。


↑のBLOBでイリーガルスクリーン。

Game1から厳しいね。


2:22 香川
Wing Iso
- Kick

トランジションでランダルvs Smallのクロスマッチアップが発生してのポゼッション。
ラベネルWeak Wing StretchでランダルWing Iso。
ヘルプを引きつけてWeak Wingに展開。
ラベネルの3ptは失敗するがOREB確保。
ストックマンJr.のドライブレイアップ成功。

Strong Cornerを配置していて、ラベネルをWeak Wingに配置していたのがすごく良かった。
2Q 9:30のダマのように、ベースラインから離れたWingの位置であれば、Weak Sideの3箇所へのパスコースを捻出しやすい。
ランダルがこの位置でIsoするためには、Strong Cornerを埋めておくことがおそらく必須。
また、その時にランダルが最もパスしやすいOne Pass AwayのWeak Wingを、Rim Protecterにマークされるラベネルで埋めていたのも、Rim Protectionかラベネルか、の二者択一を強いることになって良かった。


ボイド戻ってきた。
よって、ランダルのところで再びvs Small。


DREBからプッシュ。
ランダルのドライブはヘルプに捕まってTOV。

目の前のDefがボイドであること、Rim Protecterである相手BigがまだDefに戻れていないこと。
以上の2点からチャンスであることを認識したランダルのドライブだったが、ドライブした左サイドのスペースが乏しかった。
ランダルは、自分の右斜め後ろあたりを走っている相手BigをJailする感じで進路を右方向に変更し、ボイドに対して右ドライブを仕掛けていれば、TOVせずに、Rim Protectionも受けずにレイアップまで持ち込めたかも。
右サイドのスペースを使うのが正解だった、惜しい。


1:19 香川
Floppy Post (Decoy)
- Top Feed

ラベネルTop StretchでランダルPost Up。
を狙おうとしたら、ラベネルをマークするBigが、Post Feedする前から後衛中央として2-3Zone Shiftのポジションに立っていた。
そのため、ランダルと思わせてTopでワイドオープンのラベネルにパスし、ラベネルの3pt失敗。
OREBを取ったランダルがセカンドチャンス得点。

ラベネルTop Stretchの効果が無限に作用している。
ランダルもvs Smallに対してOREBを取りまくっている。
めちゃくちゃ良いプレー。


0:36 香川
Spain PnP
- Pop Feed
- Counter Drive

ランダルラベネル松井Spain PnP。
1st ScreenerのラベネルがPopしてパスを受け、COSでカウンタードライブからフローター失敗。

ラベネルがCOSでもう少しショットを見せてクローズアウトを誘ってからカウンタードライブしたかったか。
いつもより威力に劣るカウンタードライブになってしまった。


ランダルがブザービーターの3ptを決めて前半終了。


2Q終了
福井 40 - 46 香川

3Q

ランダルラベネルの組み合わせ。
ランダルにSmall、ママドゥにBigをつける福井。


スティールから速攻。
ランダルレイアップ成功。


9:17 香川
Thunder Post

上良ランダルThunderから、ラベネルWeak Wing、ママドゥWeak CornerのランダルPost Up。
しかしPost FeedがTOV。

BigにマークされるラベネルとママドゥをWeak WingとWeak Cornerに配置してのPost Upを狙った。
これに対して2-3Zone Shiftされた場合、何が起こるだろうか。
配置としてはハメられにくい配置になっていたため、単純にWeak Sideで後衛サイドに対してラベネルママドゥで2on1を作ることになる。
後衛中央と後衛サイドが2人ともBigだから、ラベネルが45CutやDSでややオープンでパスもらえても挽回されてRim Protectionを受ける可能性は、通常より大きいか。
ママドゥへのキックアウトはおそらく関係なく出せるはず。
そうなると、ラベネルTop Stretchがやはりベストか。

そうか、だからランダルラベネルThunderでいいのか。
これでSwitchしてきたら、Nailでラベネルのvs Small。
Switchしてこなかったら、ラベネルTop StretchのランダルPost Upか、ランダルDS待機でラベネルScreenerのCorner Filled PnPか。
これめっちゃ良いアイデアだと思う。


8:44 香川
Thunder - UCLA Pop
- Step-Up PnP (vs Chase)
- Drive Kick - Extra
- Counter Drive

上良ランダルThunderからUCLA Popで、そこからランダルラベネルPnP。
ドライブキックとエクストラで、ラベネルカウンタードライブからフローター成功。

めちゃくちゃ面白いプレー。
↑で提案したのも悪くないけど、このポゼッションが良すぎて自分のアイデアどうでもよくなる。
そのくらいナイス。
まず↑のポゼッションと同じThunderでPostを匂わせて、Defに2-3Zone Shiftの準備をさせておいたところから、UCLA Popする裏切り。
そこからTandem SingleのPnPが始まるわけだが、このSingle SideをBigにマークされるママドゥにしていたのが最高に良い。
これによって、ママドゥをマークするBigはRim Protectionするわけにいかなくなるから、Rim ProtectionはScreener's DのDrop1枚のみになる。
そういうわけでここのランダルのドライブが構造的にチャンスになる。
また、ランダルがドライブでScreener's DのDropを十分に引きつければ、Popしたラベネルが今度はワイドオープンもしくはMUMのチャンスを得る仕組みにもなっている。
素晴らしいプレー。


8:00 香川
Thunder
- Drive Kick

3連続で上良ランダルThunder。
今度は上良が自分でドライブを仕掛けて、One Pass AwayのBigのヘルプを引きつけてキックアウト。
ラベネルの3pt失敗。
OREB確保して再びラベネルの3ptは失敗。

今度もUCLAにつなげるパターンだっただろうか。
右Wingへのパスをランダルは指示していたが、それがPost UpのためなのかUCLAのためなのかは判断できない。
上良のドライブはおそらくアドリブだったが、悪くない判断だった。
ラベネルのCOSを生み出す効果的なドライブになっていた。
あとはラベネルが3ptを決めてくれるのを待つのみ。
ラベネルも上良と同じで、Swayが十分にできていなくてショットがショートしているように見える。


7:12 香川
High PnP (vs Chase)

ママドゥDouble Side Corner StretchでランダルラベネルPnP。
ランダルのドライブからのフローターは失敗。

ファールもらえる雰囲気でのフローターだったが、笛は鳴らなかったため、ただのタフショットになってしまった。
Popしたラベネルが8:44同様にワイドオープンだったのは分かった上で、FTもらいにいった選択だと思うから、これは仕方ない。
ミドルレーンでのPnPは最高に簡単にチャンスできる。


6:30 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)
- Drive Layup

ママドゥTop StretchでラベネルランダルPnP。
ランダルをマークするSmallのShowを蹴散らしてラベネルレイアップ成功。

ママドゥをTopに配置して、あれ以上2-3Zone Shift的にママドゥのところからBigがヘルプに来るなら、ママドゥが超ワイドオープンになるという状況を作れていた。
その配置の上で、Inverted ScreenでラベネルMUMを狙っていく試みは良かったと思う。


5:50 香川
Post Iso

ラベネルTop、ママドゥWeak WingでランダルPost Up。
2-3Zone Shiftされる中、ランダルがターンしてドライブを試みる際にファールドロー。

Weak CornerとWeak WingでOff Switchして、後衛中央がBigになるように調整してきていた。
後衛中央がBigでもSmallでも、2-3Zone Shiftに対してスピンで勢いよくドライブするのはRed的にヘルプに捕まる危険性がそこそこあるため、この場面は少し怖かった。
悪くないけど、前半にママドゥパサー、ラベネルTopのランダルPost Upを見ただけに、ランダルPost Upをやるなら後半もそれを見たい気持ちが強い。


↑のBLOBでラベネル3pt成功。
このショットはSweep & Swayが非常にきれいに発現していたため、ボールに力がよく伝わっていた。


5:07 香川
Corner Filled PnP (vs Chase)

ママドゥWeak CornerのストックマンJr.ラベネルPnP。
ストックマンJr.のドライブからのフローターは失敗。
ストックマンJr.が自らOREBを確保してキックアウトで、ラベネルの3ptは失敗。

やっているプレー自体は悪くないが、ストックマンJr.のショットセレクションは残念だった。
Weak WingのランダルもPopしたラベネルもCOSになっている状況で、自分のタフなフローターを選択したのはもったいなかった。
ただ、その後すぐに自分でOREB確保することで判断ミスを取り返したのは良かった。
ラベネルの3ptは、再びSwayがうまくできていないためのショートだった。


4:32 香川

ぎりぎりPress BreakでランダルFT獲得。


ランダルダマの組み合わせ。
ボイドも出てきた。


4:02 香川

Press Break失敗しかけるが、ぎりぎりファールドロー。
2-2-1Zone Pressに対して、ダマが1人でドリブルでボールを運ぶ異常事態。
ダマはミドルレーンの中継点にして、ランダルママドゥ松井とかでその周りに三角形作って運ぶのが定石。


3:53 香川
Zone Attack

ランダル右Wing、ダマDSの配置。
右Cornerの上良が右Wingに上がってランダルからほぼ手渡しのショートパスを受ける。
ランダルはパスした直後にNailのギャップに飛び込み、後衛中央を引きつけて合わせのダマにパス。
ダマのレイアップ成功。

ランダル上良のショートパスに対して福井は、M2M化するか、上良を後衛右から前衛右に引き渡してZone継続するかのどちらかをやるべきだった。
しかしどちらもできなかったため、ドバドバっと香川のチャンスが連鎖した。


香川3-2Zone


M2Mに戻す福井


3:12 香川
Floppy

ダマがUserのFloppy。
何節か前にもこのパターンやってたけどよく分かんなかった。
たぶんだけどFloppy Userのダマがパスをもらった直後に、松井ダマDHOが始まるみたいなことだと思う。
ただ今回も最後までプレーを進められずにTOV。


DREBから速攻。
ダマレイアップでFT獲得。


2:08 香川

ボールを運ぶダマがハンドリングミスでTOV。
少しでもDefのプレッシャーがあるときはダマにボール運びさせたらダメですね。
そもそもする必要まったくないし。


1:57 香川

Press Breakで松井3pt失敗。
再びダマがドリブルでボールをそこそこ進める。
怖くてたまらないぜ。


1:25 香川
Post Iso
- Kick

ダマDS待機でランダルPost Up。
ハメられやすい配置で2-3Zone Shiftされるが、Topからオーバーヘルプが来てくれて上良がオープンに。
上良の3ptは外れるが、ダマがプットバック。

ボイドのオーバーヘルプに救われた。
ランダルダマの組み合わせだと、Strong Wing、Top、Weak Corner、DSの配置以外は2-3Zone Shiftでハメられやすい配置。
上良の3ptはやはりSwayが不十分であるためのショート。


スティールから速攻。
ダマのダンク成功。


0:15 香川
Empty Spain PnR

プレーを開始するのが遅すぎて何もできなかった。


3Q終了
福井 64 - 65 香川

4Q

ランダルダマの組み合わせ。
ボイドオンコートのため、ランダルのところでvs Small。


10:00 香川
AI - Wedge Roll (vs Chase)

ランダルDS待機で松井ダマDHO。
松井の3pt失敗。
ランダルのプットバックも失敗。

ダマにボールを一旦預けた松井が、Back Cutを大きく見せることでChaseを振りきっていて良かった。
ランダルもvs Smallの優位性を活かしてOREBを取りまくっている。
なんでGame1はあんなにネガティブな感想にしかならなかったんだろうか、と感じるほどGame2では良いプレーを簡単に作れている。


9:23 香川

ストックマンJr.がボール運びからそのままドライブを仕掛けてキックアウト。
ランダルカウンタードライブでFT獲得。

ランダルカウンタードライブはミドルレーンだったし、その時のダマはDS待機で、残り2人は両Cornerという完璧ポジショニングだった。


スティールから速攻。
ランダルレイアップ成功。


8:45 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Chase)
- Short Roll Feed

ランダルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Short Roll Feedを受けたダマのプルアップ成功。

ハメられやすい配置でのPost Up以外のプレーを選ぶ限り、ボイド込みの福井ラインナップに対して攻め手を欠く気配はない。
ダマはこの場面でジャンパーを選択したが、Tagがそこそこ出てきていたため、Cornerの上良にキックアウトするのも良い判断になる。


8:15 香川
Empty Angle PnR (vs Chase)
- Post Iso
- Kick Extra

ランダルダマPnRを狙って特にチャンスは生まれなかったため、ランダルがそのままvs SmallのPost Up。
ハメられやすい配置で2-3Zone Shiftされるが、今回もボイドがオーバーヘルプなポジショニングをしていたため、あっさりWeak Sideにキックアウトできた。
エクストラパスを受けた上良のコーナースリーは失敗。

ボイドがポジショニングをミスしている。
3Q 1:25もそうだった。
上良の3ptは今回もSwayが物足りないから、全部ショートする。


7:34 香川
Horns Flare - Double Drag (vs Chase)
- Pop Feed
- High Short PnR (vs Chase)
- Short Roll Feed - Kick

ランダル1枚目ダマ2枚目のストックマンJr.Double Drag。
2枚目ダマがPop Feedを受けたが、3ptラインでダマができることはないため、松井とのHigh PnRへ移行。
Short Roll Feedを受けたダマのキックアウトから、ストックマンJr.コーナースリー失敗。

vs SmallのランダルをDiveさせたいのは分かるけど、だからといってダマPopが合理的になる世界は今のところ存在しない。
ただ、その後のShort PnRの配置は完璧だった。
今日はスペーシングがすごく良い感じで安定している。
良いことなんだけど、ここ最近とは何の違いがあってこうなっているのか気になる。


6:50 香川
Floppy Post

ダマDS待機でランダルPost Up。
ハメられやすい配置で2-3Zone Shiftされ、無事パスの出しどころを失ってTOV。

香川の配置が甘いからうまくいかなかったが、とはいえ、福井の2-3Zone Shiftも質があまり高くない。
というのもランダルへのディレクションが不十分。
Ball Dがランダルに簡単にミドル方向へのターンを許すから、後衛中央のテリトリーにランダルを誘導できず、捕まえきれない。
また、2Q 9:30, 2:22でも書いたが、ミドル側にボールマンが移動できると、Weak Sideの3人に対して新たなパスコースが生まれて、ハメられやすい配置ではなくなることが起こる。
この場面も、ランダルは気づいていなかったが、ミドル方向にドライブしたランダルが最もパスしやすいWeak WingとWeak Slotの2人で、Def1人に対して2on1が生まれていた。
だからといって、香川がこの配置のPost Upを繰り返していい理由にはならないと思うが。


6:15 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Pull Up - Put Back

ランダルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
ストックマンJr.のプルアップミスをダマがプットバック。

vs SmallのランダルをDSに配置するメリットに、OREBや合わせの威力が増すことはこれまで何度も書いてきた。
それに加えてもう1つ、Corner Filled PnRの際はWeak Wingを空けることができるため、HandlerがNailからWeak Elbowあたりまでのスペースを自由に使えるメリットもあるなと感じた。
ストックマンJr.にはドリブルを止めずにJailしてほしかったところだが、それでも豊富なスペースでのびのびドライブできていた。


DREBからプッシュ。
Give & Goでダマのダンク成功。

福井どうした?
ストックマンJr.がDREBの際に転倒して攻撃参加が遅れていたため、ボールを持つダマにDoubleを仕掛けていたが、ダマがパスを出した後のDoubleの整理をRotationでやるのかシンプルなReturnでやるのか曖昧になっていたうちに、ダマがDiveして手遅れになってしまっていたように見えた。


DREBから速攻。
松井のレイアップ成功。

Def成功して速攻で簡単に得点を積み重ねる場面が3Q後半あたりから多い。


ランダルダマの組み合わせ。
ボイドオンコートのため、ランダルのところで引き続きvs Small。


4:28 香川
Elbow Iso

Press Breakから、ダマDS待機のランダルIso。
プルアップ失敗するが、セカンドチャンスでストックマンJr.プルアップスリー成功。

Press BreakからのOffは配置が乱れていたが、仕方ない部分があるため特に書かない。
セカンドチャンスでは、ダマWeak Corner StretchでのランダルPost Upを狙っていたが、Full Frontと裏ケアで警戒されたため、パサーのストックマンJr.の1on1になった。
これも調整が難しいから仕方ないか。


3:40 香川
Empty Angle PnR (vs Chase)
- Drive Kick

ランダルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
ドライブキックでママドゥコーナースリー失敗。

Post Upであれば、2-3Zone Shiftでハメられやすい配置になっていたが、PnRからのドライブだとヘルプに捕まることなく安全な角度までドリブルを続けてキックアウトできた。
Screener's Dの機動力ではストックマンJr.のドライブについていけないのかもしれない。
あと、そもそも後衛中央はランダルをマークするSmallだからヘルプに捕まりにくかった。
ちなみに、ランダルDSでダマDiveの2人ともインサイドの関係性になっている場面だが、ランダルがSmallにマークされているため特に問題ない。
文脈のあるプレーではないため、このプレーに喜びを感じることは特にないが、良いプレーではあったと思う。


3:05 香川

ハイプレッシャーをかけられたランダルが体勢を崩して転倒し、トラベリング。


福井2Bigに戻す。
ランダルにSmall、ママドゥにBigをつける。


2:28 香川
High Short PnR (vs Chase)
- Re-Screen (vs Chase)
- Pull Up

ランダルDS待機で松井ダマPnR。
Re-Screenまで使って松井がChaseを剥がそうとするが、剥がしきれずタフなプルアップをミス。

松井がJailで時間を稼ぐことをしなかったため、ダマと松井が横並びの位置関係となり、Dropに対してアドバンテージを作れなかった。
松井はスクリーンを使った瞬間に発生するズレを利用してジャンパーを打ちたかったようだが、そうはさせてもらえなかった。
4Q 10:00のようにRejectを見せていれば何か変わったかもしれない。


1:57 香川
Inverted PnP (vs Show)
- Drive Layup

ミドルレーンでダマランダルPnP。
ダマがShowをスピンでかわして、レイアップ成功。

謎のプレー発動。
でも決まったから良かったのかな。


1:38 香川
Post Split

ダマPost Upで、松井ランダルSplit。
Splitにパスできると思ったのか、ダマがドリブルを止めてしまい、ボールプレッシャーを受ける。
最終的にボールキープできずTOV。

最終盤のもたつき。


0:58 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Re-Screen (vs Under)
- Pull Up

ママドゥStrong Cornerで、ランダルダマPnR。
ドライブでヘルプを引きつけるが、パスの出しどころが見つからず、自分のタフショットに。
ショットは失敗。

Weak CornerがダマのDiveへのTagに出てきたため、その瞬間にWeak Cornerの松井がオープンになるだろうとランダルは判断してパスしようとした。
ただ、福井がきれいにX-Out Switchで対応してきたため、パスできずに詰まってしまった。
根本としてはUnder攻略が不十分だったことが原因に思える。
Underを十分に攻略できていれば、そもそもパスファーストなドライブにならないだろうし、パスできなくてもSmall相手に追い詰められることもないはず。


DREBから速攻。
ストックマンJr.レイアップ成功。

勝負あり。


4Q終了
福井 82 - 84 香川

まとめ

主なセット
・Floppy Post
・Thunder Series (回数は多くなかったが初出しのため記録)

良かった
✅ラベネルTop Stretch / Popの有効活用
▶️最近なぜか頻度を落としていた配置を復活させて大成功
▶️ラベネルがTopで相手Bigをロックすることで、ペイントエリアのスペーシングとハメられにくい配置が実現できる
▶️特に福井が1Bigのラインナップを組む時間帯で絶大な威力を発揮
▶️1Q 4:40, 4:07のPost Upで完璧な配置(詳細は該当プレー参照)
✅vs SmallのランダルのDS配置
▶️OREBを5つ記録
✅1Bigの時間帯でvs Smallを狙う意識
✅ミドルレーンでのPnR / PnPの回数増加?(印象では増えた気がする)

課題
☑️ランダルダマの組み合わせでのランダルPost Up
▶️vs SmallはPost以外でも狙える(ダマDS待機のストックマンJr.ランダルPnPとかランダルダマPnRとか)が、基本Postでしか狙わない
▶️Postで狙うのであれば、ハメられにくい配置は最低限作りたいが作れていない
▶️2-3Zone Shiftにハメられにくい配置をラベネルTop Stretch以外で作れない問題に繋がってくる
☑️Press Breakの危うさ
▶️間違ってもダマがドリブルでボールを進めることにはならないよう、責任を持って役割分担

-試合実況考察