試合実況考察

第22節 福井 vs 香川 Game1

スタメン

ランダルストックマンJr.ママドゥムンホラベネル
ビッグラインナップでのスタメン

1Q

香川はビッグラインナップだが、福井は外国籍同士のマッチアップを選択。


9:52 香川
Chin into Post - Rip Pop - High PnR (vs Chase)
- Pull Up

初めて見るセット。
ランダルラベネルPnRからランダルプルアップ成功。

外国籍対決のマッチアップの中、ランダルラベネルの組み合わせでのPnRはおそらくSwitchしてくる。
それに対してEarly RollでSwitchさせない工夫を入れていた。
Switch攻略さえできるのであれば、外国籍同士のPnRはRim Protecterをヘルプポジションから排除することになるため効果的と言える。
ただ、Switch攻略さえできれば。


3-2Zoneで守る香川


9:18 香川
Chin into Post - Rip Pin - Corner Filled PnR (vs Switch)
- Pull Up

途中は少し違ったが、↑と同じセット。
同じランダルラベネルPnRで、今回は福井はSwitch。
それに対して、Switchの瞬間のランダルのプルアップは失敗。

Switch攻略さえできれば、ができなかったパターン。
ランダルは「もっと自信持ってプルアップ打っていいぞ」とベンチから言われているような気がする。
そんなショットセレクション。
MUMにならない相手へのSwitch攻略は、Switchの質を落とさせる工夫が鍵になる。
具体的には、Slip、Ram、Flipなど。


8:44 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Drive Kick - Extra

ランダルTop StretchでストックマンJr.ラベネルPnR。
この組み合わせはSwitchできないため、Chaseして、あとはヘルプ。
ドライブキックとエクストラでムンホ3pt失敗。

Weak Wingのムンホを捨てて2-3Zone Shiftしてのヘルプ。
One Pass AwayのTopのランダルからもヘルプが出ていた。
ストックマンJr.がランダルへのパスを選択した時点で、ムンホはエクストラパスでパスが回ってくる頃にはクローズアウトが間に合う距離感だった。
そのため、ランダルのCOSでフィニッシュまで持っていきたかった。
3ptを打つ意識はこういうCOSでこそ発揮したい。

3pt意識については勝手に言っているだけだが。


8:15 香川

Press BreakからのDefの乱れを突いて、ママドゥドライブレイアップ。


DREBからプッシュ。
vs SmallのムンホPost Upでファールドロー。


↑のBLOBでムンホコーナースリー失敗。


7:05 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Lift Feed (TOV)

クロスマッチアップでランダルのvs Small発生。
ランダルを本来マークしていたBigはWeak WingのストックマンJr.をマークしている、香川にとって理想的な配置。
そこでランダルラベネルPnR。
SwitchできないためUnderしてくるDefに対してのLift FeedがTOV。

ランダルの狙いはよく分かる。
Dropが浅かったため、Screener's Dの裏のスペースにラベネルがDiveできそうな状況だった。
そのためランダルは、ラベネルのDiveはCornerからのTagでケアしてくるだろう、と考えてその一歩先であるCornerからLiftしたママドゥへのパスを選択した。
しかし、ママドゥをマークするCornerのDefがDiveへのTagをCornerがやらずにLiftについてきたため、インターセプトされた。
TOVにはなってしまったが、クロスマッチアップを活かしたPnRで駆け引きを作れているのは良いこと。


6:47 香川
Horns
- Drive Layup

エントリーパスを出すタイミングを窺うストックマンJr.。
ハードプレッシャーをかけられたため、自らのドライブを選択し、そのままレイアップ成功。

Cornerからのヘルプを前に一度減速して、Defにキックアウトの可能性をよぎらせた瞬間に再び加速するのが上手かった。


3-2ZoneからM2M化したのか、はじめからM2Mだったのか分からないが、PnRに対してSwitch + Tag Rotationで守る香川。
ビッグラインナップだからこそのDefコンセプト。


6:05 香川
Empty PnR (vs Switch)
- Post Iso

ランダルラベネルPnRでSwitchされて、ラベネルPost Upへ。
パサーであるWingのランダルのところからStunt程度のヘルプを見せるだけで、Post Upは1on1で守ってくる。
ラベネルのプルアップは失敗。

Switch攻略さえできれば、ができなかったパターン。
ボイドが出てこない限り外国籍対決でMUMにはならないから、今はSwitchの質を落とさせる方向性のアプローチをしていきたい。


5:38 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Push Under)
- Pull Up

ランダルラベネルPnR。
Switchするまでもないと判断したのか、福井はPush Under。
それに対してランダルはプルアップスリーを放つが、ショットは失敗。
OREB確保でセカンドチャンスでのラベネル3ptも失敗。

Switch攻略さえできれば、ができなかったパターン。
↑のポゼッションで、SwitchしたらラベネルPost Upにつなげてくる可能性を見せられた福井。
つまり、Switchしてラベネルvsエリスの1on1と、Push Underしてランダルのプルアップスリー、のどちらを香川にやらせるか、という状況。
福井はそこで後者を選び、無事にランダルのショットが外れた、という駆け引きの流れ。
Switchしたら香川がPost Upするとは限らないし、Push Underしたらプルアップを打つとも限らないが、これまでの内容からその可能性が高いと判断してこのように書いた。


福井に速攻を決められて香川TO。


5:07 香川
Horns PnR (vs Switch)
- Skip - Extra
- Top Iso - Drive Layup

ラベネルとストックマンJr.がElbowのHornsで、ランダルラベネルPnR。
この組み合わせはSwitchしてくる。
それに対して、今度はランダルの方で1on1して、見事にドライブを成功させた。

この相手はvs Slowと思っていい感じ?
vs SlowのMUMとして成立するくらい、機動力がランダルより劣るプレイヤーなのか?
もう何回かこのマッチアップ見てから判断したい。
1Qのうちに、こういうテストをやっておくのは良いこと。


4:30 香川
Horns PnP (vs Show)
- Drive Kick
- Corner Filled PnR (vs Chase)
- Pull Up

↑と同じセット。
今度はランダルストックマンJr.PnP。
この組み合わせはSwitchできないため、Showで回避。
ランダルがドライブの際に体勢を崩したため、仕切り直し。
仕切り直しは、ランダルDS待機のストックマンJr.ラベネルPnRで、ストックマンJr.のプルアップ成功。

ランダルストックマンJr.PnPでvs Smallを狙ったポゼッション。
Showで時間を稼いで、そのうちにUnderでHandler’s Dが復帰するのが、Defにとって安全策かつ最善策。
この場面の福井もそうしてきた。
ストックマンJr.ラベネルPnRはSwitchされない組み合わせのため、チャンスが生まれやすい。
ラベネルがSwitchの時のようにEarly Rollしていたため若干Fight Overされていたが、なんとかなった。


1QはほとんどずっとランダルHandlerの可能性を探っているが、どうだろうか。
ランダルvs Smallが発生している状況であれば確実にチャンスになるが、それ以外の通常の時にどうするか。
Switchはラベネルかランダルの1on1で打開するのか、Switch自体を崩壊させるのか。
MUM回避のShowはランダルのプルアップかその後のUnderとのFoot Raceでクリエイトするのか、どうにかしてMUMさせるのか。
早めに結論を出して、後半の勝負どころに繋げていきたい。

前節の横浜戦Game2では、その結論を出せないままクラッチタイムに突入してしまったために、最終盤で攻め手を欠いて競り負けたと思っているから、ここは重要。
個人的には、せっかくランダルストックマンJr.のHandler2人体制を組んでいるのだから、ランダルが外国籍にマークされている時はストックマンJr.にHandlerを任せるのでよくない?と思う。


4:00 香川
High PnR (vs Switch)
- Roll Feed

ランダルラベネルPnR。
SwitchなのかPush Underなのかで福井がコミュニケーションミス。
Diveしたラベネルがあっさりオープンになり、イージーショット。

福井のミス。


ランダルムンホダマの組み合わせ。
福井はボイド投入で4out1in。
ボイドがランダルをマーク(vs Smallと判断してOK)。


3:25 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Drive Layup

ランダルダマPnR。
Weak Cornerのムンホを捨てての2-3Zone Shift。
ランダルドライブレイアップでFT獲得。

ボイドにマークされるランダルはフルアタックモードでOK。
Smallによる2-3Zone Shiftはまだ影響は小さいが、気にならないわけではないため、配置は修正したい。
前節と同様で、Empty SideでのプレーはWeak Sideからのヘルプを受けやすいという話。
だから、Tandem Singleの配置でランダルダマPnRの方が、キックアウトの脅威が大きいからヘルプに出にくい。


福井
ボイドをDS待機させてのEmpty PnR。
Diveに合わせてボイドがDSからWeak WingへStretch。
香川はSwitch + Tag Rotationのシステムのため、本来はボイドをマークするダマがTagに出るべきだったが、ボイドの引力が強すぎてダマからTagの意識が抜けていた。
福井はムンホがマークするプレイヤーの配置を気をつけて、あとはボイドを囮にDiveのスペースを作れば、香川のSwitchコンセプトを破壊できそう。


2:58 香川
Angle PnR (vs Chase)
- Drive Kick

ランダルダマPnR。
ボイドではSwitchできないため、ChaseとWeak Sideからのヘルプで対処。
ドライブキックでストックマンJr.が3ptのFT獲得。

Strong Cornerを配置してのプレーだっため、Weak Sideで2on1の数的優位になっていた。
これが3on2の数的優位だったら、キックアウトを通すこと、ましてRotationが間に合わないほどの決定的なチャンスを作ることはかなり難しい。
だからこの場面でStrong Cornerに1人配置して、Weak Sideの人数を2人に減らしていたのは非常に良いこと。
これがミドルレーンでのHigh PnRであれば、さらにパスを出しやすくなる、というのが1Q 3:25で書いたことの意味。


2:25 香川

ボール運びの中でランダル松井Inverted Screen。
Showに対してPopした松井がパスを受けて3pt失敗。


スティールから速攻。
ダマのレイアップ成功。

ランダルのタッチダウンパス。


ランダルダマの組み合わせ。


1:39 香川
Get Veer - Pop Feed
- Drive Layup

GetでSwitch発生したため、Pop Feedを受けたダマをマークしていたのはボイド。
この場面はPopに預けておいて、ランダル松井RipでランダルPost Upを狙うパターン、と思わせて松井ランダルPinみたいなすごく入り組んだ狙いがあったっぽい。
その狙いはごちゃごちゃしていて成功する雰囲気はなかったが、それ待ちのダマvsボイドのシンプル1on1でアドバンテージ。

3ptラインからのダマのドライブでも、ボイドに対して優位に立てることが分かった。
結構何やってもボイドからは点取れそう。
ベンジャミンローソンが帰化枠になるまでは、ここが福井の大きな弱点。


1:03 香川
Pindown - Pop Feed - UCLA Post
- Pull Up

Pop FeedからUCLA CutでPostに入る、↑で囮に使っていたパターン。
ただ、ダマパサーを完全に捨ててランダル警戒されてPost Feedできず。
そのため、ダマのプルアップに終着し、そのショットが外れた。

ランダルダマの組み合わせでランダルのPost Upは難易度が非常に高い。
ダマをDSに配置したら2-3Zone Shiftされるし、DS以外に配置したらDefは基本ノーリスクでランダルにヘルプを送れるし。
それに対してのSplit Actionは一時期はカウンターとして成立していたが、松井をToplockで封じ込めてこちらでもダマを捨てることで、最近はしっかりと対処されている。
だから、ボイドをランダルで狙う方法としては、ランダルダマPnRか、ダマDS待機でランダルにSlotやTopからドライブさせるのが良いと思っている。


0:30 香川
High Inverted PnP (vs Show)
- Pop Feed - Counter Drive Kick

ダマDS待機でランダル木村PnP。
Pop Feedを受けた木村のドライブキック。
再びボールが戻ってきたランダルの3pt失敗。
セカンドチャンスで木村1on1でドライブレイアップ成功。

ランダルvsボイドはすでにMUMと言えるが、木村をScreenerにしてさらなるMUMも狙ってみる、という理想的なプレー。
それをミドルレーンで、ダマをDS配置して行う、という配置も理想的だった。
だからこそ、ショットクロックのマネジメントがもったいなかった。
残り9秒ほどでランダル木村PnPを開始した時のランダルの判断は、木村やその他のワイドオープンがあればパス、多少のオープン程度までならボイドとの1on1、であるべきだった。
この場面はそこで多少オープンになったくらいの木村にパスしてしまったため、チャンスをもう1段階拡大する責任をランダルが投げ出した感じになった。
Pop Feedせずにランダルの1on1でドライブ仕掛けるのがベストだった。
ただ、そういうのもダマがOREBで帳消しにしてくれた。DS配置で最高のハッスル。


1Q終了
福井 26 - 21 香川

2Q

ランダルダマの組み合わせ。
ランダルをボイドがマーク。


9:45 香川
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。
2-3Zone Shiftの中でオープンになったダマがパスをもらってレイアップ成功。

2-3Zone ShiftでDSのダマをケアしきれなかった福井。
リングに正対して2-3Zone Shiftの様子をすべて視野に収められていたランダル。
ランダルが正対の甲斐あって、ダマのチャンスに気づいて即座にパスできた。
ただ、福井がDSをケアして、Weak Cornerを空ける2-3Zone Shiftがミスなくできた場合に、同じように得点できるかどうかは懐疑的。


9:08 香川
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。
2-3Zone Shiftされる中、ランダルプルアップ失敗。
ダマのプットバックも失敗。

DSのダマが後衛サイドに対してBack Sealを取ろうとしていた。
↑はそのBack Sealがきれいに決まったこともあってDSへのパスが通ったが、今回は対応されたためパスは通らず。
ただ、このBack Sealによってダマがボックアウトされる状態は解除できていたため、プットバックの可能性は高まっていた。
ランダルのジャンパーの確率がもう少し高ければ、ランダルのジャンパーとダマのBack Sealおよびプットバックを前提に、この配置のPost Upも合理化できるかも。

構造自体へのアプローチではなく、構造の中での選手のプレーにアプローチすることで、もともとは非合理的だった構造をなんとか合理的な構造へと持っていく感じ。
それは別にいいんだけど、もっと簡単なやり方あるんじゃない?っていうね。


8:25 香川
Wing Iso

ダマStrong Short Corner、木村DSに配置して、ランダルIso。
ランダルのドライブレイアップは外れるが、ダマがプットバック。

ダマDSで木村Strong Cornerであれ、という配置だが、ダマを捨ててのヘルプがあまり来なかったため問題にならなかった。
ダマのいる右サイド方向ではなく、左サイド方向にランダルがドライブしていってのが良い判断だったか。
木村のDS配置自体はすごく面白い。
Rim ProtectionできないSmallなDefは、DSにいてもOffに対して何の影響も与えられないため実質的に4on4の状態となり、Offの使えるスペースが一人分増えるというメリットがある。
ただ、それによって今のラインナップではダマがStretchすることになるため、vs SmallのDS配置は、ランダルラベネルの組み合わせの時にやると効果を最大化できる。


ラベネルダマの組み合わせ。
ボイドはまだオンコートのため、ミスマッチは依然発生。
ボイドはダマをマーク。


7:59 香川
Post Iso

ラベネルTop StretchでダマPost Up。
ドライブレイアップは外れるがOREB確保してキックアウト。
ストックマンJr.の3pt失敗。

ラベネルがTopで唯一のBigをロック。
まともにPost Upされたら太刀打ちできないボイドはPost Feedに対してギャンブルスティールを試みて失敗した。
Weak SideはSmall2人のため、ダマのレイアップミスに救われたが、基本的にはRim Protectionできないし、Rotationも難しい、Off有利の状況。
ラベネルTop StretchでダマPost Upはもう少し見てみたい。
福井がボイドをどう隠してくるのか。


2-3Zone Shiftでハメられやすい配置とハメられにくい配置の違いについて。
ハメられやすい
・OffがStrong Wingを配置して、Weak Sideを3箇所(Slot、Wing、CornerもしくはWing、Corner、DS)埋める配置の時
→Weak SideのDef同士の距離が近いため、キックアウトパスやスキップパスを通すこと、およびそのRotationを破壊することが難しい
ハメられにくい
・OffがTopとStrong Wingを配置して、Weak Sideを2箇所しか埋めない配置の時
→Weak SideのDef同士の距離が遠いため、キックアウトパスやスキップパスを通すこと、およびそのRotationを破壊することが簡単
→Topに最も引力の強いプレイヤーを配置すると、TopのDefがマークマンを離れてWeak SideのRotationに参加するのを防ぐことができる

↑はハメられにくい方の配置だった。
これを踏まえて、なぜランダルダマの組み合わせのPost Upは合理的でないと書くのに、ラベネルダマの組み合わせのPost Upはもう少し見たいとなるのか、の説明。

ランダルダマの組み合わせだとボイドはランダルをマーク

ランダルPost Upは多くの場合でハメられやすい配置になる
・ダマTop Stretchはダマを捨てての2-3Zone Shiftで、ハメられやすいどころか確実にハメられる
・ただし、松井をTop、ダマをDSに配置して、Weak Sideを他もう1箇所のみ埋めれば、理論上ハメられにくい配置にできるが、やっているのを見た記憶がない
・あと、松井ダマSplit ActionでWeak Sideを2箇所のみ埋める配置を作るのは、1Q 1:03で書いた理由で好ましくない
・このように、ランダルダマの組み合わせだと制限が多くて、もはや不可能とも思える

ラベネルダマの組み合わせだとボイドはダマをマーク

ダマPost Upをハメられにくい配置でできる
・ラベネルTop Stretchはもちろん引力を持つから


7:20 香川

BLOBで福井がマッチアップミスか何かでオープン発生。
ダマFT獲得。


6:55 香川
Post Iso

ラベネルWeak Wing StretchでダマPost Up。
2-3Zone Shiftにハメられて、タフなフック失敗。

ストックマンJr.がLaker CutからDS移動したために、上述したハメられやすい方の配置になっていた。
こうなると、いくらWeak CornerやDSのヘルプがSmallでも、Offはタフになる。
解決策としては、Laker Cut後にTopがStrong Wingへ、Weak WingがTopへFillすることで、ハメられにくい配置にできた。


6:10 香川
Post Iso
- Kick

ラベネルWeak Wing StretchでダマPost Up。
TopのストックマンJr.がCutでDS移動。
Strong WingからStuntを引きつけてキックアウトでママドゥ3pt失敗。

2-3Zone ShiftせずにWingからのStuntでボイドをサポートしていた。
何を基準に2-3Zone ShiftとWingからのStuntを判断しているのだろうか。
「どこから」ではなく「誰が」ヘルプする、というルールがあるとか?


ランダルラベネルの組み合わせ。
ボイドも下がって、お互い2Bigのラインナップに。


スティールから速攻。
ママドゥのユーロステップレイアップはディフレクションされる。


5:32 香川
Post Iso
- Kick - Counter Drive

ラベネルTop StretchでランダルPost Up。
ラベネルをマークするBigが2-3Zone Shiftとは言えない程度のFTラインあたりまで降りてくる。
それを見てランダルがラベネルにキックアウト。
ラベネルがCOSでカウンタードライブして、さらにキックアウトしたのを受けたママドゥが突き出しでトラベリング。

配置とプレー選択は良かった。
ただ、ラベネルのキックアウトのタイミングや、ママドゥのキャッチ時の姿勢があまり良くなかった。
ラベネルはヘルプに捕まりそうになってからパスを出した感じだったが、ヘルプをよく見れていれば、もう1テンポ早い的確なタイミングで出せたはず。
ママドゥの姿勢はシュートフォーム的にもうどうしようもない問題だから、そろそろ書くのやめようか。


ランダルムンホラベネルの組み合わせ。


4:54 香川
Zone Attack

Zone Pressから3-2ZoneのATO崩し。
Nailでパスを受けたラベネルのジャンパー失敗。


3:52 香川
Zone Attack

右サイドでOverloadを作って、ストックマンJr.ギャップドライブからフローター失敗。


3:20 香川

DREBからプッシュ。
ランダルプルアップ成功。


DREBから速攻。
ストックマンJr.レイアップでエンドワン獲得。


ボイド再び登場。
ランダルを再びマーク。


福井Offへの香川Def
Switch + Tag Rotationなのか、Switch + 2-3Zone Shiftなのか、Switch + Post Double from Wingなのか。
どれで守るのか意思統一できておらず、簡単にワイドオープンスリーを与えて決められた。


2:22 香川
Angle PnR - Flip Screen (vs Switch)
- Skip

ランダルラベネルPnR。
ボイドのスタンスを見て判断したのか、ラベネルはFlip Screenをセットした。
これまでNo Switchで守ってきたボイドがあっさりSwitch。
Weak SideからStuntが来る瞬間にランダルがスキップパスを出し、ママドゥのコーナースリー成功。

もともとSwitchする予定だったのか、Flat気味のFlip ScreenかつPush ScrenだったからUnderできずにSwitchするしかなくなったのか、どっちだろう。
それにしてもヘルプを察知するランダルの視野は素晴らしい。


1:58 香川
High PnR (vs Under)
- Re-Screen - Pull Up

ランダルラベネルPnR。
Underに対してRe-Screenを繰り返し、ミドルレンジでランダルがプルアップを選択。
ショットは失敗。
OREBの際にファール獲得、すでにボーナス。

やはり↑のSwitchは、Underしようとしたらラベネルのスクリーンがめっちゃ良くてSwitchせざるを得なかった、というのが真実っぽい。
この場面も軽くPush ScreenのタイミングでRollしていたが、完全にボイドのUnderを巻き込むほどではなかったため、ワイドオープンにはならなかった。
ランダルのUnder攻略はFlat ScreenでのFoot Raceが一番良いと思う。


ランダルダマの組み合わせ。


1:30 香川
Post Iso
- Kick Extra

ダマDS待機でランダルPost Up。
Full Front + Tag Rotationに対してキックアウトとエクストラでムンホコーナースリー失敗。
セカンドチャンスでダマプルアップ成功。

Full Frontの後にTag Rotation的なことが起きていたが、これは福井としては想定通りだったのだろうか。
ボイドのサポートを2-3Zone Shiftでやるつもりだったのか、Full Front + Tag Rotationでやるつもりだったのか判断できない。
香川はWeak Sideを3箇所埋めるハメられやすい配置を取っていたため、福井の守り方がどちらであってもワイドオープンを作るのは難しかったと思う。


0:43 香川

DREBからプッシュ。
ランダルドライブレイアップ成功。

ボイドの1on1を守りきったダマがRim RunからClearoutしてくれたスペースに、ランダルがドライブしてイージーレイアップ。
ボイドにダマをつける効果の1つである、トランジションからRim RunしてDeep Seal / ClearoutをSmallに対してできる、というのが発揮された。
ランダルもナイスドライブだし、2for1の観点からも完璧なプレー。


0:20 香川
Post Iso

ダマDS待機でランダルPost Up。
限界まで押し込んでターンして、イージーショット成功。

福井はなぜか2-3Zone Shiftしてこなかった。
香川はハメられやすい配置をとっていたから、2-3Zone Shiftされていたら怖かった場面だった。
2Q後半の福井のPost Dはどういうルールでヘルプに行くのか明確になっているように見えなかったから、選手たちも曖昧な対応になってしまったのだろうか。


2Q終了
福井 39 - 43 香川

3Q

ランダルムンホラベネルの組み合わせ。


10:00 香川

FullCourt Trapを突破してママドゥレイアップ成功。
このTrapは初見だとかなりびっくりしそうだけど、ママドゥがミドルレーンの完璧な位置に顔を出したおかげで安全に突破できた。
スカウティングにあったのかな。


福井Offへの香川Def

曖昧なPnR Coverage。
SwitchなのかUnderなのか、DropなのかShowなのか。
誰のどれが正解なのか全然分からない対応だった。


9:43 香川

Press Breakからラベネルフローター失敗。


9:28 香川
Zone Attack

2-2-1Zone Pressから2-3Zone。
3ptライン上のギャップに立ってパス回しする中でM2M化され、ムンホプルアップ失敗。
ZoneされてOffの本来の形を見失い、よく分からないショットを打たされている。

3Q 10:00のTrap突破は良かったが、このポゼッションは完全に福井の術中にハマってしまった。


8:52 香川
Zone Attack

ランダルWing、ラベネルNailの配置。
NailのラベネルをSmallである後衛右が対応したことで、右Cornerのママドゥが軽くオープンになり、パスを受けて3pt失敗。
セカンドチャンスでママドゥ3pt失敗。

Overloadにならない配置での軽いオープンだったため、ママドゥがここで打って決めるか、ここで打たずに仕切り直すか、の2択だった。
出鼻をめちゃくちゃ挫かれている。


8:02 香川
Zone Attack

ランダルDS、ラベネル右Cornerの配置。
ストックマンJr.のギャップドライブを起点にドライブキックの繰り返し。
最終的にランダルのジャンパー失敗。

ドライブキックでサイドチェンジしてRotationが間に合わない状況を作りたいところだったが、そのために必要な判断とポジショニングができておらず、M2M化されてしまった。
Zone Attackのインテリジェンス。


ムンホ下がって松井登場。
Zone Attackのためにシューター投入。
↑ではムンホのポジショニングミスもあったし。


Zone終了してM2Mに戻る福井。
ランダルにSmallをつけて、ママドゥにBigをつけている。


7:28 香川
Get (vs Chase)
- Drive Layup

ランダルDS待機でストックマンJr.ラベネルPnP。
ラベネルPopでScreener's Dを引っ張れたため、ストックマンJr.の目の前が空いてドライブできた。
ただ、レイアップを決めきれず。

ただ、香川の配置には左DS埋まっているのに左Corner埋まっていない、という乱れがあった。
vs SmallのランダルをDSに配置するのは効果的だが、だったら左Cornerを別の誰かで埋めておきたい。
乱れた配置でもラベネルPop効果で十分決めきれるレイアップを演出できていたが、両Corner + DSのすっきりした配置であれば、より難易度の低いショットになっていたかも。


2-14のランをかまされて香川TO。


6:51 香川
Horns PnR (vs Chase)
- Skip

ストックマンJr.ラベネルがElbowのHornsで、ランダルラベネルPnR。
左CornerからBigのTagが出る瞬間に、ランダルは左Cornerのママドゥへスキップパス。
ママドゥのカウンタードライブの最中に、DiveからDS待機に移っていたラベネルが3秒バイオレーション。

1Q 5:07と同じセット。
ママドゥを捨ててのRim Protectionに対して、ランダルがママドゥにパスすることでカウンターのきっかけを作っている。
ラベネルの3秒はイレギュラーな事故として、あとはママドゥが決めきれるかどうか。


福井Offへの香川Def
Empty PnR (vs Switch) - Post Iso

vs SmallのMUMを許した後のPost Upを、Post Double from WingとRotationでSwitch Backすることで対応した。
2Q残り2分台で書いたPost Dの意思統一ミスは、今回の対応でまとまったということか。


6:18 香川

DREBからボールを運んだラベネルがそのままドライブでFT獲得。

vs SmallのランダルがDS、ママドゥがDouble SideのCornerを配置してのドライブ。
ママドゥを捨ててRim Protectionしにきていたが、キックアウトする気など毛頭ないようなフィニッシュだった。
だからこそFT貰えた。
このプレー自体に再現性はないと思うから、内容の是非について書くことは特にしない。


ボイド出てきた。
ボイドはストックマンJr.をマーク。
ランダルにボイドがついても他の誰かがついても、vs Smallが発生することには変わりない。


5:50 香川
Floppy Post

ダマDS待機でランダルPost Up。
福井は2-3Zone Shift。
正対して様子を窺うランダルがハードプレッシャーをかけられ、アウトオブバウンズ。

TOVの原因は3つ。
1つ目は、Weak Sideの3箇所を埋めてしまうハメられやすい配置だったこと。
2つ目は、ランダルがSealした位置からズレた位置にPost Feedが来たこと。
パスキャッチ時点でランダルの体勢はやや崩れていたため、プレッシャーをかけられやすい状況から始まる1on1だったし、後衛中央がヘルプに出る必要性が下がっていた。
3つ目は、2Q 9:45, 9:08のようにダマが後衛サイドに対してBack Sealをとっていなかったこと。
以上のことからランダルが正対して様子を窺っても後衛中央とは何の駆け引きにもならず、さらにWeak Cornerへのスキップパスも通りそうになく、その間に目の前のDefのプレッシャーを受けて劣勢に陥ったという流れ。

やはりランダルダマの組み合わせでのPost Upは制約が多い。


5:04 香川

ランダルがボール運びからそのままドライブしてレイアップ成功。
プレッシャーかけてくるDefはシンプルに勝負仕掛けてやっつけるのが、一番の抑止力。


4:37 香川
Post Iso
- Skip - Post Split

ダマDS待機でランダルPost UpのためにPost Feedを窺うが、Denyがきつくて入れられない中、Wingの松井がダマへのスキップパス。
そこからランダルDS待機でダマPost Up開始。
そこへ松井がはるばるSplitでやってきてDHOを受け取り、放った3ptは失敗。
セカンドチャンスでダマエンドワン獲得。

Post Up以外でもSmallは狙えるが、Post Upにこだわりたいんだろうなあ。


4:04 香川
Floppy - Flex Post
- Kick Extra

ランダルDS待機でダマPost Up。
Post Up前のFlexでSwitchが発生したため、ダマのvs Smallを得ているマッチアップ。
2-3Zone Shiftに対して、Weak Cornerの上良にDSのランダルがFlare Screenをセットしてオープンを作ろうとする。
上良がパスをもらってエクストラ。
それを受けたストックマンJr.の3pt失敗。

ハメられにくい配置で始まったが、途中からハメられやすい配置に変わってしまった。
というのも、上良がFlare Screenでオープンになり、かつ、そこにPostからパスが来る場所を探した結果、Weak CornerからWeak Wingにずれることになった。
そのため、Weak Cornerにいれば2Gapの距離感だったTopとは、One Pass Awayの距離感になってしまった。
それでも相手のRotationミスもあって割とストックマンJr.はオープンで3ptを打てたわけだが、そのようなミスが起こっていなければどうだっただろう、と思う。


DSのFlare ScreenでWeak Cornerのオープンを作るといった、針の穴を通すような細い狙い目しかないプレーが個人的に全然好みじゃないのは意見として大きい。
成功すればいいけどさ、成功しない展開も十分にあるし、その時に他に何ができるプレーなの?という感想がまず出てきてしまう。


DREBからプッシュ。
ダマファールドロー。
すでにボーナス突入。

これシュートモーションなんですね。


↑のFTで、ランダルがボイドの上からOREBを取ってセカンドチャンス得点。


2:42 香川

DREBからプッシュ。
ストックマンJr.のドリブルプッシュでピックアップが乱れたところに、パスをもらったダマが立て続けにドライブ。
このドライブでチャンスを作り、最終的にダマエンドワン獲得。


DREBからプッシュ。
ストックマンJr.とダマのGive & Goが失敗してTOV。


1:53 香川
Floppy Post Cancel
- Top Iso

Floppyを始めるまでに10秒ほど費やした。
ダマTop StretchでランダルPost Upを狙ったが、Post Feedさせてもらえず、ダマの1on1をすることに。
ダマのドライブプルアップは失敗。

粘り強くランダルへのPost Feedの可能性を探るだけの時間は残っていなかった。
ダマTop Stretchが引力を持たないから、Post Feedできたとしても、ほぼノーリスクでダマを捨てての2-3Zone Shiftされていただろうなという。


DREBからプッシュの際にファール獲得。
すでにボーナス突入。

フルコートでプレッシャーをかけることでプッシュを阻止しようとしてきたが、ファールのリスクが伴う。
ストックマンJr.がきっちりDefに痛い目に遭わせた。


1:00 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Post Iso

ランダルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Chaseを剥がすことができず、ダマPost Upへ。
ダマの1on1でのフックがブロックされる。

Empty PnRだったからWeak Sideからのヘルプの影響を受けやすかった、とかをこれまでは指摘してきたが、今回はその前の段階に原因があった。
ストックマンJr.とダマはSwitchできない組み合わせだからChaseしてくる可能性が高いのに、ダマはEarly Rollをリバースターンでやっていたから、簡単にFight Overされてしまった。
振り返ったら香川が最後にPnRを実行したポゼッションは、2Q 6:51にまで遡る。
それだけPnRしていなかったら、このようなターンのシンプルなミスも起こるか。
このような面からも、Post Upが多すぎることは言えるのかもしれない。


ランダルムンホダマの組み合わせ。


0:40 香川
High PnR (vs Chase)
- Drive Layup

ランダルダマPnRでランダルドライブレイアップ成功。

Pin - Short Step-Up PnRがベースにあったセットに見える。
前節も一度やっていた。
ボイドのいるラインナップの福井に対しては、おそらくどの組み合わせでもポジショニングがおかしくなければチャンスになる。
この場面も、何をやっても何らかのチャンスが生まれるであろう構造が、マッチアップから発生した。


3Q終了
福井 64 - 60香川

4Q

ランダルダマの組み合わせ。


9:40 香川
Post Split

松井ダマSplitしながらランダルPost Up。
Top近辺でSplit Actionしているダマを捨てての2-3Zone Shift。
松井はToplockに対してRejectし、Topで残されたダマがDiveしてパスをもらってのレイアップ失敗。

ランダルダマの組み合わせでダマをTopに置いてもハメられにくい配置にはならない、むしろダマをノーリスクで捨てることができるから確実にハメられる、というこれまで指摘してきたことが実際に起きたポゼッション。
ちなみに、ダマが捨てられるということは、そのダマがかけるスクリーンではSwitchやBlitzなどをされる心配がないということであるため、それで松井がオープンになれば大きなチャンスになる。
この考え方で今回Split Actionをしたと思うが、これはToplockで松井にスクリーンを使わせないことであっさり防がれている。
このToplockでSplit Actionはかなり封じられる、というのもこの試合の中で何度か指摘してきたからやっぱりなという感じ。

ランダルダマの組み合わせなら、Strong WingとTopを埋めて、Weak SideをDSのダマとCornerの2人にする配置をとる以外に、2-3Zone Shiftに対してカウンターできる状況は作れないのではと思う。


9:05 香川
High PnP (vs Switch)
- Pop Feed
- High PnR (vs Chase)

ダマDS待機で上良ランダルPnP。
Switchさせて、Popしたランダルがパスを受ける。
続いてランダルダマPnR。
こちらはSwitchできない組み合わせのためChaseしてくるDefに対し、ランダルがドライブでFT獲得。

急にめちゃくちゃ良いプレー。
上良ランダルPnPもダマDS待機でランダルのさらなるMUMを狙うという意図が明確で妥当なプレーだし、ランダルダマPnRもフィニッシュに持ち込むプレーとして非常に正しい。
Post Upなんかより(あえて"なんか"という表現)、こっちの方が遥かに期待できる。
1つ気になるのは、ダマがRollの時にリバースターンするから、ほとんどFight Overされそうになっていたこと。


8:20 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Pull Up

ランダルダマPnR。
ランダルのUnder Dragからプルアップスリー失敗。

↑同様、ダマがRollの時にリバースターンするからFight Overされた。
今回はそれを逆に利用したUnder Dragでチャンスを作ったが、スクリーンにしっかり掛けられる方が当然チャンスを作るのは簡単。
これは3Q 1:00でも発生していた事象。
ランダルがBigにマークされている時はSwitchだからリバースターンでEarly Rollするのが良くて、Smallにマークされている時はChase / Underだからフロントターンするのが良い、という整理をつけておきたい。
それができたら、Weak Sideのヘルプが全員Smallの時のEmpty PnRがスペース的に成功するかどうか見たい。


ラベネルダマの組み合わせ。
ボイドはダマをマーク。


7:35 香川
Empty Angle PnR (vs Switch)
- Post Up (vs Full Front)

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
SwitchさせてダマPost Upに移るとFull Frontしてきたため、ダマが裏のスペースでパスをもらってエンドワン獲得。

Full Frontの裏ケアをWeak CornerのSmallがやっていたが、この場面はSmallではダマへのRim Protecterとして不十分だった模様。
ラベネルTop Stretchが効いた。
ただ、2Q 6:55では、こちらはハメられやすい配置になっていたという違いはあるものの、Smallのヘルプにもダマが止められていた。
したがって、ヘルプがSmallなら気にしなくて大丈夫!と楽観的になることはできない。
ヘルプを躊躇させたりヘルプ準備を整えさせない工夫は、できればRim Protecterとしての性能関係なく与えていきたい。
まあでも、ヘルプされるならSmallにさせるのがベターだから、このポゼッションが良いポゼッションだったのは間違いない。


6:59 香川
Empty PnR (vs Switch?)
- Drive Layup

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
Screener's Dになる機会なんてそんなにないであろうボイドはSwitchなのかDropなのか非常に曖昧な対応をする。
DSのラベネルはPnRに合わせてStrong Cornerに移動してドライブスペースを作る、という面白い動きを見せる。
ボイドの曖昧なDefを狙って、空いたスペースにアタックしたストックマンJr.のレイアップは外れる。

再現性はなさそうだけど、ラベネルのスペーシングはすごく面白かった。
ストックマンJr.はレイアップの決定力もう少しあってもいいなと思う場面がちょくちょくある。
ボイドは明確に穴。


6:00 香川
Elbow Iso

ダマDS待機でラベネルIso。
ジャブステップからのジャンパー失敗。

正式なマッチアップ変更かクロスマッチアップか分からないが、ボイドがラベネルをマークしていた。
ごちゃごちゃしてラベネルのマークは別のSmallに変わったが、いずれにせよラベネルのvs Small。
それをStrong Corner配置のElbow Isoで狙っていくという、香川にしては珍しすぎるやり方。
個人的にはすごく好き。


いつの間にか福井は小阪を起用している。
ボイドのサイズ不足を日本人ビッグマンで補おうとしている。
これは小阪をラベネルかダマにつけるのではなく、ママドゥにつけてヘルプポジションで活かそうとしている感じか?


5:22 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Drive Layup

ラベネルTop Stretchで上良ダマPnR。
上良のドライブレイアップ成功。

トランジションからのPnR、ほぼDrag。
福井は前回ポゼッションも今回もマッチアップを整備する前に香川Offが始まってしまった雰囲気だから、このラインナップで誰が誰をマークするのか、まだ確認できない。


オフィシャルタイムアウト明け、小阪ベンチに戻ったため、福井は再び4out1in。


4:53 香川
Pin - Short Step-Up PnP (vs Chase)
- Slash (vs Under) - Pull Up

ダマDS待機で上良ランダルPnPからストックマンJr.ランダルPnR。
ストックマンJr.のプルアップ成功。

良いプレー。
ランダルが3ptラインでSmallを狙っていくプレーだから、スペーシングにゆとりがある。
上良とストックマンJr.がランダルのスクリーンを使ってしっかりチャンスメイクできている。


4:15 香川
Corner Filled PnR (vs Chase)
- Pull Up

ランダルWeak Wing Stretch?でストックマンJr.ダマPnR。
ストックマンJr.のプルアップ失敗。

ランダルがPnRの最中にWeak SideでWeak Cornerに対してPin Screenをかけていた。
PnRの開始位置がミドルレーン寄りになっていたため、ドライブスペースが初めから乏しかった。
ダマはリバースターンでのRollをやめて、フロントターンするようになったため、Handler's Dにしっかりヒットさせられているのは良かったポイント。


4:00 香川
Pin - Short Step-Up PnP

Pinの際にイリーガルスクリーン。


ボイドがベンチに戻り、福井は2Bigに。
上良にBigをつけて、ランダルにSmallをつけている。


3:32 香川
Empty PnR
- Reject - Kick

ランダルDS待機で上良ダマPnR。
Rejectした上良のキックアウトがTOV。

Bigにマークされる上良のRejectは良かったが、並走してくるBigに対してそこからフィニッシュに持ち込めなかった。
また、BigのオンボールでのRim Protectionを信頼してか、Weak Sideのヘルプディフェンスたちは2-3Zone Shiftを全くと言っていいほどしてこなかった。
そのため、上良のキックアウトがTOVになってしまった印象。


2:50 香川
Get

DHOの際にイリーガルスクリーン。
急に異常に厳しい。


ランダルラベネルの組み合わせ。
ボイドも戻ってきた。


2:27 香川
Get Veer
- Curl Inverted

松井ラベネルPindown。
Curlした松井がScreener's Dに対してInverted Flare Screenをセットし、ラベネルのPopをオープンに。
ラベネルの3pt成功。

Flareがうまく決まった。
13点差だから3ptが欲しい状況だった。
1Q 1:39にもあったが、Userがスクリーンを使った直後にScreener's Dにスクリーンをセットするプレーは何と呼べばいい?


1:52 香川

DREBからプッシュ。
ラベネルのトランジションスリー失敗をランダルがプットバックでエンドワン獲得。


1:17 香川

SLOBで謎のTOV。
タイムアウトとってデザインしたセットで何があったのさ。


1:14 香川
Floppy - Curl Inverted

松井ラベネルOff Screenから松井がラベネルにInverted Screen。
ラベネルがカウンタードライブレイアップ成功。


残りはファールゲームしながら、試合が終わるまでじゃんじゃん3pt打つ感じ。


4Q終了
福井 91 - 81 香川

まとめ

主なセット
・Horns PnR
・Get Veer
・Floppy Post
・Chin into Post - Rip Pop - High PnR(回数は2回だけだったが初出しのため記載)

良かった
✅MUM意識(今回はボイドがターゲット)
▶️ランダルvsボイドの強調は基本的には良かったが、狙い方にPostを選択するのは大きな課題
✅ランダルScreener
▶️ラベネル同様にPop後のCOSで威力を発揮できるからもっとあっていい
▶️ストックマンJr.と上良はHandlerとして高いクオリティを出せる
✅トランジション意識
▶️クロスマッチアップを活かした1on1やPnRでイージーショットを作れる場面
▶️トランジションに関してはチームとしての共通認識が明確にあるんだろうなとプレーの再現性から感じる

課題
☑️ランダルHandlerでのSwitch攻略およびUnder攻略
▶️ランダルのプルアップに仕向けられるのは香川にとって好ましいことと言えるのか
▶️ランダルHandlerはランダルのvs Smallが発生している、かつ、Under攻略の工夫が打てている時に効果的?
☑️ラベネルダマのScreener Roll
▶️Switchへのリバースターンと、Chase / Underへのフロントターンの使い分けができない場面あり
☑️ハメられやすい配置でのPost Up
▶️特にランダルダマの組み合わせだと2-3Zone Shiftにハメられにくい配置がそもそも少ない
▶️そのハメられにくい配置をほとんどの場面で作れていないのに、ランダルのvs Smallを狙いたくて多用する
▶️ランダルのvs SmallをPnRやSlot近辺でのIsoで狙う機会をもっと増やすべきに思う
☑️Zone Attackの哲学が浸透していない
▶️後半のZoneへの対応に手こずりすぎたし、その攻略にチームとしての哲学が見えなかった

-試合実況考察