試合実況考察

第15節 香川 vs 八王子 Game1

香川スタメン

木村 / 足立 / ママドゥ / ラベネル / ダマ

1Q

9:41 香川
Horns Rip
- Fade - Counter Drive

Ripユーザーのダマがスクリーンを使うと見せかけてFade。
八王子はRipをかなり警戒している?

9:20 香川
Horns Zoom (vs Chase)
- Drive Kick Extra - Counter Drive Kick

Zoom1枚目のダマがDiveして、2枚目のラベネルがPopする適材適所。
八王子はChaseからPeel Switchでドライブ対応。Dropに無理なヘルプをやらせることでラベネルがオープンになる、というのを嫌っているか。

8:02 香川
AI - Wedge Roll (vs Ice)
- Flip Screen

ラベネルTop Stretchで足立ダマPnR。適材適所が当たり前になっていて良い。
八王子は今度はIceしてきた。香川はFlip Screenでカウンターを図るが、ダマがPopする形になってしまい手詰まりに。

7:23 香川
Pistol Inverted (vs Show)

PistolをInvertedでダマママドゥのInvertedから行う。MUM回避のShowを誤魔化しつつ、Topからのラベネルのスクリーンを利用してダマがペイントアタック。
なんとか決めきった。

イリーガルなPush Screenをしっかり吹くタイプの審判だ。
そしてストックマンJr.出てきた。

7:04 香川
Pin - Short Step-Up
- Pop Feed - Extra into Empty PnR
- Drive Kick

新しいセット。PindownからStep-Up Screen。
このStep-UpもダマDSラベネルPopできっちり適材適所。

役割分担がすごく整理されている?

6:25 香川
Pin - Short Step-Up
- Pop Feed - Extra

続けて同じプレー。
木村ラベネルPnPでラベネルにPop Feed。
そこへCornerからStuntがやってきたことでストックマンJr.がワイドオープンになり、3pt成功。

八王子は1プレー目のようにPeelで対応していれば、ラベネルに必要以上のStuntをしなくて済んだのでは、と感じた場面。

Inverted Screenからゴリ押しでペイント深くまで持ち込むラベネル、最強。

ATOなんだったのかよく分からなかった。

4:42 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)

ダマストックマンJr.PnP。
ドライブキックでママドゥの3ptだったが、外れる。

4:20 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Under)
- Pull Up

木村ラベネルPnR。Underに対して迷わずプルアップを選択。
外れたものの、自信を持って打てているように見える。

木村足立ストックマンJr.の3ガード

3:32 香川
Horns Flare - Corner Filled PnP (vs Ice)
- Flip Screen - Pop Feed

ラベネルWing Stretchで木村ダマPnP。
8:02同様、Iceに対してFlip ScreenからScreener Pop。やはりダマがPopするメリットは特に感じられない。
Flip Screenするとダマの体の向き的にPopしたくなるのは分かるけど、Diveの方が間違いなく効果的だから、木村がSnakeするなどしてダマのDiveにつなげたい。

ランダルラベネルの組み合わせ。

2:50 香川
Post Iso

ラベネルTop StretchでランダルPost Up。外国籍対決。
Laker Cutした足立のところから2-3Zone ShiftっぽくDoubleが来るが、FT獲得。

2:22 香川
Post Iso
- Skip

ラベネルTop StretchでランダルPost Up。外国籍対決。
今度はLaker CutもDSもなかったため、Weak CornerからPost Double。とDoubleが来る瞬間にランダルがスキップパスで末廣3pt。しかし外れる。

1:49 香川
High PnP (vs Switch)
- Iso
- Drive - Corner Dive

ランダルラベネルPnPでSwitchさせて、ランダルのvs SlowのMUM。
ドブラスをあっさりスピードで抜き去り、Weak Cornerからヘルプを引きつけたところで末廣がCorner DiveしてFT獲得。

松井のトランジションスリー

ランダルムンホダマの組み合わせ

1:07 香川
Get Veer (vs Chase)
- Iso - 45Cut Feed

ムンホ起用のビッグラインナップにより、ランダルのvs Smallが常に発生しているため、松井ダマPindownは見送ってIsoを優先。
ランダルが1on1を始めてヘルプディフェンスの意識を釘付けにしたところで、末廣が隠密行動の45Cutでオープンに。しっかりそれに気づくランダル。
素晴らしい連携。

ラストプレーもランダルIso。ヘルプの意識を引きつけたところでOne Pass AwayのムンホにFlare Screenセット。ムンホ3pt成功。

1Q終了
香川 26 - 10 八王子

2Q

上良出てきた。
ランダルムンホダマの組み合わせでビッグラインナップ。

10:00 香川
UCLA Post - Split Reject
- Put Back

ランダルPost Up。ダマがSplit Actionに関わることでRim Protectionに参加させない工夫。
逆に特に工夫が入っていないWeak Cornerのムンホのところから外国籍が意識的にヘルプに来たらどうなるか。

9:22 香川
Post - Split
- Post Iso

↑と同じ配置でランダルPost Up。
前述の通りダマのDefをリングから遠ざけることはできているが、ムンホのDefのところから今度はやはり2-3Zone Shiftしてペイントエリアを埋めてきた。
アタックするスペースを奪われたランダルはその場でのプルアップを選択し、失敗。

とりあえずムンホをWeak CornerではなくWeak Wingに配置するとかを試したいか。

8:42 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Under)
- Kick - Put Back

ムンホWing StretchでランダルダマPnR。Underに対して迷いを見せる中、ムンホにKick。
ムンホの3ptは外れるものの、ダマがプットバックでエンドワン。

Weak Sideではムンホと松井がポジションチェンジしていたが、何か意図はあったのだろうか。
ムンホのDefを3線に下げさせてしまうデメリットが目立つが、逆にそれを利用してオーバーヘルプを誘い、ムンホの3ptを演出?
実際そうなったし可能性はあるか。

香川3-2Zone

信じられないほどぐだぐだのオフェンスポゼッションから速攻を浴びる。
香川ベンチ、即座にタイムアウト。

7:30 香川
Flex Post - Rip Feed

ダマPost Upでランダル松井Rip、という開幕当初のメインセット。
9:22で問題になっていたムンホのWeak Corner問題は、ムンホにWeak CornerからWeak Wingあたりまでズレてもらうことで解決。おかげでランダルのRipが成功した。

香川2-3Zone

ストックマンJr.投入。
ムンホ起用継続のため、依然ビッグラインナップおよびランダルの自動MUMは続く。

7:05 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Chase)
- Pull Up

ダマDSでストックマンJr.ランダルPnR。ランダルがScreenerになるパターンはすごく久しぶり。
ランダルをScreenerとして使ってMUMすることも当然できる。その相棒となるHandlerがストックマンJr.ということか?

てかそのパターン、上良Handlerでも絶対できるからやらせてあげてほしいし、1〜2ヶ月前からこれは思ってた。

上良のトランジションスリー

5:45 香川
Post - Rip DHO
- Fake Handoff - Pull Up

7:30と同じプレー。ダマのプルアップが決まる。

ラベネルダマの組み合わせ。
ムンホを下げたことでビッグラインナップ解消。

八王子2-3Zone

4:55 香川
Zone Attack

ダマTop、ラベネルDSの配置。
八王子は年末の岐阜とは違い、後衛サイドをNail / Topまで出すことはしない。そのためダマvs前衛のMUMになるが、ダマがTopでできることは少ないため、引力を発揮できず。

ラベネルファールトラブルにより、ランダルダマの組み合わせ。
ムンホと抱き合わせでない、ランダル単独の起用だとサイズに一抹の不安が出るがどうだろうか。

4:20 香川
Zone Attack

今度はTopにランダル、DSにダマの適材適所。
ランダルがTopで前衛2人を引きつけたことで、Wingの松井がオープンになった。3ptは外れたが、Good Shotではあった。

3:50 香川
Zone Attack

ランダルTop、ダマDSの適材適所で他3人とパスを回す。良い頃合いで木村がギャップドライブして、最終的にダマがぎりぎりダンク。
Topのランダルを前衛2人だけではカバーしきれないと判断した後衛中央が釣られてリングから離れたところから、ギャップドライブによる崩しの切り口が開けた感じ。

配信だとどう考えてもショットクロックバイオレーションだったけど、誰も何も言わないからそうでもなかったのかな。

ストックマンJr.のボールプッシュから、木村のトランジションスリー。
木村かなりタッチ良さそう。

ダマDSでランダルPost Up。
ドブラスががっつりDSから2-3Zone Shiftしてきて苦しくなった。ダマの配置大事。

1:55 香川
Flex Post - Rip DHO (vs Chase - Next)

タイムアウト明け、明確にボールプレッシャーの強度を上げてきた八王子。
Post FeedもDHOもDefの激しさに押されてまともに仕掛けられないまま、緩いパスを出してしまいTOV。

クロスマッチアップでランダルのvs Small。
そこをPost Upで狙う香川と、Off Switchで回避しようとする八王子。
ダマがランダル以外に目を向けることができたおかげで、上良のオープンにパスが渡ってチャンスになった。
そこからなんだかんだでランダルレイアップ成功。

0:35 香川
Floppy - Empty PnR (vs Chase ?)
- Reject

上良ダマPnR。巧みなRejectでレイアップ成功。
上良のHandler機会は絶対にもっと増やすべき。毎試合10回くらいあっていい。

ちなみに八王子はインバウンズ前、香川のZipperをPeelで対応するためにマッチアップを調整していた。
それを見て香川はZipperではなくFloppyを実行したのだろうか、それとも元々Floppyのコールだったのだろうか。

2Q終了
香川 48 - 37 八王子

3Q

9:32 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pop Feed into Empty PnR (vs Under)

新セットがめっちゃ良い。適材適所でよくボールが動くからドライブに繋がってる。
最後は木村ラベネルPnRで木村がレイアップ成功。

何のプレーかは分からなかったが、ママドゥが1on1でFT獲得。

8:27 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pop Feed - Back Cut

再び新セット。足立ラベネルPnPでラベネルがオープンになり、Pop Feed。
カウンタードライブを視野に入れつつ木村とのEmpty PnRに移るところで、DefはDenyを強めてくる。しかし木村が的確なBack Cutでカウンター。

八王子は足立ラベネルのStep-UpをPeelで対応して、ラベネルのPopをオープンにさせないようにすれば良いと思う。
1Qの最初にやったような感じでやられると結構厄介だなーって思ったけど、あれから1回もない。

7:25 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pull Up

足立ラベネルPnP。足立のプルアップは外れる。
そろそろ決めたいって気持ちが足立からすごい伝わってくる。

6:55 香川
Horns Flare

Flareでラベネルがパスを受けて3pt成功。
これでPopの威力がさらに増しそう。

ダマDSでラベネルPost Up。
WingからPost Doubleされるが、ファール獲得。すでにボーナス。

5:50 香川
Pin - Short Step-Up (vs Chase)
- Pop Feed into Empty DHO (vs Chase - Next)
- Kick Extra

Step-Upかその後のEmpty PnR / DHOのどちらかで何らかのチャンスを安定的に作れている。
ただ、Step-UpのHandlerの引力がやや下がってきている印象は少しあるため、Pop Feedまでをパッケージとしないようにしたい。
八王子がRotationの際にパスコースを切りきれなかったことで、木村からママドゥへのExtraが素早く通った。

トランジションでダマのダンク

4:48 香川
AI - Wedge Roll (vs Chase)
- Pop Feed

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
ダマのスクリーンセットをストックマンJr.が待ちきれなかったため、スクリーンでズレを生み出せなかった。
ここは連携の練度の問題か。ダマScreenerの際にHandler前、Screener後ろの前後関係が生まれると、やはり難しい展開になる。

4:20 香川
Horns Flare - Corner Filled PnR (vs Chase)
- Drive Kick - Counter Drive

ラベネルWing StretchでストックマンJr.ダマPnR。ここでもストックマンJr.がダマのスクリーンを若干待ちきれなかった雰囲気。
思ったようにチャンスを作れないポゼッションが2回続いた。

ランダルダマの組み合わせ

八王子2-3Zone

3:50 香川
Zone Attack

Topランダル、DSダマの適材適所。
ダマからNailに飛び込んだランダルへのパスが逆側の後衛サイドに読まれてTOV。

トランジションで八王子もTOVしてくれて逆速攻。
ママドゥのレイアップ成功で八王子TOV。

3:10 香川
High PnP (vs Chase)
- Pop Feed - Counter Drive

ストックマンJr.ランダルPnP。Popしたランダルがクローズアウトシチュエーションでパスを受けて1on1。FT獲得。
八王子は外国籍をダマと松井につけて、ランダルに日本人をつけている。ファールトラブルとかだっけ。

2:17 香川
AI - Wedge Roll (vs Ice)
- Reject - Pop Feed - Counter Drive

上良ランダルPnP。Iceに対してReject + Popでカウンター。
クローズアウトシチュエーションでランダルが爆発的なドライブを見せた。

ダマScreenerだとIceへのPopは効果的でなかったが、ランダルだと話が変わってくる。
ストックマンJr.と上良をHandlerにして、ランダルをスコアリング特化のScreenerとして使うの非常に良い。この場合はダマをDSに降ろしておくことも重要。

ランダルラベネルの組み合わせ

ランダルvsドブラスのvs Slowがクロスマッチアップで発生していることを、ランダルがしっかり認知して一気に加速。
確実にFTを獲得。えらい。

3Q終了
香川 73 - 52 八王子

4Q

八王子2-3Zone

10:00 香川
Zone Attack

ランダルNail、ラベネルDSの配置。
ランダルがNailまで入ると、後衛中央のテリトリーになってしまい、Overloadしないかぎり数的優位が生まれにくくなってしまう。
それならランダルをTopまで上げて、前衛2人を引きつけてサイドに展開していく方が簡単に思える。

9:35 香川
Get Veer
- Pop Feed into UCLA Post
- Corner Dive

松井ラベネルPindownをスルーしてPopしたラベネルにパス。そこからUCLAでランダルがPost Upしていく。
遅れをとった八王子DefがWeak Cornerからヘルプを送ったところ、末廣が1Qに引き続き完璧なCorner DiveでFT獲得。

末廣のオフボール意識が素晴らしい。3ptでスペースを作れないノンシューターもスペーシングに貢献。

7:58 香川
Get Veer
- Curl - Pop Feed - Counter Drive

Pindown Popしたラベネルがカウンタードライブ。八王子は咄嗟のPeelで対応を図るが、ラベネルが見事なスピンでかわしてレイアップを決めた。
上手かった。

ランダルムンホラベネルの組み合わせ

7:15 香川
Get - Fake Handoff

Getと見せかけてラベネルがドライブを仕掛けてFT獲得。ドブラスの機動力を狙った。

6:50 香川
Get Veer
- Iso

Pindownの中で松井がRejectしたりラベネルがPopしたりでごちゃごちゃした。
それを見てランダルは自身のIsoを選択するが、5outの配置になっていたためスペースが乏しかった。

ラベネルのトランジションスリー

3:50 香川
Post - Rip

ランダルPost Upの中、ラベネル松井Rip。
ラベネルがパスを受けてレイアップ成功。

あえて外国籍対決のPost Upをすることで、外国籍1人を確定でヘルプポジションから除外した状態を作ってRipに繋げられるデザイン。

3:03 香川
High PnP (vs Switch)
- Iso

ストックマンJr.ラベネルPnP。Switchさせてラベネルvs SmallのMUM。
サイズに劣るDefの上から3ptを決める。木村と末廣のスペーシングも気が利いていた。

木村3本目の3pt成功

4Q終了
香川 93 - 74 八王子

まとめ

第15節 Game1 香川 ◯ 93 - 74 ● 八王子

【主なセット】

・Horns Flare - Corner Filled PnR

・AI - Wedge Roll

・Pin - Short Step-Up

・Get Veer

・Post - Rip DHO

【良かった】

✅外国籍の適材適所

▶️新セットも合理的な役割分担

✅Screenerランダル

▶️Popでクローズアウトシチュエーション

✅MUM意識

▶️vs Small, Slowの認知

【課題】

☑️ダマのPop

▶️Ice攻略のFlip Screen時になりがち

☑️ストックマンJr.のPnRの連携

-試合実況考察