試合実況考察

第18節 香川 vs 豊田合成 Game2

スタメン

木村足立ママドゥラベネルダマ

1Q

ティップオフセットは失敗。


9:33 香川
Post Iso

ダマDS待機でラベネルPost Up。
押し込む中でファール獲得。


9:19 香川
Floppy - Empty PnR (vs Show)
- Step-Up PnP (vs Chase) - Kick - Counter Drive

ラベネルDS待機で木村ダマPnR。
Showを避けた木村から足立がパスを受けて、足立ラベネルPnP。
キックアウトからママドゥカウンタードライブでFT獲得。

Show / Blitzに弱い木村。
この場面もShort Roll Feedの可能性がなさそうな感じで足立へのパスを選択。
Reject見せたり体で押し込んだりしてHandler's Dを牽制する工夫があると良いが。


8:35 香川
Corner Filled PnP (vs Chase)
- Drive Kick

ダマWing Stretchで木村ラベネルPnP。
ドライブキックで足立3pt失敗。

木村がRejectなどのHandler’s Dを意識した動きをスクリーン通過までに入れないのは相変わらず気になるが、今回は特に言及しない。
初期配置ではWeak Wingがダマになってしまっていたが、PnRに合わせてWeak Cornerとポジションチェンジしたことで、適材適所へと調整できた。
ポジションチェンジでの合わせは、机上では意味をあまり見出せない感じが個人的にあるが、実際にやってみるとボールウォッチャーになっていたことによるDefの反応の遅れといったヒューマンエラーが割と起こる。


DREBからプッシュ。
ダマドライブレイアップ成功。

Rim Runしていたラベネルをスクリーンのように利用したドライブ。


7:35 香川
High PnR (vs Chase)
- Kick

ラベネルDS待機で木村ダマPnR。
横並びの位置関係になったことでDropを崩せず、そのままキックアウト。
ママドゥの3ptは失敗。

木村にHandler後ろの位置関係の意識があったようだが、ダマもLate Rollで自分が後ろの位置関係を作ろうとしたため噛み合わず。
最初にHandlerとScreenerの意図がぶつかることは当然起こり得ることであるため、その後にHandlerがJailしつつScreener Diveを促すか、もしくは決意を持ってHandler前の位置関係を作りにいくかで調整できると良い。


6:55 香川
Stagger (Under)

SLOBのセット。
上良の3ptは失敗。
ダマのプットバック成功。


6:25 香川
Corner Filled PnR (vs Under)
- Roll Feed

ラベネルWing Stretchで上良ダマPnR。
ふわっとしたRoll Feedを受けたダマのレイアップ失敗。

Strong CornerからのTagが、Smallではあったものの、気になってレイアップミスしてしまった。
一旦体勢を整える余裕があれば十分に決めきれたであろう場面。
あとは上良がTagを見て、Lift Feedの判断を取るか。
今回は得点できなかったが、ラベネルStretchでのプレーであった時点で、すでに及第点と言っていい。


5:58 香川
Empty Drag (vs Chase)
- Kick Extra
- Counter Drive

ラベネルTop Stretchで足立ダマPnR。
ドライブキックとエクストラでラベネルにパスが回る。
ラベネルの巧みなジャブステップとポンプフェイクでDefとの間合いを掌握して、見事にドライブレイアップ成功。

3ptラインからのドライブであるため、DiveからDS待機に移っていたダマの存在は、スペーシングにおいて邪魔にならない。


5:19 香川
Post Iso

ダマDS待機、ラベネルTop StretchでストックマンJr.Post Up。
フェイダウェイ成功。

ガード同士でたしかなフィジカルミスマッチが存在。
ペイントアタックを要さない、フィジカルでDefの動きを封じてからのその場でのショットだったため、ヘルプポジションからのRim Protectionの心配もなかった。
新しい選択肢。


4:50 香川
Empty PnR (vs Chase)
- Re-Screen (vs Chase)
- Pull Up

ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマPnR。
1度目はWeak Wingからのヘルプにドライブコースを塞がれて仕切り直し。
2度目でスペースを確保してプルアップ成功。

ストックマンJr.はHandler後ろの位置関係を好む印象だから、まだスモールサンプルだけど安心感がある。
ポジショニングについてはやっぱり、これからダマがDiveすることを考えると、ラベネルStretchの方がすっきりすると感じてしまう。


4:14 香川
Empty PnR
- Reject - Kick

ラベネルDS待機で足立ダマPnR。
Rejectでドライブからキックアウト。
エクストラパスを出そうとした上良が、RotationするDefからファール獲得。
すでにボーナス突入。

Rejectを狙う意識良いね。
パスコースを切りながらのRotationをDefがしてきたため、上良は簡単にエクストラパスを出せなかった。


ランダルラベネルの組み合わせ。


4:01 香川
Post Iso

FTのOREBからセカンドチャンス。
ラベネルDS待機でランダルPost Up。
ターンからのレイアップは失敗。

ランダルはマッチアップしてくるDefをかわさずに丸ごと押し込んでショットに持ち込んだ。
これにより、DSからのRim Protecterと自分との間にDefを1人挟み込むことができて、Rim Protectionの影響を受けにくくなっていた。
それでもショットをミスしてしまったのはしょうがない。


3:30 香川
Post - Rip Inverted

Rip DHOと思わせてのInverted Screenで、ラベネルのドライブを演出。
ただ、Underで先回りしていたDefに止められ、レイアップ失敗。

DSをRip後のランダルが埋めていることから、Invertedの成否にかかわらずラベネルがRim Protectionを受けることは必至だったため、タフなペイントアタックになることははじめから間違いなかったポゼッション。
1人はインサイドで1人はアウトサイド、の関係性は原則として確実に成立させておきたいが、いまのところ半分以上のポゼッションで不成立となっている。
どうしても気になる。


2:48 香川
Corner Filled PnR (vs Switch)
- Drive

ランダルラベネルPnR。
Switchでランダルのvs Slowが発生。
ドライブレイアップ成功。

このvs Slowも大きなアドバンテージっぽい。
Game1でZoneされすぎて、マッチアップのこういう初歩的な力関係が分かっていない。
外国籍Defをボールに直接関わらせてヘルプポジションから外すことで、ヘルプとしてのRim Protectionを考慮しなくて済むようにしていた。
PopとかStretchとかで、ヘルプポジションのRim Protecterをペイントエリアから除外するアイデアとは違うRim Protection対策のやり方。


2:16 香川
Floppy Post

ラベネルTop StretchでランダルPost Up。
Rim Protecter不在のペイントエリアにランダルがパワーでゴリゴリ侵入。
十分に押し込みきったところでイージーショット成功。

ラベネルStretchのおかげでランダルが自由にペイントアタックできた。
1人はインサイドで1人はアウトサイド、の効果はこれ。
毎ポゼッション、毎試合、毎節、この原則に基づいたプレーをしてほしいと思ってる。


1:38 香川
Post Iso

ラベネルTop Stretchで再びランダルPost Up。
ラベネルがRim Protecterを3ptライン側へ引っ張り出していることで、今回もペイントエリアに潤沢なスペース。
そこへランダルがドライブを仕掛けてレイアップ成功。

ラベネルのDefはラベネルへのマークを緩めてRim Protectionに回ろうとしていたが、迷いがあったのか中途半端なポジショニングだったため、ランダルのドライブを止めるには至らなかった。
ラベネルStretchのメリットを最大限に活かせている2ポゼッション。


1:04 香川
Zone Attack

ランダルNail、ラベネルDSの配置。
DS落とし→NailからのDiveを狙おうとしたり、Topと両Wingのパス交換をやったりした。
強制MUMをしているランダルにはなかなかパスを入れず、ショットクロックが迫ってきて初めてランダルにパスをした。
ショットクロック残り時間が少なかったため、vs Smallでもタフショットになってしまった。

この試合最初のZoneだったから、最初のポゼッションでのいきなりのアジャストは難しかったか。


0:35 香川
Zone Attack

ランダルNail、ラベネルDSの配置。
Wingでボールを持つ松井が後衛サイドを引きつけ、DSのラベネルが後衛中央に対してSeal。
ラベネルがパスを受けて、押し込んでレイアップ成功。

OverloadではなくM2M化させることで、個の質で上回りやすい状況を作っていると捉えられるか。
1Q最後の2ポゼッションで豊田合成はZoneを組んできて、香川はまだ強制MUMとPnRのどちらで攻略していくのかはっきりしなかった。
2Qでどうなるか。


1Q終了
香川 18 - 13 豊田合成

2Q

9:45 香川
Zone Attack (PnP)

ラベネルDS待機でTopからストックマンJr.ランダルShort PnR。
後衛中央をラベネルがクリアアウトして、ストックマンJr.のイージーレイアップを演出。

Game1の後半でやっていた、Short PnRのデザイン。
後衛中央に対して、HandlerのストックマンJr.とDSのラベネルで前後の位置関係を作れる。


9:07 香川
Zone Attack (PnP)

ラベネルDS待機でTopでストックマンJr.ランダルStep-Up Short PnP。
Underされて、ストックマンJr.が前衛を突破できず。
チャンスを作れないまま松井にパス。
松井の理不尽スリー成功。

Game1では、Ice + Helpで前衛を突破させない工夫を見せていた豊田合成。
今回はUnderで前衛を突破させない工夫だった。
香川としてはUnderをどうにかできない場合、Popしたランダルの強制MUMに移るのがベストだと思う。
松井はWingに上がらずCorner待機で後衛サイドを釘付けにすることに専念したい。


8:33 香川
Zone Attack (PnP)

ラベネルDS待機でTopからストックマンJr.ランダルStep-Up PnP。
Pop Feedを受けたランダルにもう1人の前衛がマッチアップしてこないのを見てランダルはドライブ。
後衛を3人引きつけてキックアウト。
上良ワイドオープンスリーは失敗。

Popしたランダルがパスをもらうパターンを早速やってくれた。
やはり強制MUMでのランダルのドライブ威力は非常に高い。
松井は今回もCornerからWingにLiftしてきていた。
だからこそ前衛がランダルへのマッチアップを躊躇することにはなったが、それ以上に後衛サイドを釘付けにする意義の方が大きいと思うからなあ。


8:00 香川
Zone Attack (PnP)

TopからランダルラベネルPnP。
Game1同様のIce + Helpの工夫で前衛を突破させないようにしてくる。
ただ、ラベネルがPopで強制MUM。
Pop Feedを受けたラベネルがvs Smallに対して上から3pt成功。

Popでの強制MUMの威力。
前衛の壁を突破させない工夫も強制MUMが蹴散らしてしまう。


ランダルムンホダマの組み合わせ。


7:24 香川
Zone Attack

ラベネルDS待機でランダルPost Upを狙うも、Post Feed時にTOV。


6:58 香川
Zone Attack (PnP)

ダマDS待機でTopからランダルムンホShort PnP。
前衛2人を引きつけたランダルがWingに展開。
松井の3pt成功。

どうせIceでミドル側に誘導されるため、はじめからミドル側にスクリーンをセットした。
松井のWing配置は、前衛が2人がかりでランダルを止めに来ることを利用しつつ後衛サイドの及ばないポジションとしてはベストだった。
前回も前々回も松井はWingにいたため、この意図は深読みしすぎていると思うが、うまくいったという事実とその論理は書いておきたい。
もし豊田合成の後衛サイドが松井にマッチアップしてM2M化してきた場合にどうなるかも見たい。


6:28 香川
Zone Attack (PnP)

ダマDS待機でTopからランダルムンホShort PnP。
Nailに侵入したランダルのドライブキックとエクストラパス。
ムンホの3pt失敗。

Wingにポジショニングする松井にもう1人の前衛がやはりマッチアップ。
松井のオープンは発生しなかったが、ランダルとDSのダマが後衛3人を引きつけたことでストックマンJr.がオープンに。
これがランダルの引力、と言えるのかもしれないが、後衛サイドのヘルプはややオーバーヘルプっぽく感じたため安心はできない。

松井がCornerにいれば、後衛中央と後衛サイド1人が松井とダマに釘付けになるため、ランダルのドライブでもう1人の後衛サイドがヘルプに出てくる論理が成立する。
ただ、松井がWingにいると、後衛中央と後衛サイド1人でダマとランダルを守りにいけるため、もう1人の後衛サイドがヘルプに出る明確な理由にならない。
だからオーバーヘルプに感じた。
松井のCorner配置は推していきたい。


ムンホScreenerだとPopでの強制MUMができないため、ストックマンJr.ランダルPnPに切り替えたいかも。
それが最も簡単な解決策。


5:45 香川
Zone Attack (PnP)

ダマDS待機でTopからランダルムンホShort PnP。
前衛2人を引きつけてWingに展開。
DS落とし→NailからのDiveのパターンでDiveの際にファール獲得。

松井を今回もWingに配置。
DS落とし→NailからのDiveのパターンの是非についてはGame1で否定的に書いた気がするから省略。
松井はやっぱりCornerに配置したい。
ランダルの強制MUMが軸にあればZone Attackは十分だから、松井のWing配置は前衛攻略において過剰な人員投入に思える。
だから、松井をCornerに配置して、ランダルが引力を発揮した後のパスの出し先として機能させたい。


BLOBでランダルPost Up。
2-3ZoneへのPost Upに希望はなかった。

2連続で続いたBLOBで2回とも似たような展開になった。


5:02 香川
Zone Attack (PnR)

ダマDS、ランダルTopで木村ムンホSide PnR。
キックアウトを受けたランダルは前衛2人を引きつけてエクストラ。
松井の3ptは失敗。

松井がWingに上がることで、前衛に対して数的優位を作ることはできる。
ただ、前衛はSlotからWingという短い距離のクローズアウトで済んでしまうため、もっとワイドオープンは作れないものだろうかと考えてしまう。
ランダル強制MUMでチャンスを作り、Corner配置の松井がロングクローズアウトに対して3ptを狙う、の方が見たい。
松井をCornerに降ろすだけの話ではあるが、たぶんやらない。
思っている以上に松井は主役らしい。


4:32 香川
Zone Attack

色気むんむんのATO。
Overloadで松井のコーナースリーを演出しようとしたがM2M化されて打てず。
そうなると残ったのはダマNail Isoだが、ダマがNailでできることは少ないため最後まで打開できず。


3:40 香川
Zone Attack

色気むんむんのATOを2連続で。
松井のスキップパスを受けたランダルがすぐさまキックアウト。
木村の3ptは外れるがランダルがプットバック。


2:40 香川
Zone Attack (PnR)

ランダルDS待機で松井ダマEmpty PnR。
Weak Wingのムンホがパスをもらってギャップドライブ。
DSで合わせたランダルのレイアップ成功。

Empty PnRにすることで、Strong Sideの後衛サイドが宙ぶらりんになる(=Weak SideでOverload)。
また、ランダルがDSで後衛中央をClearoutしていたため、後衛中央のヘルプを遅らせた(=宙ぶらりんの後衛サイドのDSへのRotationも遅らせた)のも大きかった。


2:10 香川
Zone Attack (PnR)

ランダルDS待機でTopから松井ダマPnR。
前衛の間にセットされたスクリーンを使った松井の理不尽プルアップスリー成功。

↑と同様にDSのランダルが後衛中央をロックしていたことで後衛サイドが1人宙ぶらりんになっていた。
松井の理不尽スリーのおかげで、次もう一度同じプレーを実行した場合、Weak Sideのオープンがこれまで以上になりそう。


DREBからプッシュ。
Corner Sprintしていた木村のカウンタードライブでレイアップ成功。


0:55 香川
Empty PnR (vs Show)
- Drive Kick - Counter Drive

ダマDS待機で松井ランダルPnR。
ドライブキックを受けたムンホのカウンタードライブ成功。


0:25 香川
Zone Attack (PnR)

松井Double Drag。
1枚目ランダル2枚目ダマ。
キックアウトとエクストラを受けた木村のカウンタードライブからのフローターは失敗。

Weak WingのムンホとWeak Cornerの木村による、後衛サイドとの2on1の質が問われる場面だった。
ムンホのエクストラパスが素直すぎたため、後衛サイドがムンホへのStuntと木村へのクローズアウトを両立できてしまった。
ムンホは2:40のように、自らドライブする選択肢も意識できると良かったか。


2Q終了
香川 42 - 42 豊田合成

3Q

諸事情により、後半は書かないことにする。


3Q終了
香川 81 - 57 豊田合成

4Q

4Q終了
香川 106 - 76 豊田合成

-試合実況考察