試合実況考察

第20節 香川 vs 品川 Game1

スタメン

木村ストックマンJr.ママドゥラベネルダマ

1Q

10:00 香川
Floppy Zoom (vs Chase)
- Kick - Counter Drive (TOV)

ラベネル1枚目ダマ2枚目で、ストックマンJr.Zoom。
1枚目ラベネルがDiveでDSに移動後、ダマのDiveに合わせてSlotにFlash。
ラベネルをマークするDefがストックマンJr.のドライブにヘルプしたため、ラベネルがキックアウトを受ける。
ただ、その後のカウンタードライブでTOV。

前節ではラベネルもダマもDiveするデザインになっていて残念だったが、今回はラベネルがDiveしてからFlashでStretchの配置にした。
ラベネルのオープンの作り方は理想的だったが、品川のPeel Switchに判断を誤った感。
Peelを見て、vs Smallの1on1をゆっくり狙う判断ができると良かった。


9:28 香川
Floppy Zoom

ラベネル1枚目ダマ2枚目で、ストックマンJr.Zoom。
1枚目を使う前にストックマンJr.がRejectのフェイクを入れて、Defを完全に振り切った。
ワイドオープンでパスを受けて3pt成功。


DREBからプッシュ。
ダマのドライブレイアップは失敗。

Tag Upミスがある時であれば嬉しい結果になる確率が高い。
Tag Upミスがない時のダマのプッシュは無茶な結果になる確率が高い。
この状況判断をセンスだけでなく、頭脳でできるようになると良いなあ。


8:25 香川
Wing Iso

ボールを運んできたラベネルがStrong CornerのママドゥのInverted Screenを拒否してEmpty Sideを作り、Iso開始。
Strong Cornerから移動中のママドゥとDS待機中のダマのDefなどが固めているペイントエリアにラベネルが突っ込む。
合わせたダマはパスをもらうも、狭かったのかすぐTOVとなった。

ラベネルとダマが中と中の関係性。
Inverted ScreenでMUMを作る以上に、外国籍対決の手応えをラベネルは感じていたのだろうか。


8:03 香川
Floppy Post - DHO (vs Switch)
- Drive

ラベネルTop StretchでダマPost Up。
そこからPost IsoではなくDHOに移る。
Switchに対してストックマンJr.がドライブフローターを狙うがブロックされた。

ラベネルStretch時はラベネルをマークするDefがヘルプに来ているか否かを大きな判断材料にしたい。
この場面ではヘルプに来ていたため、ラベネルがオープンになっていた。
ただ、パスコース的にはラベネルへのパスは難しかったため、ママドゥが45Cutで顔を出してあげるのがベストだったか。


7:25 香川
Pitch Action
- Step-Up PnR (vs Chase)
- Reject

ラベネルCorner StretchでストックマンJr.ダマPnR。
ハイプレッシャーに対してRejectでペイントアタックするが、うまく守られてタフショットをミス。

これは単純にPnRの質の問題か。
ラベネルをCornerではなく、One Pass AwayのWingに配置したかったのはちょっとあるけど、今回はそういう問題ではない。


6:41 香川
Empty PnR (vs Show)
- Roll Feed

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Diveしたダマがパスを受けてTagとShowからReturnしてきたScreener's Dに囲まれながらエンドワン獲得。

ラベネルとダマのポジショニングの関係性は完璧。
ただ、ダマがShort Rollでパスを受けなかったため、Weak CornerからのTagをもろに受けた。
エンドワンにできたから結果としては十分だが、Short Rollしていればもっと簡単だった。
Rotation破壊のための45Cutの役割がこの場面では木村だったが、的確にDiveする雰囲気を見せていたから、Short Rollしていた場合は木村がダマ経由でパスを受けただろうと思う。


6:04 香川
Empty PnR (vs Show)
- Kick - Counter Drive Kick

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Short Roll FeedもTopへのキックアウトも選べる状況でキックアウトを選択。
ラベネルのカウンタードライブからのキックアウトで再びパスを受けたストックマンJr.が3pt成功。

DefはOne Pass AwayのTopからヘルプしていたため、ラベネルへのキックアウトは非常に的確な判断だった。
クローズアウトシチュエーションのラベネルのクオリティは一級品であるため、この場面も当たり前のようにカウンタードライブを成功させた。


5:17 香川
Floppy - Empty PnR (vs Show)
- Short Roll Feed - Kick

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
Short Roll Feedを受けたダマがTagとRotationの様子を見てキックアウト。
木村の3ptは成功。

今度はきれいにShort Roll Feedが成功した。
ダマのRollの位置もストックマンJr.のパスも良かった。
Short RollのおかげでTagに捕まらずに済んだため、木村へのキックアウトも焦らずに選択できた。
欲を言うと、「Tagかラベネルか」の2択を強制するためにも、ラベネルのStretchが完了してからPnRを始めたい。
この場面では、ラベネルDSからTop Stretchへの移行途中にPnRが始まったため、DefにとってTagとラベネルへのマークを両立できる状態がしばらく続いていた。


4:45 香川
Zone Attack

ラベネルNail、ダマDSの配置。
品川は後衛中央がラベネルにマッチアップしてM2M化。
ラベネルIsoからドライブキックでママドゥコーナースリー失敗。

Isoのフロアバランスは良かった。
改善点としては、ラベネルvs前衛のMUMができると良い。
このままだとDSのダマをマークする後衛サイドがRim Protectionできる状態のペイントエリアに、ラベネルがMUMなしで飛び込んでいくことになる。
だったら、SlotのストックマンJr.とPnPしてMUMかそれに付随するチャンスを狙っていきたい。


4:02 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Push Under)
- Empty Angle DHO (vs Switch)
- Slot Feed - Iso

ダマママドゥPnPでMUMを狙うが失敗し、ラベネルDS待機でストックマンJr.ダマDHO。
ダマのDiveに合わせてラベネルがSlotにFlash。
その際にSwitch + Tag Switchが発生し、間接的にラベネルMUMが完了。
vs SmallでラベネルIsoからヘルプを引きつけるも、最終的なママドゥ3ptは失敗。

1Q 5:17と同じような、ラベネルのDSからSlotへの移動と同時に行われるPnR。
この場面ではストックマンJr.がドライブしなかったため、Switch + Tag Switchが発生。
この間接的なMUMのやり方はめっちゃおしゃれ。
これを演出しやすくするという狙いがあるのであれば、DSからStretchする最中にPnRを開始するのも納得できる。


昨季のSwitch + Tag Switchしてくる愛媛(だったか)との試合を思い出す。
その時はヘソンWing StretchのTandem SingleのHigh PnRで、間接的にヘソンMUMを実現していた。
それを1試合通してやり続けた結果、ヘソンでDefを完全に粉砕していた。
個人的昨季のベストゲーム。


ランダルラベネルの組み合わせ。


3:25 香川
Zone Attack

ランダルNail、ラベネルDSの配置。
品川は後衛中央をランダルにマッチアップさせてM2M化。
ママドゥのコーナースリーは失敗。

後衛中央が躊躇なくNailにマッチアップしてくる。
そこでラベネルがSmallの方の後衛サイドにポジショニングする、後衛での強制MUMをした。
それに対して品川は、もう1人のBigの後衛サイドがOff Switchしにくることでミスマッチをケア。
したがって、Off Switchの間、Bigの後衛サイド側のCornerの上良がワイドオープンになる構造になっていたが、それにランダルが気づけなかった。


Def
前衛との強制MUM対策は、後衛中央によるマッチアップ。

Off
後衛中央によるマッチアップ攻略は、後衛サイドとの強制MUM。

Nail / Topで後衛中央をロックしている状態のため、2-3Zone ShiftでのPost Dをされない。
ただただラベネルがPostで2人のDefを引きつけることになる。
ラベネルにパスが入ったらその瞬間に決定的な場面になるため、Defはパスが入るまで、もしくは入った瞬間にラベネルに2人のDefを集める必要がある。
そのためOffは、ラベネルにパスを入れるかどうか、Weak Cornerにワイドオープンができているかを判断できるかがポイントになる。
また、Defが後衛サイドとの強制MUMを嫌って後衛中央がペイントエリアに戻った場合は、Offはすぐさま前衛との強制MUMに思考を切り替えてNail / Topのランダルに目線を向けるのがベスト。


2:45 香川
Pitch Action
- Step-Up PnR (vs Show)
- Roll Feed - Iso

ランダルCorner StretchでストックマンJr.ラベネルPnP。
ランダルをマークするDefがCornerからTag Switchでラベネルをケア。
外国籍対決の1on1となったが、ラベネルがドライブレイアップを成功。

ランダルWing Stretchであれば、Tagに対してラベネルではなくOne Pass Awayのランダルにパスすることでカウンターできるが、Corner Stretchだとスキップパスを飛ばす必要性が生まれて難易度が跳ね上がる。
この場面もスキップパスは難しかったため、Tag Switchからの外国籍対決を受け入れざるを得なかった。
それでも外国籍対決で得点できたラベネルはさすが。


DREBからプッシュ。
ランダルのプルアップ成功。


1:28 香川
Post Iso

ラベネルWing StretchでランダルPost Up。
Post Feedがディフレクションされてアウトバウンズで仕切り直し。

Weak CornerがRedの準備を整えて、Post Feedに合わせてDoubleを仕掛ける際にディフレクションがあった。


ランダルムンホラベネルの組み合わせ。


1:12 香川
Post Iso

↑のBLOB。
ランダルDS待機での松井ラベネルEmpty DHOを、松井がRejectしたことでPost Isoに移行。
ラベネルのフックは失敗。

BLOBのパサーがランダルだったため、ランダルがどうしてもDS待機になるのは仕方ない場面。


0:49 香川
Floppy Zoom (vs Show)
- Slip Feed

ランダルDS待機で、1枚目ムンホ2枚目ラベネルの松井Zoom。
Showに対してSlipしたラベネルがパスを受けてのジャンパーは失敗。

タイミング的に2for1を狙ってのショットセレクションと思われる。
何度でも書くが、1枚目も2枚目もDiveするZoomのこのデザインは苦しいと思う。
外と中の関係性が取れていないし、DSも埋まっているから2-3Zone Shiftで対応される可能性が高い。
この場面に関してはムンホがSmallにマークされていたため、ランダルがTopなどにStretchしていてムンホがDS待機するデザインであれば、合理的な配置にできる。


スティールから速攻。
Rim Runするムンホへのパスが繋がらずTOV。


1Q終了
香川 15 - 23 品川

2Q

9:45 香川
Post Split Zoom
- Slip Feed

ランダルPostで松井上良ラベネルSplit Zoom。
Slipした上良がパスを受けてファール獲得。


BLOBでムンホレイアップ成功。


9:00 香川
Pindown (vs Toplock)
- Reject Feed

松井ラベネルPindown。
Toplockに対してRejectした松井がパスを受けてレイアップ成功。

Screener's Dが裏ケアできていなかったため、Toplockの裏がチャンスになっていた。
また、相手外国籍がScreener’s DとOnBall Dだったため、Weak SideからのRim Protecterのヘルプもなかった。
松井もランダルもそのチャンスをよく狙えていた。


8:27 香川
Inverted PnP (vs Show)
- Drive Layup

DREBからラベネルがプッシュ。
そこに松井がInverted Screenをセット。
自分をマークするDefがUnderしたことで生まれるスペースを利用してラベネルが加速。
先回りしているDefを加速して得た勢いで上回り、コンタクトレイアップ成功。

アウトレットパスを要求していたランダルを無視してプッシュしたことで、ランダルをマークする外国籍Defよりラベネルが前方にいることになった。
これによってフロントコートでは4on4の状態になっていたのがスペーシング的に大きかった。


ランダルムンホダマの組み合わせ。


7:58 香川
Floppy

たぶんこの後Floppyになるんだろうなというプレー。
ダマRipへのランダルからのアリウープパスがインターセプトされてTOV。


7:42 香川
Empty Inverted Angle PnP (vs Show)
- Post Iso

ランダルMUMをちらっと狙った後、ダマDS待機のランダルPost Up。
ランダルがフィジカルでDefを押し込んでショットに持ち込み、エンドワン獲得。

ポジショニングから、DSからRim Protecterが現れる展開を予想していたが、DSのダマの引力がすごく強いのか全然ヘルプに来なかった。
おかげでランダルが目の前のDefとだけ向き合っていていい状況が最後まで続いた。
MUMなくてもフィジカル的に有利なマッチアップなのだろうか。


香川3-2Zone開始。


スティールから速攻。
Rim Runしたダマがパスを受けてFT獲得。


6:46 香川
Empty Inverted Drag
- Reject - Kick (TOV)

ランダル松井PnPでMUMを狙うと思わせてのReject。
しかしこのドライブに対応され、さらにPull the Chairされてランダルはバランスを崩し、TOV。

MUMに繋がっているかどうかは置いておいて、MUMを狙うInverted Screenが多いのは意識として良いこと。


DREBから速攻。
ランダルレイアップ成功。


5:53 香川

DREBからダマがプッシュしてドライブキック。
Rotationの中でランダルMUMが完成。
ランダルElbow Isoからキックアウトを受けたムンホのコーナースリー成功。

RotationさせることでランダルMUMが完了するという、こちらも間接的なおしゃれMUM。
ランダルがvs SmallのMUMを始めるときに松井がWeak Sideから寄ってきていたのは唯一気になった。
寄ってきたのは別にいいとしても、その後にWeak Sideに再び戻っていかずにTopに留まっていたのはスペーシングに悪影響だった。
今は絶対にランダルの時間だから。


5:13 香川
Empty Inverted PnP (vs Push Under)
- Re-Screen (vs Show)

ランダル松井PnPでMUMを狙う中でファール獲得。

ランダルはプルアップスリーの選択肢を持っていないから、Push Underへのカウンターが難しくてRe-Screenが必要になる。
スクリーンの角度をFlat気味に変更してFoot Raceに持ち込むとかできるといい。


5:03 香川
Pindown (vs Chase)

松井ダマPindownで松井の3pt失敗。
セカンドチャンスでランダルドライブレイアップ成功。

OREB後のカオスな瞬間のドライブは、スペースがあれば非常に効果的。
この場面はまさしくそんな状況だったため、ランダルのドライブの威力は高かった。


4:22 香川
Double Drag
- Reject
- Skip (TOV)

1枚目ダマ2枚目松井のランダルDouble Drag。
2枚目でMUMを狙う意図があったと思うが、そもそも品川マッチアップ変更で外国籍をムンホにつけてきていたため、変な感じに。
Handler's DがハードプレッシャーをかけてきたのをRejectでいなしていたら、1枚目Screener's DとSwitch発生。
vs SmallのダマのDiveにWeak CornerからTagが寄った瞬間に、ランダルはWeak Cornerへスキップパスを飛ばす的確な判断をするが、そのパスが精度を欠きTOV。

マッチアップ変更により、ムンホのポジショニングが重要になってくる。


ラベネルダマの組み合わせ。
ムンホのポジショニングが重要になると思ったらその瞬間に交代でした。


スティールから速攻。
ダマのダンク成功。

上良がLate SwitchでRoll Feedをスティールするの、この試合2回目。


3:00 香川
Floppy Post

Postでのポジション争いで、ラベネルがオフェンスファール。


2:25 香川
Floppy Post

ダマDS待機でラベネルPost Up。
ラベネルが押し込んでフックでFT獲得。

2Q 7:42同様、DSのダマの引力が強くて、ラベネルへのRim Protectionがなかった。
おかげで窮屈にならずにFTもらえるところまでじっくり押し込むことができた。


スティールから速攻。
ダマがプッシュでファール獲得。
すでにボーナス突入。


1:23 香川
Post Iso

ダマDS待機でラベネルPost Up。
押し込む際にファール獲得。
すでにボーナス突入。

ラベネルパサーでダマPost Up。
そこから松井が加わってRip DHOのコールがあったと思うが、パサーのラベネルが自分でPost Upした形。
DSからのRim Protectionが来ないため、これまでの相手Def的には好ましくない配置でも例外的に問題ない状態。


スティールから速攻。
松井のトランジションスリー失敗。
セカンドチャンスでダマダンク成功。


0:18 香川
Spain PnR (vs Switch)
- Drive Layup

ダマCorner Stretchで、ストックマンJr.松井ラベネルSpain PnR。
Switchされ、Second Screenerの松井はHandlerにスクリーンセット。
それもSwitchされながらドライブしてのレイアップはブロックされた。

ダマCorner Stretchは前節でも何度かあって気になっていた配置。
完全にダマが捨てられるわけではないから、事実として間違った配置ではないのが面白い。
相手が合理的な選択をするとは限らない、という経済学のオチみたい。


2Q終了
香川 42 - 37 品川

3Q

10:00 香川
Flex Post - Rip
- Post Iso

ダマパサーでラベネルPost Up。
ダマストックマンJr.Ripを見送ってPost Iso。
品川はWeak CornerからRedしようとしていたが、ラベネルがDef越しのフックに持ち込んだためDoubleに捕まることはなかった。
ただ、そのフックは失敗。

松井以外でRip DHOをやるのは初めてなんじゃない?ってくらい珍しい。
Weak CornerからのRedに対して、Weak CornerもWeak Wingも前半からステイしているが、これでよいのだろうか。
個人的には45CutでRotation破壊するのを見たいし、それをやるためにはタイミングとスペースを潰さないようにRipを控える必要が出てくる。
となるとパサーのダマはSplitで様子見する感じになるか。


DREBからプッシュ。
ダマドライブレイアップ成功。

DREBを確保したラベネルとそのマッチアップ相手がゆっくりフロントコートに入るまでにダマがペイントアタック。
おかげでRim Protecter不在の4on4の状況にできた。
これは2Q 8:47と同じ現象。


8:43 香川
Empty Drag (vs Show)
- Roll Feed

ストックマンJr.ラベネルPnR。
トランジションであったことと、ラベネルが的確なタイミングでSlipしたこともあり、Showでの対応だったが結果的にはSwitchとほぼ変わらない展開になった。
ほぼSwitchだったためラベネルvs Smallが発生し、ラベネルはRoll Feedを受ける。
Weak CornerからのRedがあったが、SmallなDefによるDoubleでは十分に捕まえられずFT獲得。

この場面ではRedに合わせてママドゥがCorner Diveしていた。
ただ、ラベネルの体の向き的に、パスがもらえる可能性は低かった。


7:53 香川
Zone Attack (PnR)

ラベネルDS待機でEmpty Sideで木村ダマPnR。
Roll Feedを受けたダマのレイアップ成功。

品川がPnRに対してM2M化するかZoneのままかが曖昧になっていた。
それによって、ダマのDiveの勢いを受け止めきれなかった形。


7:00 香川
Empty Angle PnP (vs Show)
- Drive - Pop Feed
- Counter Drive

ダマDS待機でストックマンJr.ラベネルPnP。
Showを突破したストックマンJr.がドライブキックの形でPop Feed。
ラベネルがカウンタードライブでFT獲得。

ラベネルが外、ダマが中の良い関係性。
ストックマンJr.もラベネルのオープンにきちんと気づけた。
ラベネルのカウンタードライブは一流。


DREBからプッシュ。
Rim Runしたラベネルがパスをもらってエンドワン獲得。

相手のTag Upミスを見逃さず、確実にチャンスに繋げるRim Runが素晴らしい。


5:52 香川
Pindown - Empty PnR (vs Show)
- Short Roll Feed - Kick

ラベネルTop StretchでストックマンJr.ダマPnR。
ShowへのShort RollにラベネルのところからTagが出る。
オープンになったラベネルがワイドオープンスリー失敗。

ダマが1Q 5:17同様に、Short Rollから良いパスを捌いた。
品川はPeelのTag Switchを本来はしたかったところ。
品川がPeel Tag Switchを的確にできていたら、Short Rollを経由していてはSwitchが間に合ってラベネルのチャンスがなくなってしまう。
そのため、ストックマンJr.には直接ラベネルにパスすることをさらに求めたい。


5:28 香川
Floppy Post

ダマDS待機でラベネルPost Up。
2-3Zone Shiftに対して、ラベネルはジャブステップからのジャンパーを選択。
ショットは失敗。

無理にペイントアタックせず、あえてその場でのショットで1on1を完結させる好判断。
前節だったかで、2-3Zone Shiftされる非合理的と思えるアライメントを、合理的なアライメントへと変える個人技を見せた時のそれ。


4:52 香川
Pitch Action
- Empty DHO

DHOの際にファール獲得。
すでにボーナス突入。

Fight Overされる可能性があるハンドオフのもらい方だから、ファールが発生する。
FTに繋がったから結果としては良いけど、リスクも相当に大きい状況だった。
Rejectの姿勢を見せたりコンタクトを入れたりで、Fight Overされない工夫をしていきたい。


ランダルラベネルの組み合わせ。


スティールから速攻。
上良レイアップ成功。


3:43 香川
AI - Wedge Roll (vs Show)
- Drive Kick
- Post Iso - Kick

ランダルDS待機でストックマンJr.ラベネルPnR。
Showに対してJailとPush ScreenでSwitchを強制。
ラベネルMUMが完了したが、ストックマンJr.はそれを無視して中途半端なドライブキック。
仕切り直しでランダルPost Upから、キックアウトを受けた上良の3pt成功。

気になるのは2つ。
1つはランダルのDS配置。
Top Stretchにしてほしい。
もう1つはストックマンJr.の認知。
ラベネルMUMに気づいてもらわないと困る。


スティールから速攻。
ストックマンJr.のコーナースリー失敗。
OREB確保でセカンドチャンスに続く↓


2:50 香川
High PnP (vs Show)
- Pop Feed - Extra

ラベネルSingle Side Corner StretchでストックマンJr.ランダルPnP。
ランダルPopに合わせてWingの木村がCut the Popでスペーシング。
木村のCutにヘルプが反応したことでオープンになった上良にエクストラパスが渡り、上良のコーナースリー失敗。

ラベネルをマークする外国籍を蚊帳の外にする良いアライメント。
木村のCutの判断も的確だった。
品川はShowが前がかりすぎてSwitchせざるを得なくなっている。
そのためランダルMUMが発生するが、このランダルMUMと上良オープンを天秤にかけてどっちの期待値が高いかという状況だった。
上良は直前に3ptを成功させていたため、ランダルはそっちを優先した。


↑の後のBLOBでラベネル得点。


2:12 香川
Post Iso

ランダルTop StretchでラベネルPost Up。
ラベネルドライブでFT獲得。

ランダル外、ラベネル中の良い関係性。
この関係性を作るだけで簡単にチャンスが生まれる。


1:30 香川
Empty PnR (vs Switch)
- Post Feed
- 45Cut Feed

ランダルラベネルPnRでSwitchされる。
Post Feedに合わせてWeak WingからPost Double。
45Cutで顔を出した木村へのパスがディフレクションされてTOV。

外国籍同士のPnRで、当たり前のSwitchを受けるのは残念。
Post Doubleへの木村のカウンターはすごく良かったが、ラベネルがヘルプを考慮できずに素直にパスしてしまったのも残念だった。
ラベネルはスキップパスを狙いたかったし、それがプレッシャーをかけられて難しいのであれば、一旦Retreatして体勢を立て直したかった。


ランダルダマの組み合わせ。


1:00 香川
Zone Attack

Zone PressからハーフコートでもZoneするやつ。
2-3だと思うけど、香川のPress Break的に3-2っぽい陣形になっていた。
品川のZoneが整わなかったため、香川はボールを運んできた流れでそのままハーフコートでもパスを繋ぎ、最終的にダマのフローター成功。

ちょっと説明の難しいポゼッション。


0:15 香川
Inverted Angle PnP (vs Show)
- Cut the Pop

ダマWeak Corner Stretchでランダル松井PnP。
ShowへのPopにWeak WingがStunt。
その瞬間にWeak Wingの上良が的確にCut the Popし、ランダルからパスを受けてレイアップ成功。

2:50の木村同様、上良のCutの判断が素晴らしかった。
そこにちゃんとパスが出せるランダルもまた素晴らしい、賢い。
品川はWeak Cornerのダマをマークする外国籍のポジショニングが一般的なポジショニングだった。
ただ、ダマに対してクローズアウトできる位置にポジショニングする必要は皆無であるため、もっとリング寄りにポジショニングして上良のCutに反応できるようにしておくべきだった。


3Q終了
香川 66 - 52 品川

4Q

9:47 香川
Wing Iso
- Drive Kick - Extra

ダマDS待機でEmpty SideでランダルIso。
ドライブキックとエクストラでママドゥ3pt失敗。
ダマプットバック成功。

ランダルが外、ダマが中の関係性なのは良いことだが、ランダルにMUMもクローズアウトシチュエーションもなかった。
アドバンテージを備えた外と中の関係性であるのがベスト。


ブロックから速攻。
ダマのダンク成功。


8:52 香川
Floppy Post

ダマDS待機でランダルPost Up。
2-3Zone Shiftを誘って、Weak CornerのママドゥをDSとWeak WingのFlare Screenでオープンにしよう、というデザイン。
ランダルがドライブしたらDSのダマがオープンになったように見えたらしく、そこにパスするが狭くて決めきれず。

たぶん正規の展開としては、ランダルがドライブせずにPostから直接Weak Cornerにスキップパスを飛ばすんじゃないだろうか。
ドライブキックだとしても難易度めちゃたか。
2人のFlareでWeak Cornerをオープンにするデザインはちょっと前にも見た気がするけど、どの試合か思い出せない。
プレーの狙いは分かるけど、ニッチすぎて色気出してるなあって印象を持っちゃうのは好みの問題か。
あえて原則から外れたプレーでハメられにいき、それをさらに返り討ちするプレー。


BLOBでダマのジャンパー成功。


8:00 香川
Post Iso

ダマElbow待機でランダルPost Up。
2-3Zone Shiftに対してターンアラウンド失敗。

ランダルが比較的得意な右サイドでのターンアラウンドの選択は良かった。
2-3Zone Shiftの後衛サイドがElbowのダマに反応すればCorner Dive、反応しなければダマがチャンスになる感じだったか?
ただランダルがダマへのパスを選ばなかったため、なんだろうという感じに。
そもそもランダルダマの組み合わせでランダルにPost Upしてほしくないのが一貫した感想。


7:30 香川
Zone Attack

ランダルTop、ダマDSの配置。
ランダルに前衛が一切反応せず、後衛中央はマッチアップしてM2M化するかどうか迷っているところで、ランダルがフローター成功。

ランダルがNailだったら前半同様に迷わずM2M化していたであろうが、Topになると後衛だけどここまで出て大丈夫?という気持ちになるんだろうね。
年末の岐阜戦と同じ雰囲気。


6:47 香川
Zone Attack

ランダルTop、ダマDSの配置。
今度はランダルに前衛左がマッチアップしてきたため、強制MUM完了。
ランダルドライブで後衛中央を引きつけて、ダマへのアリウープパスを出すが、パス精度が低くTOV。

フィニッシュは不発だったが、アライメントが素晴らしく良かった。
特に松井をSingle Side Wingに配置していたのが良かった。
松井のシューターとしての引力が、Box1的に前衛からのマッチアップを強制する。
その結果、松井のいるサイドの後衛サイドが余るため、必然的に逆サイドでOverloadが発生する。
この時、仮に余った後衛サイドが逆サイドに行ってM2M化してきたとしても、ランダル強制MUMがあったから、ランダルは以下3通りの選択肢を持っていた。
1. 自分のフィニッシュ
2. 後衛中央を引きつけてのダマへのパス
3. 後衛サイドの反応を見てのCorner / Wingへのキックアウト

すごく良かった。


DREBからプッシュの際にファール獲得。
アンスポ。


6:22 香川
Zone Attack (PnP)

強制MUMしているランダルにママドゥがスクリーンセット。
スクリーンは使わずWingにパスしてよく分からない展開に。
ママドゥの3pt失敗。

↑の4Q 6:47と同じアライメントだったが、そこでボールスクリーンをした。
強制MUMがあるからスクリーンなくても全然簡単にチャンスメイクできる状況ではあるけど、スクリーンがあるのも面白い。
状況としては、強制MUMの1on1でチャンスメイクするか、強制MUM + スクリーンでチャンスメイクするかの違いなだけ。
ただ、そのスクリーンをランダルが使わなかったため、ママドゥが逆に余ることになってOverloadを失ったのがこの場面のミス。


5:55 香川
Zone Attack

Zoneを整形する途中でBox1的マッチアップから解放されていた松井がパスを受けた瞬間に3ptを放ち、成功させた。
これで松井の引力がますます強くなる。


ランダルムンホラベネルの組み合わせ。


5:02 香川
Inverted Angle PnP (vs Show)
- Pop Feed - Extra

ラベネルDS待機でランダル松井PnP。
MUM回避のShowによってPopした松井がオープンに。
Pop FeedにRotationで対応するが、エクストラパスまでは間に合わず、ストックマンJr.がワイドオープン。
しかしその3ptは失敗。

ラベネルDS待機は、One Pass AwayがCut the Popを初めからしていたのと状況としては同じ。
そのため、ストックマンJr.をマークするDefによる松井へのRotationを補う、ストックマンJr.へのRotationをできるDefが、他にいない状況だった。
めちゃくちゃ質の高いプレーがちょこちょこ出ている。
これを再現性高くできれば。


4:25 香川
Pindown
- Decoy Drive - Kick

松井ラベネルPindownを待つランダルがドライブを仕掛けてキックアウト。
ムンホのコーナースリー成功。

ランダルのドライブについて事実だけ挙げると、MUMもクローズアウトシチュエーションもない外国籍対決の1on1になるが、Decoy Driveはクローズアウトシチュエーションと同等の価値を持つ。
しかもDecoy DriveはDecoyだから、ラベネルをマークする外国籍がRim Protectionから離れている状況でもある。
だから、良いドライブだった。


3:48 香川
Pistol (vs Switch)
- Post Iso - Skip

ランダル松井PnPでMUM完了。
ラベネルTop StretchでランダルPost Up。
品川が2-3Zone Shiftで対応してくるところで、45CutしたストックマンJr.がそのまま後衛サイドにFlare Screen。
Flareでワイドオープンになったムンホにランダルがスキップパスを通す。
ムンホのコーナースリーは失敗。

ランダルのMUMも、ランダルが中でラベネルが外の関係性もできていてばっちり。
2-3Zone Shiftされたときにワイドオープンまでパスを通せるかは懸念点だったが、今回は4Q 8:00と違ってスキップパスを飛ばせた。
よって懸念点も払拭されたポゼッションだったため、すごく良かったと言える。


4Q終了
香川 89 - 58 品川

まとめ

主なセット
・Floppy Zoom
・Floppy Post

良かった
✅トランジション意識
▶️Tag Upミスを見逃さない
▶️相手Bigが1人戻れていないくて4on4の状態でのペイントアタック
✅ダマのShort Rollとそこからのキックアウト
✅ランダルのパス判断
▶️MUMの認知や3人目のStuntまで把握した上での判断が信頼できる
▶️Cut the PopやDS配置といった3人目を絡めたランダル松井Inverted PnPの成功
✅MUM意識
▶️Inverted PnPで狙うのがめっちゃ多い(その精度はともかく意識があるのは良いこと)

課題
☑️外国籍の外と中の関係性
▶️そろそろ「できていない時なんてない」くらいの練度にしてほしい
▶️つまり、DS配置のPost Upは本当にやるべきプレーなのか、ということ
☑️ストックマンJr.のパス判断
▶️ラベネルCOSやMUMに気づいてほしい場面がまだまだある
☑️Inverted PnPでのMUM成功率の低さ(主に前半)
▶️ランダルダマはシュート力的にPush Underすれば簡単にMUM回避できる
▶️Flat ScreenにしてFoot Raceに持ち込むなど、MUM回避へのカウンターを用意したい
▶️そもそも外国籍を普通にScreenerとしてPnPしてMUM狙うのをもっとやったらいい
▶️Inverted PnPの後はたいていDS待機のPost Upに繋がるからスペーシングに懸念あり(それで2-3Zone Shiftされるから4Q 3:48みたいな特別なことをしないといけなくなる)

-試合実況考察